新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

ロアナプラ

 BLACK LAGOONというまんががあります。(現代の)海賊組織みたいなところに日本のサラリーマン岡島緑郎が拉致られてそのまま転がり込んでしまう大変愉快でハートフルなおはなしです。どういうわけだか我が家のBLACK LAGOON全巻は私の布団から700キロくらい離れたところにあるので、今一度読みたければマンガ喫茶にでも行くか、改めて自分で買ったほうが早いような気もします。さて、そんなBLACK LAGOONですが、最新刊ではメガネパソコン野郎がアバズレパソコン野郎とファックしまくってて非常にむかつく*1のですが、よくわからない英語を直訳したようなフレーズが頻出します。「隣の便器を覗かない」も、BLACK LAGOONに出てくるフレーズのひとつで、わかりやすく直すと「自分が儲かっているんだったら疑問には目をつぶっておこうね」ぐらいのフンワリした言葉になるんです。あのロアナプラとかいう港町ではいつ自分がbodyになるかあるいは布団でバターになるかわかりませんから、危ない橋の上で生活している自覚がなければとっととパパとママのところにお帰りくださいということでしょう。

 

 さて、そんな、「隣の便器を覗かない」ですが、一字補ってやると「隣の肉便器を覗かない」となります。現代日本でも応用できそうですね。「なんで"あんなの"にあんなに美人の彼女がいるんだろう」、たいていの方なら一度や二度は思ったことがあるのではないでしょうか。そこで便利なのが「隣の肉便器を覗かない」です。実のところあの美人は性欲過剰のアバズレで"あんなの"は単なる頑丈な肉バイブで、などと考えるとロクなことになりませんし性格が歪みますので、見なかったことにする、はなから覗くのをやめる、こうした気の持ちようでなんとかなります。気の持ちようでなんとかするのはどこかの宗教のようですが、大切なことです。なんとかしてなかったら今頃一億総キチガイ一億総ゾンビで社会は回らずキチガイ祭りになってしまう。だからこそ救済のおっぱいが必要なのである。

 

 では、その救済が受けられないとどうなるのか考えてみましょう。実のところ、ただちに問題はありません。しかし、遍く救済が受けられない、救済が偏在した状態が長く続くと歪んだ人間が増えますので、やはりじわじわと社会の輪郭が崩れていくこととなります。具体的に言うとパイズリされないせいでうつ病になって医療費を圧縮する人間が300%増とか、中出しできなくて恐怖から声を失ってしまう人間が250%増とか、そうなるともう手が付けられませんので、これは行政の仕事となります。

 

 もっとも、少子化少子化とべらぼうに煽るのであれば中出しが公共事業の枠組みに入りますので、ぜひとももっともっとコンクリートから人へ、子宮へと本質への落とし込みが進むと大変愉快痛快エブリデイだと考えておりますので、もっともっとコンクリートから人への財政転換がなされると楽しいなぁと思います。

 

 今日はなんだかしんどいのでまたまくらで楽になりたい。

 

 

 

*1:マンガにブサイクは出てこないですから、と一瞬思ったけど工業哀歌バレーボーイズってやつがあったな。