新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

涼宮ハルヒが美人じゃなかったら世界は滅びていたかもしれない

 昨日、友人から「あんたのブログは谷川流っぽい」というコメントを頂戴した。実際のところ、かなり影響を受けているのだろうと思われる。「涼宮ハルヒの憂鬱」「学校を出よう!」はどちらも好きな作品だ。どちらも変な女(美人)が出てきて脱力系主人公が振り回されるのだが、実のところ心の底から振り回されることを嫌っているわけではない感じのお話である。
 
 このあたりでちょっと物騒な今日のブログのタイトルについて解説しよう(日曜の朝にやってる特撮の敵ボスを解説しちゃう感じで)!涼宮ハルヒの憂鬱において、キョンハルヒの閉鎖空間に入り込んでしまって、そこでキスすることで世界の崩壊が防がれてる感じのエピソードがある(何巻かは忘れた)。そこで私は思うのだ。「もし万一ハルヒがキスするのも躊躇われるようなブスだったらあそこで世界は滅亡しているのではないか」と。あながち間違いではないように思われる。なぜならば、あれだけ脱力系の主人公キョンなら、「明朝の小テスト」と「世界の未来」とを天秤にかけてもおかしくないからである。仮にハルヒがブスだったら「今ここでキスしなけりゃ明日の小テストも受けなくて済むわけだ、そいつは都合がいい。定期の解約をして豪遊しておかなかったのは心残りだが今は世界とともに価値を失う日本銀行券の心配をしている場合ではないな」とか言って世界は本日限りで営業終了となり地球46億年のご愛顧ありがとうございました有楽町で逢いましょうそごう(SOGO)となってしまわれる。シャッターが閉まると世界が終わりで夜明けが来ないなんてそごう破壊力恐るべし。えくそごうっ!っていう百貨店アニメやりませんかP.A.WORKSさんやりませんかそうですか。

 今日は川崎のさいか屋が閉店してしまったようで、少し寂しいものであります。百貨店の閉店ってのは記憶にあるだけでもそごう経営破綻からの複数店舗閉鎖ニュースとか、あるいは「そごう本体と違うから大丈夫」と言われていたコトデンそごうがまさか琴電本体といっしょに潰れたりとか、それ以外だと、西武百貨店の再生途上、閉鎖寸前の豊橋西武にて西武2000系の限定プラレールを買ったこととか、俺が生まれてから百貨店ってずっと左前なんじゃねぇの閉めてばっかじゃねぇかよ……。

 百貨店が弱いのは「なくても死なない」からなのですねぇ。死にたくなければ命を握るしかない。高級食品ではなく庶民の食い物を売り、よそ行きの一張羅ではなく庶民の普段着を売り、100万円超の装飾品ではなくボーナスで買える程度のアクセサリを売り……ぜーんぶ、百貨店じゃない業態に取られてんじゃん。こういう構図は他人事ではなくて、自分の勤め先だって「絶対ひとり1つは買っていただけるプロダクト/毎月契約し続けていただけるコンテンツ」を売っていないと危ういわけです。市場全体として可処分所得・可処分時間が少なくなっていて、そいつを奪い合う構図がしばらく続きそうな厳しい市況が続きますが、我々20代は死ぬまで逃げ切れるのでしょうか。今から死ぬことの心配させんなクソ政府め、はやく女子高生を配給せよ。我々は飢えておるぞ。

 そんなわけで皆様、お金をじゃんじゃん使いましょう。現れるかどうかもわからない相手との結婚資金なんて要りませんよ大丈夫大丈夫、老後は田舎に帰って畑で自給自足しつつ小銭稼げば良いわけですから。心配の99割は杞憂ですから。てかカメラ買え、パソコン買え、スマホ買い換えろ、クルマも買え円盤も買え月額制配信サービスも契約しよう4K液晶も必要ですよねそうだまいにち献立通りの食材が配送されるサービスもあるんですよもうみんな金で解決しましょうビバ!日本銀行券!ありがとう福沢諭吉!別れは新たな出会いの始まり!みんな湯水のごとくお金を使おう!ついでにスク水とブルマも買おう!エイトフォーのピンク色のやつをたっぷりふりかけて一気に丸めて鼻と口に押し当てて一気に吸おう!明後日が見えるぞ!