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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

旅行会社と就活

 学生を相手にしている旅行会社の営業さんがいつ"営業"をしているかみなさまはご存知だろうか。彼ら彼女らは大学祭で営業をするのだ。たいていのサークルは何かしらの出展をしているから、そこでヤキソバやらタピオカジュースやらを買うついでに名刺を出し、「サークル代表者様はいらっしゃいますでしょうか」と声をかける。たいていのサークル代表者はそれで捕まるし、長期休暇の合宿はある程度のサークルであればコメのメシ同様についてまわるので相見積もり合戦に勝ち抜いて貸切バスと民宿・旅館・ホテル等を手配すると旅行会社的には儲かるわけである。

 

 特に利ざやが大きいのが貸し切りバス手配の部分だそうな。なにやら闇を感じるがそこは今日の記事では本質ではない。私が代表をやっていたサークル、平たく言うと鉄道研究会というのは合宿とはいえ2-3日の行程が重なるだけのものであった。つまるところ現地集合・現地解散が基本なので貸し切り観光バスとは非常に相性が悪い。宿の手配もちょうどいいサイズの民宿を自前で手配したところでお安く受けてくれるから、旅行会社の出番が無い。そういうのを知っている営業マンは鉄研に来ないのであるが、悲しいかな学生向けの旅行会社というのは若い方が多く人材の入れ替わりが激しいので事前知識のない御仁がふらっと営業に来たりする。

 

 通常であれば前述のとおり「現地集合現地解散」と伝え、おたく様の会社に利潤をもたらせないので申し訳ないがお引き取り願うわけだが、ある時やってきた営業マンは食い下がった。後日時間を作って会うこととなった。

 

 そこでも改めて旅行会社さんに頼める部分がないことを説明すると、今度は就活イベントで何か私に利益をもたらせるかもしれないので連絡をとっても良いかと言われた。別段断る理由もないため、快諾し、その日は営業さんとお別れすることとなった。

 

 そして時は流れ就活シーズン、電話がかかってきたので出ると先述の旅行会社からであった。要件は「グループディスカッションのサクラをしないか」というものであった。条件は日当8,000円、友人を1人連れてくるごとに、その友人に8,000円、私に更に8,000円というものであった。がめついことに定評のある私は友人2人を誘った。したがって私に24,000円、友人2人で16,000円、合計で4万円も頂いたので、都合のつかなかった友人も後ほど合流して稲毛のチバちゃんで豪遊した。

 

 ビクビクしているFランのガチ就活生を横目に、明らかにサクラであろう慶應義塾の浅黒いイケメン君やら早稲田のインテリメガネやらと茶番をシバいて3人で4万である。うめえ。チバちゃんったってあそこでひとり3,000円以上使うのは至難の業であるから残った分を就活の回数券代に充てても十分黒字であった。リクルートスーツをもうちょい安いのにしておけば就活事業本部の単体黒字もあり得た。

 

 得るものがないと旅行会社を追い返すのも簡単ではあるが、とりあえず営業の話を聞いておくのも悪くはなかった。無論、私が暇人であったから話ぐらいは聞いてみようかと思う心の余裕があったからにほかならない。

 

 もっと友人誘ってボロ儲けして吉原のソープランド行くぐらいしたかもわからん。