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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

パソコンを買い換える話(2016)

 かねてより2011年に録画専用機として導入したNECの安鯖Express5800/S70 タイプSR*1を改造しつつなし崩し的にメインマシンとして活用していたが、先日帰宅したところ、真っ黒い画面に"Operating System not found."と吐いて死亡していた。OSが見つかりません。なんだお前は。ご主人様が留守中に腹の中のSSDに納まっているOSが行方不明になるわけないだろう。お気に入りの玩具をなくして号泣しつつ「どっかいった」「なくなった」とモノを主語にしてあくまで自発的にモノがなくなったと主張する三歳児か。まあいい。OSが見つからないというのだからご主人が一緒に探してやるとしよう。

 

 定石どおりCtrl+Alt+Delで再起動し、F2を連打してBIOSへ入る。するとどうだろう、なんとBIOS上でSATAの0番ポートには何も刺さっていないことになっている。なんてこった。0番ポートに刺さっているSSDが見えないというのか。オーマイガッ。このアホなマシンを救い給え。まあいい。こういう時の基本は電源断して再投入。パンタグラフ下げてリセット。何事もコンピュータマイコン系統の具合がおかしい時は電源断してコンセント引っこ抜いてしばらくして電源再投入してみると相場が決まっている。OSレベルじゃなくてBIOSの段階でのトラブルならなおさら。さあて直ったかな。

 

Operating System not found.

 

 NOOOOOOOOO!!!F○uck!!!!!!なんでや!深夜の住宅街で絶望する男がひとり。次にやることは電源断してコンセント引っこ抜いてマザーボードのコイン電池を外して数分放置。いわゆるCMOSクリアである。BIOSの設定が初期化されるが仕方ない。定石どおりやりましょう。で、数分後に電池を戻して電源投入、BIOSが初期化されてるぞと警告画面が出るから適当にポチポチ進めてホイホイと。

 

Operating System not found.

 

 ここいらで半分ぐらい諦めが見えてくるわけです。思えばこのSSDも当初は当時持っていたノートパソコンに積み、OSのインストールやら環境移行やらに四苦八苦し、その後、デスクトップがメインになってきたからとノートからパクって移植したものだから、使い始めてもう5年。何べんも再インストールされて負荷は結構なものだったでしょう。とはいえBIOS上から見えなくなるってそんな壊れ方はありか?????

 

 とはいえこの時点で選択肢は3つ。

1,死んだSSDの代わりに2TBのデータ用HDDにシステムをインストールして使う。

2,SSDを買い換える。

3,そもそも新しいパソコンを買う。

 

1,はナシだ。めんどうだ。2TBのHDDにOS用のちっちゃいパーティションは切ってないし、今から切るにしてもKNOPPIXやらのCDブート完結型Linuxを焼いたCDがどこ行ったか行方不明。解決費用0円とはいえ今日びやることじゃねえやい。

2,は1万円でお釣りが来るたいへん魅力的なプランであるけれど、ちょっと待った。Windows10のインストールメディアを作っていないぞ。Androidスマホしか動くものがないので、ひとまず新しく買ったSSDWindows7を入れて、Windows10のインストールメディアを作って……。それに、購入から5年が経過し、あちこち陳腐化しているメインマシンを延命するのはリスクが高い。6月あたりに5千円ほど出してHDMI出力のできるビデオカードを追加したけれど、今後もこの手の細々とした修繕費が必要となる可能性は高い。

 

 とりあえず、Android上でWindows10のインストールメディアを作れるかどうかやってみようということになり、ちょいちょい調べることにした。

 

 結論から言うと出来るんだけれど、Windows8.1が世に出た以降ぐらいのマシンに対してじゃないと有効じゃない手です。簡潔に書くと、

AndroidマイクロソフトのwebサイトからWindows10のisoイメージをダウンロード

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・isoイメージを適当なアプリでマウントし、仮想ディスクドライブの中身を全部コピー

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AndroidにOTGケーブル経由でUSBメモリを刺し、上記中身をぜんぶ貼り付け

