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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

世界は自分を中心に回っちゃくれない

 今日は思い出したことで1エントリ仕立てあげることにする。1人で唐揚げつくってビールを飲むといいことはない。違った。今日は衣笠さんが「我孫子駅から遠く離れた岡山県北で唐揚げが食べたいと言う笹松提督に唐揚げを揚げてくれた」っていう設定だった。衣笠さん最高かよ。架空の人物を登場させると1人でも暮らしに彩りが生まれる。

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 後ろの方に新興宗教のチラシが入ってるけどポストに入ってただけで深い意味はないよ。すぐ捨てるよ。ウチの実家は真宗興正派のお寺だよ。

 

 アホなので大学受験を2回やり、2回とも失敗した結果百万遍ではなく西千葉に4年間お世話になったのは周知の事実だけれど、じゃあその百万遍で粛々と大学を受けてきたのかというとそうではなかったなあと唐揚げをかじりつつ思い出したのでその日のことを書く。今日書くのは2回目のほう。

 

 百万遍の入試は2日間に渡る。四条大宮にホテルを2泊取り、前日に自宅を出る。前泊である。入試アフターのことはノープランでの出発である。入試はまあ適当にやり(だから落ちるのだ)2日目の日程を終えてノープラン京都旅行のお時間となった。吉田寮という文化的施設で受験生お疲れ様パーティをやるというのでごやっかいになる。宴もそこそこに、そろそろ寝床をという時間になってくる。この場所でも寝られるらしいが、当時はまだウブなネンネだったのでここで寝ることを本能的に拒否し、京都とはいえ別の女子大に進学していた高校の同級生にメールをした。

「いま受験で京都に居るんだけど」

 この時の私の脳みそには「これから会って夕食でも一緒に、ひょっとしたら泊めてくれるかもしれないし、まかりまちがえば今日が童貞最後の日になるかもしれない」という根拠の無い未来予想が描かれていた。この日この時までは自分を中心に世界が回ってくれると信じてやまない姿勢。ただし浪人生。学生証も所属もないこの世で一番のザコである。

 で、期待しまくっておいてからの返信が、

「あ、そうなの、お疲れ様!また今度会えるといいね!おやすみ!」

 だった。ワンミス。死亡。高校生だった頃俺の机で軽くイチャコラした記憶があっても1年経ったらそうだよね。ダメだよね。ですよね。うん、知ってた。世界は俺を中心に回っていない。播磨屋本店のアドトラに従えばユダヤ人財閥を中心にこの世はきょうもやんごとなく回っていく。

 

 

 宿のアテも子宮のアテもなくなったので近衛通から最終の循環系統市バスに乗り込む。降りる場所は四条大橋をわたってすぐ、四条烏丸である。吉田寮で横になることを拒否したら東横インのミッドナイトタイムサービスと相場は決まっているのだ。ところが四条烏丸東横インでカウンターへ向かうとおねーさんが怪訝な顔をする。「ミッドナイトタイムサービスでお願いします」と言うと「満室でございます」と言われる。万事休す。笹松は二度死ぬ。それも京都でだ。ちなみにこの程度でワンミス死亡っていう判定をするとこの後京都で5回死ぬ。やっぱり安井金比羅宮とかできっちり悪いものを切ってもらったほうがよさそうだ。

 

 諦めずに「じゃあ近隣の東横インで空室がありませんか」と聞くと、五条大宮まで行けば空きがあると言う。礼を言って五条大宮を目指す。先ほど乗った市バスは循環系統の最終である。したがってもうバスはない。京都は市電の流れをくむ循環系統(200番台)のほうがソレ以外のバスより最終が遅めなのだ。仕方ないしタクシーって身分でもないので夜の京都をお散歩である。五条大宮まで歩くとだいぶ繁華街から外れた感じがする。

 

 無事に五条大宮でチェックインし、その日は深い眠りに就いた。

 

 世界は誰のものでもないが、せめて自分の心くらいは満足できる世界があっても良いように思う。