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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

寝た子を起こす話

日記

 今日は「寝た子を起こす」というお話。お時間のないかた向けに結論から申し上げると、「別に教えなくても子供はセックスにたどり着くよね」という論調で延々と持論を展開して風呂敷をたたまずそのまま露店のような感じにダラダラとしていこうと考えております。寝た子は起こさなくても半日もせずに起きますからきちんと性教育をしましょうね、というお話です。

 

 このブログを読むようなばっちい大人の皆様はセックスというのがどこを使って何をする行為かはご存知と思われます。文学的な表現や政治的な表現を削ぎ落として、この記事で指し示す内容を書き表すとすれば、男性器を女性器に挿入する行為のことです。とはいえ、「挿入する」とは具体的に何ミリからなのかであるとか、肉体が男性であった方が性転換手術をして後天的に建造した膣は女性器と見做せるのか、だとか、そもそも論として女性と女性の性行為はどのように……などという政治的な鎌が鎌首をもたげて待ち構えてまいりますので、一筋縄ではいかないところがこの問題の難しいところです。私も気づけばアラサー、アラサーともなれば見聞も広がり(個人差があります)、同性愛であるとか、LGBTであるとか、字面だけではなく"実例"を目にしたり、交流があったりしますし、自分の中でも何らかの解釈ができるように思います。自分は男で、女が好きで、という分かりやすい、いわば「ストレート」と呼ばれる存在なのですが、それでも、膣性交だけに興奮するかというとそうでもなく、美人が口や手を使って私の分身を愛してくれるのは大変に興奮するわけですし、そのまま、生殖という観点からは意味を持たない口内に射精してみたり、あるいはコンドームの中に射精してみたり、極論を申し上げれば普段は利き手で自ら射精を促すわけですから、「生殖が不可能な組み合わせでの性愛はおかしい」などという理屈は通らないなあ、と思うわけです。

 

 従いまして、「生殖と関係ないスケベはおかしいでしょ」というならば避妊も中絶もアウトなわけでして、同時に同性愛もダメっすよという宗教もあるようです。その理屈なら半分イキモノである精子の無駄打ちもダメっぽいのですが、オナニーで精子を無駄打ちすることまでNGとする宗教は少ないようです。じゃあ理屈が通らんやんけとなりますが、よそさまの宗教のセキュリティーホールをあれこれ小突いてイチャモンをつけるのは邪教徒のすることですから、そちらの神さんはよろしおすなあ、と適当にお茶を濁してお茶漬けを出しておくことにします。

 

 閑話休題。で、だ。ばっちい大人の読者諸氏はどうやってセックスという概念の存在にたどり着いたのでしょうか。かつて私が書いたように、「I have a ちんこ、You have a まんこ、Oh、ちょうどハマるやんけ」というように、なんとなく対称性(非対称性?:穴と棒ですし)から「入りそう」だぞ、そしてなんとなくそこまでしてやる行為は子作り以外にないっぽいぞ、と、小学校低学年の頃の、体育の着替えが男女同室だったころの知見を点と点で結び、ほぼ確証を持っている段階で「精子はちんちんから出る」「卵子は毎月まんこ経由で出る」という情報が授業で加わると点と点が線で結ばれて確信に至るわけです。

 

 では、もし仮に"そういう"性教育がなかった場合でもセックスに行き着くでしょうか。私のように「ちんこがあるだろ、まんこがあるだろ、ひょっとして挿入すると"何かが"起こるのでは」という仮説を思いつく小学生などワンサカ居ることでしょう。幸か不幸か、私は両親から得た自らの頭脳がある程度は明晰で、後先考えぬリスキィな行為は控えるタイプでしたから、結果論としてコンドームなしでそういう行為をすることがなかったどころか、自らの収入がない学生時代は女に相手にされなかったお陰で無収入のくせに孕ませるとかいう展開にはなりませんでしたが、頭脳寄りではなく顔と運動神経にパラメータを振られていたらどうなったことでしょうか。歴史と人生にIFはないのですが、現実問題として、生理が来てる女はちんちん入ったら物理的には妊娠するわけですから、高校生の彼女が妊娠した、というトラブルを抱える羽目にならなかったのは幸甚というべきでしょう。

sasamatsu.hatenablog.jp

 

 ということで、人間も生き物ですから、教育なしで生殖行為に行き着く可能性というのをじゅうぶんに考慮するべきでしょう。

 

 ここで、聡明な皆様はもうお分かりかもしれませんが、我々が警戒するべきは「自分の子供が他所様の子供とセックスして高校も出ないうちに出産したりしねえだろうな」ということになります。もしそのようなことになれば、勘当だなんだと実家から放り出すかどうか、放り出すにしても縁はそう簡単に切れません。

 

 私の友人*1がよく「膣内射精したさはあるけど養育費のことを考えたら出かかった精子キンタマに戻る」と言うのですが、少子化の一番の原因、本質を突いている言葉だと思います。ちんこで突くのは本質ではなく子宮口です。

 

 現代日本では食べ物に困らないだけではだめで、毎年150万円ぐらいかかる大学に4年間以上、下手したら一人暮らししないと大学に通えなかったりしてさあいくら掛かるのだろうと先に財布の心配をしてしまいます。家計簿をつけている独身労働者各位は分かるのですが、趣味を削ったところで毎年150万円の学費負担ができるかというと、そうではないですよね。年功序列成果主義、という、もらえる給料の金額では相反する概念が過渡期となりつつある今、私達アラサーは給与も過渡期ということで、今は年功序列の残り香で初任給に毛が生えた金額、40代を超えてくると脳みそと肉体が劣化して成果が出せなくなって、給料体系は成果主義に変わっており、だんだん支給額が下がってくる、という最悪のケースすら考えられます。子供というのが「生まれてから大学を出て仕事を始めるまで」にかかる「食費光熱費学費その他一切の費用」として毎月10万円降ってくる「打ち出の小づち」にでもなれば話は別ですが、現状の児童手当は1~1.5万円ですから、毎月9万円ほどの持ち出しと考えると、子育てというのはたいへん贅沢なことだと分かります。

 

 宝くじ当たれ。

*1:最近行く気のなかった合コンで32歳の女にロックオンされてしまい、サシで飲みに行ったり「ご飯作りに行ってあげよっかな」などと言われているらしい。