新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

ジオラマをつくる話

 先日は姫路運転会という、Nゲージ鉄道模型を持って集まる身内向けの集会に参加してきました。姫路を含む西日本を中心としたエリアでやりましょう、ということで、では姫新線のとある駅をモデルにモジュールを作ろうと思いました。とは言え初めから何か作ろうとしていたわけではなく、能登屋が須磨-塩屋駅間のジオラマ・モジュールを作るといい、他方あくあちゃんが「古墳」を作ると言い出したので「オイオイオイオイ気合入ってんな、じゃあなんか作るか」と思って、ひとまず岡山のキハ40/120あたりを置いて眺められそうなジオラマを作ることにしました。

 

 せっかくつくったジオラマも展示(という名の放置)しているとホコリが積もってしまいますので、フタができるような構造にしましょう。というわけで、入手性の良いダイソーのディスプレイケースを用意しました。後は手元にあったトミックスのプラットホーム、建築模型などに使うスチレンボードが適量、レール、プラ板、などなど、なるべく手元にあるもので安価に済ませています。

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 地面の表現というのがなかなか難しいのですが、安直に紙粘土を使うことにしました。とは言え、ホームの高さまで紙粘土を盛るのは大変ですから、スチレンボードでかさ上げをします。

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 スチレンボードをスポンジケーキに見立てて、クリームを塗るように紙粘土を……

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 荒れ地になっちゃいました。中央防波堤のジオラマだったらこれでも良いかもしれませんが、駅前ロータリーがこんなボコボコだとジムニーパジェロしか入れなくなっていまいますので均しましょう。とはいっても紙粘土の扱いなんて6歳ぐらいから進歩がありませんので、そこは無知の知を自覚したところでインターネットに頼りましょう。すると、完全に固まる前にきめ細かい濡れた布で撫でると滑らかになるようなので、雑巾を軽く絞って撫でると

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 なめらかになりました。何やら怪しいものが植えてありますが

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 外径3ミリの真鍮パイプとLEDを使って街灯を作ったようです。それと、プラ板

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 それっぽく駅舎を作りました。0.5 mmのプラ板は光が透けるので、内側は銀色で塗装することに。

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 明るいところで見られると恥ずかしいから電気を消してください。……なあに目が慣れてくると電気を消しても見えちゃうんだなあ。げっへっへ。

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 紙粘土の大地を水性グレイペイントで塗装してアスファルトっぽくするとこんな感じになります。駅舎が浮いていて光がチラチラしているのがアレですから地面をちょっと掘り込んでおきましょう。あとで。ついでにプラ板ワンマン運転用のバックミラーを立てておきましょう。適当なオレンジ色で塗っておけばそれっぽい。

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 型の古いクラウンしかなかったのですが、とりあえず黒く塗って、緑のナンバーをつければタクシーと言い張れるでしょう。実際には5ナンバーのコンフォートですが、3ナンバーのクラウンでもまあ……ジオラマの脇役だし……

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 せっかくなので別の車両にも室内灯を入れておきましょう。日本全国だいたいどこでも置くだけで田舎っぽくなるキハ47系の2両編成にLEDテープでお安く……

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 ホームに付属している「柵」が少し時代を感じすぎるので、建築模型用の透明プラ板に印刷されたフェンスを使いました。スケールが200:1とのことですが、まあ違和感はないでしょう。

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 本来ならプラ板で公衆トイレを作ったり、植え込みやキュービクルの設置も必要ですが、時間と材料調達の面からタイムアップ。姫路に持ち込みました。

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 後ろにある大きなのが能登屋作の「須磨~塩屋間」のモジュール。当日私が作ったほうのモジュールは「阿字ヶ浦駅っぽい」とのことで、ひたちなか海浜鉄道の車両や茨城交通のバスと一緒に記念撮影。当日は皆様ありがとうございました。

 

 遠目に見ると良い感じです。枕元に置けるサイズのジオラマを作ってみてはいかがでしょうか。

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