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 OTGケーブルもSDカードリーダーも100円ショップで買えるから手元に転がってるよねって……本来はUSBメモリ使いたかったけど手元に2GBと4GBのやつしかなくてな。8GB以上じゃないとWindows10のイメージが入りきらない。

 以上3工程で、旧式BIOSではないUEFIの載ったマシンならboot可能なWindows10インストール用USBメモリが出来る、らしい。

 

 ところがぎっちょん、2011年導入のExpress5800というのはばっちり「旧式のBIOS」だから私の力量ではこうして作った面妖なWindows10インストールメディア(?)からではbootできなかった。そもそも、ディスクの中身をファイルマネージャでまるごとコピーとか、イメージとしてライティングするべきisoファイルをisoファイルとして書き込んでしまったりとかするとbootできずにまたOSが見つかりませんとなるはず……というのが私のような古い頭の人間の考えである。Windows95の頃みたく「起動ディスケット」を事前に作っておいて、フロッピーディスクからコマンドラインで起動、fdisk、format c:……などと順を追わずに、ファイルをコピーしただけのUSBメモリからbootできるなんて思っていなかった。なのでこの段階では半信半疑で諦めかけていた。

 

 とまあなんかダメっぽいけど3,の新しいパソコンを買う方向になったのでとりあえず小さいやつ、ということでコンパクトなNUCというやつに手を出してみることにした。弁当箱サイズのマシンにお好みのメモリとストレージを買ってつけたらコンピュータですよ、というベアボーンスタイルなので自作浦島太郎にも安心。チップセットとCPUとメモリの関係なんてi945ぐらいから脳みそデータベースが更新されていないから恐ろしいぞう。

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※上記購入品には1点要らないものがあります。後述します。

 今流行のSkylakeで一台ぶんの部品を発注。NUCのACアダプタは俗にいう「ミッキーマウス型ケーブル」が別売りになっているという情報を信じ、短めのミッキーマウスケーブルも忘れずに購入。アマゾンなので翌日到着。

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 で、開封して、ネジ回して蓋開けて、説明書にしたがって、組む、と。

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 組立説明のこの部分、全長42 mmのM.2接続SSDを使う場合は六角支柱の植え替えが必要なので、ボックスレンチがあると便利です。これもいつぞや100円ショップで買ってあったので、だいたいモノを弄るクセのあるご家庭にはあると思います。

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 やけにガタガタだったけれど、100円クオリティだったからか、「実は六角支柱のサイズがインチだった」とかそういうオチかは分かりません(てきとう)。

 

 で、組み上がったらACアダプタをつないで……

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 あれ、ミッキーマウスケーブルはどこに……刺さらん……要らんかった……。Skylake世代のNUCはACアダプタが改良されてミッキーマウスケーブルが要らなくなったのでしょうか。まあいいや。持っておいてもそのうち使うでしょう。たぶん。

 

 気になる本体サイズですが、手近にあったcheero Power Plusやサガミオリジナルの箱と並べておきます。CDケース重ねたぐらいっていう表現が妥当っぽい。

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 で、肝心のUEFIブートですが、あっさり成功しました。黒い画面で"press any key……"みたいなの出るかと思ったらいきなりWindows10インストール画面に進みました。2016年すげえ。手元にスマホしかなくてもWindows10のインストールメディア作れるんだ。

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UEFIでインストールされた証拠に、SSDのボリュームがGPTになってるし、よきかなよきかな。

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 久々にパソコン1から立ち上げたのでもっと何か落とし穴にハマるかと思っていたのですが、2016年は自作浦島太郎にも優しい世界になっていました。

 

 せっかく最新のCPUでパソコン作ってもtwitterやって中出しスケベ画像表示するだけだからビルゲイツに怒られそうだけれど、ぼくはげんきです。

*1:いわゆる鼻毛鯖である。初期のモデル販売時にとある販売店がオマケとして鼻毛カッターを添付したことからこの名がついた