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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

お金で買えない価値がある

 お金で買えない価値がある、とはよく言ったもので、これはどうしてもどうしても何億円積んでも手に入らなかった人間が言うから重みが出るのであって、貧乏人がこういうセリフを言うのは妥協の言い換えに過ぎない。

 

 昔に心理テストか何かで「友人に無担保で貸せる金額が人間の器の大きさ」みたいな診断結果を見たことがある。だとすると5,000円貸すのもためらう私の器は5,000円でお釣りが来るリーズナブルな人間ということになる。お安くしておきます。ぜひご利用ください。人間の器ってなんだろう。物理的に器になると考えられるのは胃袋とか両手で水をすくうとかワカメ酒的デルタポジションとかいろいろと考えられるけれど、ワカメ酒やろうとすると人間の器5千円とかそういう話じゃなくなってくる気がするね。課長島耕作か何かでババアのワカメ酒を強要されるシーンが有って、「(ワカメ酒というよりモズク酒だ)」という島の心境が書かれていたが、どっちかというと陰毛モズクそのものは目に見えている事故って感じだし、おまんこのバイキンやらオリモノやらトイレットペーパーのカスやらそういう今見えてない事故のほうが怖い。望まない相手に強要されるワカメ酒というのはわかりやすく拷問だからブスの自覚がある人は詫びとかそういうのを求めるときに土下座よりよっぽど面白いワカメ酒を飲ませてみてはいかがだろうか。ブス専相手にはご褒美になってしまうだろうけれど。言うまでもないけれど、美人のワカメ酒はご褒美です、我々の業界では。

 

 お金で買えそうで微妙に買えないもののひとつに"時間"がある。これも言葉が広いので「遅刻しそうな時の10分を特急列車で買う」とか「2人の大切な時間を高級ホテルで過ごす」とか「安眠の東京大阪間を得るためにグリーン車に乗る」とか、そういう買い方はできるが、純粋に20分16,000円、みたいな空白の時間をすっぽり切り取って買うことは出来ない。時間は流れ続けるのだ。20分買ってどうするのだろうか。気に食わない人間に一矢報いるぐらいはできるか。SFみたいに買った20分間自分以外の物理的現象がストップするのなら好き放題できるな。気に食わない人間に毒を注射して20分歩けば完全犯罪である。俗にいう時姦もし放題。し放題?20分じゃせいぜい2射精がいいところか。たまたま止めてる20分が排卵日じゃなかったら金ドブもいいところだ。

 

 マクドナルドで友人数人とメシにしてもちょっといい感じの食い方してると「さすがベンツ持ってる家はちがうなあ」みたいなことを言うヤツが出る。3万歩譲っても貧乏人の僻みであるから自重を促したい。うちにはベンツ製のミラとかハイゼットがあるぞ、と言っておけばよいものを。金持ちを引きずり落としても自分は金持ちにならない。だったら気分だけでも明るく前を向いて生きましょうというのが貧乏人のいいところではないか。なるほどだから貧乏人は膣内射精が大好きなのだ。膣内射精には明確に値段がついていて吉原でおおよそ3万円ってわけだ。なるほどなるほど、貧乏人の子沢山。

 

 

 貨幣経済から切り離されてただただ射精するだけのヒモになりたい。