新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

ぷちぷち

 今日はぷちぷちの話。ロール状になった状態で納入される汎用のエアパッキンを俗にプチプチと呼ぶこともあろう。ところがこいつの"プチプチ"というのは、使用済みエアパッキンを手慰みにぷちぷちと潰していく音から生まれた言葉であり、一般家庭においてエアパッキンがゴミであり不要物であることがわかる。つまるところプチプチというのは不要物を潰すときのオノマトペであろうと推測される。

 

 つまりエロ漫画でよくある「濃すぎて精子がプチプチする~♡」なる口内射精からの飲精シーン、これもまた射精者の精子が不要物であり、不要物を潰す際のオノマトペガイドラインに従った使用例である。当然、実際の精子は人体で一番小さな細胞であり、イクラを食べる時などに生じるクリック感は感じない……はず……。もし感じたとしたら貯めすぎた精液が摘めるほどに濃くなって膜状になってその部分がプチプチした食感を生んでいるのだろう。どちらにせよ不要物を受精しない消化器官に送り込むべくゴックンされてしまっているのになぜか嬉しい深層心理。射精前後の男は偏差値がマイナスにめり込むレベルでアホになっているから女体に精液が受け入れられると満足するのではないか。なんたる構造上の欠陥。本番禁止のデリヘルが苦し紛れにアナルファックのオプションを用意しているのもそういう理由か。それとも一般的にコンドームを付けてセックスをすると精液はコンドームごとゴミ箱に捨てられてしまうから悲しいという理由で精液を飲む行為が生まれたのか。なるほど苦肉の策か。女体に精液は受け入れられるが受精はしない。飲精というのは論理的な避妊策の一種であったか。なお、単に「プチプチ」と言う音の字面だけ再現するならば出したての濃い精液をふとももで"ぷちぷち"とすりつぶせばよいだろう。

 

 とはいえコンドームをつけたセックスよりも生でフェラチオしてあまつさえ精液を口に含むという行為は危険である。構造上弱い口や食道の粘膜に長時間精液を置いておくよりはとっとと飲み下して胃酸(塩酸)で病原体を変性させてしまうのが吉であろう。別に精液を飲む行為に対して正当な理由をつけているわけではなく合理的な話である。ティッシュに精液を吐き出す際に舌をティッシュで傷つけるとたいへん感染のリスクが高まるし、だったらば飲み込んでもらって酒なり水なりで流し込んでもらってうがいしてもらうのが良い。精液出した方は飲んでもらって満足できるし。

 

 そのように考えると生の粘膜で精液に触れたり飲んだりするよりもとっととコンドームつけてちんちんをしかるべきおまんこに入れてしまって満足させて寝かしつけてしまうのがいちばん安全だということがお分かりいただけるだろうか。当然、お互いに性病検査してピル飲んで生でセックスするのが一番満足感が得られる。大昔に小学校の図書室で読んだ性教育の本にも、生セックス膣外射精は「避妊にもならない上にクライマックスでペニスを抜かれてしまう女性にとって満足感に欠ける」とかいう記述があったし、だったらば隔てるものもなく生で膣内射精するのが双方満足できる最高のセックスであろう。ピルの普及と性病検査がセットになれば明日は今日より確実に楽しくなる。

 

 もうすぐクリスマスですね。うっかり妊娠したりさせたりして大変なことになったら(傍から見るぶんには)とても愉快だと思います。

 

 相手をしてくれる子宮がほしい。