新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

メダカを栽培する話

 先日はイチゴの栽培で一本お送りしましたが、同じようにベランダで、プランターを並べて栽培していたものがもう一つあります。メダカです。……おいおいそいつぁプランターで"栽培"するもんとは違うだろ、というツッコミもありそうですが、実はメダカの飼育にプランターというのは理にかなっております。具体的には4:3ぐらいの縦横比のちょいとデカ目のやつが向いております。もちろん、プランターを買ったら穴ポコが開いておりますので、黒い中敷きのすみっちょに付属している栓と風呂用シーリング剤やその他各自工夫のこと(作る楽しみいっぱい)で水が漏らないようにしましょう。処女だと穴ポコ貫通させるわけですが、処女のプランターは穴をふさぐ必要があるとはこれ如何に。

 

 メダカと言うと小学校の授業で扱ったり扱わなかったり、とにかく「増える」というイメージが付きまといますが実態はそうではなく、自然と同じような、広大な面積の池や田んぼがないと勝手には増えません。なぜって狭い飼育環境下では共食いするのですヤツら。人間様ほど高級な生き物ではないため、動くものはすべておいしいミジンコに見えるらしいですよヤツら。したがって、共食いが物理的に不可能なように、親の腹に卵がついていたら網で掬って素手で卵を取って卵と稚魚のプランターに移すわけです。これがなかなか面倒くさい。ほうっておくと水草に産み付けるわけですがこれをまた植え替えるのもめんどうくさい。ホテイアオイを浮かべておくと根っこに卵がくっつくので、ホテイアオイを親魚のプランターと稚魚のプランターで7日ぐらいずつローテーションするのが一番ラクです。ウォーターレタスのほうが根っこが入り組んでないから卵が腐りにくくてよかったのですが、特定外来種ってことで栽培飼育が禁止されちゃって、店頭から消えたので残念ながら今は使えません……。

 

 春に生まれた稚魚は夏頃に既に繁殖OKな大きさまで成長しますので、親魚の水槽に移し替えましょう。あいつら容赦なく近親相姦しますがそのあたりはお構いなく。ずっと同じヤツらばっかり飼育してると背骨が曲がってきたりと近親相姦の悪影響が出るっぽいですが、あんまり他所のメダカと混ぜても遺伝子混ざって自然に返せなくなるし、かと言って前述のように庭のプランターという狭い環境下で近親相姦が進んだメダカはたとえもともとの採取地とはいえ放流するのはやめたほうがよろしい。

 

 小さい魚をひっくるめてメダカと称するのもひとつの文化であり、祖父母世代がゲーム機全般をピコピコ呼ばわりするのとよく似た一つの日本語ではありますが、日本固有種である卵生のメダカを飼育してみてはいかがでしょうか。てか筆者もホームページ初めて作った時はメダカ飼育界隈でしたし。豊橋のラブホ裏で女子小学生といっしょにメダカ採ったあのころが人生の最大瞬間風速だった気がします。

 

 あの頃に小学生のおっぱい吸っておけばよかった。後悔先に立たず。