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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

NゲージのLEDを取り替える話

鉄道模型

 ついほんの先ほど、3日前に和解したばかりの熊氏が家の近所を列車で通過したようである。山にこだまするキハ40系列の汽笛は拙宅にまで届いた。どうかこの先も旅のご安全を。……来月またお会いするみたいなんですけれども。当地に引っ越してからというもの寂しくって寂しくってたまらない泣き虫で弱い人間であるところの筆者は事あるごとに理由をつけて観光*1で来訪してくる友人に無理矢理会っている。そうでもしないと狂って虎になってその声は我が友ササマツではないかっていう展開になりかねない。無論、こちらから用向きを作って山からえっちらおっちら海の街まで出て行くことも辞さないから来月はまた近所の海のそばまで向かうこととなる。模型を並べてキチガイするごっこが主な用向きである。和解記事はこちら。

toudo-kougen.hatenablog.com

 

 さて、そんな模型を並べて走らせる会合に先立ち、手持ちの電車の模型をちいと弄ることにした。別に完成品並べて走らせるのを否定するわけじゃあない。人には得手ふええ手がある。ふええ手である。不得手ではない。ふええ失敗しちゃったよう、のほう。かくいう筆者も一般の「模型工作」、ディティールをつくり込んだり塗装したりてのは得意な方ではないから、じゃあなにをするかというとデンキ周りでうちの子を格好良くしてお茶を濁すのである。

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 今日の餌食はトミックスのEF210である。実車は貨物列車の先頭に立って西へ東へ駆けずり回る頼もしいヤツ。30分定格というものの採用で関ヶ原超えも大丈夫とかなんとからしいけれども能書きは詳しくないぞ。単に現在っぽいコンテナ貨物を牽かせればサマになるだろうという雑な考えから1両持ってるだけで特定ナンバーがどうの、特定列車がどうのというほどこだわっちゃいない。

 

 写真を見て分かるように、ヘッドライト(前部標識灯)がオレンジ色なのだ。これは単にオレンジ色のLEDが載っているからに起因する。実車は電球だろうし、なんか実感的じゃねぇなぁ……。無論、価格帯を抑えるとか、既存の基板を流用するとか、コスト面やら設計面でいろいろあるだろうから仕方あるまい。そういう商業の領域でオミットされてしまったものに採算度外視で手を入れて格好良くするのが趣味なんじゃないのかなぁと思うので遠慮無く分解して基板を取り出す。

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 取り出した基板の他に今回用意したのは直径3ミリ、3φとも書く電球色LEDと、ルネサステクノロジの整流用ダイオード1SS270Aというやつ。なんでこいつが必要なのかは後述する。

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 でもって改造後がこちらとなる。LEDをお取り替えするだけじゃなくて1SS270Aを直列に繋いでやるのがミソ。ひとまず回路図をご覧ください。

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 回路図エディタが動かなかった。手書きで失礼。改造前の回路では線路から持ってきた走行用電流がそのままLEDにかかっていた。LEDは流れる電流の向きが正しくないと光らない、というかダイオードであるから電流も流れないのだからこれで良い。鉄道模型なのだから前に向いて進む時に光れば良い。……というのは青色発光ダイオード登場以前の話である。なぜならば、LEDには「逆耐圧」というものがあり、逆向き(光らない向き)に電圧を印加するとぶっ壊れるのだ。しかし、青色発光ダイオード登場以前からある赤黄緑オレンジやらの古風なLEDは逆耐圧が25 Vとかで、最大12 Vの鉄道模型で使うなら気にしなくていいわけである。ところがどっこい、青色発光ダイオードという革命的なプロダクトは逆耐圧が低いのだ。5 Vぐらいしかない。逆向きに電流を流そうとしたらお釈迦なのだ。従って、逆耐圧を代わりに請け負ってくれる整流用ダイオードとして1SS270Aを直列に挟んでやる。ちなみに、今回用意したのは電球色LEDであって青色LEDじゃないじゃんという向きもあろうと思うので軽く解説しておく。青色発光ダイオード蛍光体を載せたのが白色LEDで、その白色LEDの白さを調整したのが電球色LEDだからだ。本質的には青色発光ダイオードと同じものであるから、同じような逆耐圧しかなく、やっぱり鉄道模型で使うとバックするときに逆耐圧がかかって壊れてしまう。

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 で、元通りに組み込むとこうなる。……ちょっと明るすぎねぇか。まあ追い追い抵抗器取り替えるとかで調整できますけれども。

 

 っていう話を何故するかって言うと、以前こういうLEDお取り替えの話をした方が自分でやるとLEDが焼けちゃうということで、ひょっとしてひょっとするのではと思ってこの記事を書いた次第。別にお会いできるのなら寂しがり屋の筆者としてもありがたいのだけれどご多忙のようで……。てか筆者が汽車タウンまで飛ばされてきてるのが悪さだな????というわけでだいぶ前のお話だけど別に安請け合いして忘れてないですからお会いしたいですねっていう一部私信でした。

 

 レール締結金具のことを中二病風に「人々の営みを繋ぎし金具」とか言った人がいるとかいないとか。近所のレールが東京まで途切れずに続いてると思えばどこか楽しくなってきませんか。

*1:のりつぶしの一環、てのが多い