新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

すべてがFになる

 学生時代はよくわからない学科の情報通信系研究室に所属し、恐ろしく頭のキレる先生のもとで卒論を書いておりました。どこらへんがスゴイって何も強制されないのに研究室のメンツで飲むとみんな先生すげぇんだよなって話をするところです。そりゃあ国立大学で自分の研究室持ってて准教授だったのが気がつけば教授になってて、お手伝いさんとか秘書みたいな人とか助教みたいなのを用意せずにいつもピンで仕事してて、学生の面倒を見るという感じじゃないけれども質問しに行ったらニコニコしながら相手してくれるのに、「来週は海外のIEEEの学会で居ません(うろおぼえ)」とかでゼミ休みになっちゃうしだからすげえんだろうなぁ……。見た目すごい真面目なんだけれど、情報通信系の講義を担当されていて、「映像の圧縮」という部分の解説で唐突に「秒速5センチメートル」のオープニングをH.264か何かにして授業のスライドの途中で流すようなお茶目な先生ですよ。寝てたけど起きるよね。唐突に山崎まさよしOne more time, One more chance流れてくるんだもの。寝てんなよって?わかる。それな。理解の極みだ。

 

 そんなわけで本日は今クール一番の独特な枠といいますか、なんだぁノイタミナじゃんそういう枠ですよという評価もありそうなアニメ「すべてがFになる」をそのままタイトルにしてしましました。原作は講談社文庫から出てるミステリ小説で、筆者は森博嗣。この方も"某"国立大学の先生ということで、かなり前からお名前は存じあげておりましたし、SNS全盛になる前から森博嗣の浮遊工作室は私の定期巡回コースに入っています。理由は鉄道模型、それも5インチゲージを自宅敷地内に引き回して、DIYやら時には工事を依頼しての大レイアウトを構築して、それを惜しげなく写真と動画で公開されているから。私も定年退職して大金をゲットしたら山に高規格5インチゲージ路線を引き回して遊びてぇなぁと日頃思っているので、いまだ現役で仕事をしながらも軽便5インチレイアウトを組んでしまう森博嗣氏すっげぇなぁとリスペクトしつつ、軽便と高規格じゃ方向性はちょっと違うなぁとか考えながら毎日過ごしております。

 

 そんなわけで、私にとっては「5インチゲージャー森博嗣」が先に来て、なんとミステリ小説を書いて商業出版しちゃってるというところから「ミステリ作家森博嗣」が来て、そこで「すべてがFになる」を読み、そして今日では「アニメ原作家森博嗣」に偶然か必然かなってしまわれたわけですね。

 

 ぜんぜん「すべてがFになる」の作品内容に触れずに森博嗣の紹介しかしちゃいないけれども、まだ1話めしか観ていないし(もちろん原作は読んだからあらすじはわかるのだけれど)、言及するのもどうかなぁって思います。ネタバレするなら追記にして改行しないとって思う程度にインターネット老人会。

 

 で、西之園さんと犀川センセはどこまで行っちゃってるんですかね。熱海かな。グアムかな。