新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

瀬戸大橋をつくる(2)

 前回はこちら。

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 さて、ガバガバ設計の、瀬戸大橋をぶった切った断面方向のトラス構造は問題なく電車が通せるでしょうか。

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 と、いうわけで、前回印刷した型紙に、2 mm角のヒノキ工作材を載せながら組み立てていきます。接合は木工用ボンドで行います。本棚のときも木工用ボンドで組み上げました。子供の工作に使われるイメージが強い木工用ボンドですが、正しく使うと恐ろしいほどの強度が出ます。貼り合わせた木材同士をムリに剥がすと、接合部ではなく、木材の弱い側が破壊される程度の強度になります。

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 組み上げたトラスに線路を載せ、電車を載せて、支障なく通過できることを確かめます。

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 ちょっと高さがギリギリですが、通過させるだけならば大丈夫そうです。架線柱の表現は省略かな……。

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 ところで:瀬戸大橋の鉄道部分は、現在、真ん中2線だけに線路を敷いて、暫定的に複線で営業していますが、設計上は4線、つまり複々線での使用が可能です。将来的に四国新幹線(開業未定)が通る際に、2線を新幹線、2線を在来線が使うように……という、大変夢のある設計ですが、私が生きているうちに4組の軌道が敷かれ、新幹線電車が行き交う姿を観られるかどうかはたいへん怪しいところです。

 

 ……で、このトラスを90 mmごとに設置するとして、分割可能な構造にすると450 mmで6枚、それが4つなので、これと同じものを24枚作らなければならないのですが、3Dプリント出力とか、MDFのレーザーカットとか、色々手段を教えていただいたにも関わらず、お金がないので"ひのきのぼう"をちまちま切ってこさえていくしかなさそうです。お金のある人が、仮に、この工作を真似するのであれば、3D出力なり、レーザーカットなり、ぜひやって頂ければと思います。というわけで3Dデータを置いておきます。と思ったんだけど結構手こずってるのでJW_cadのデータ置いときます。2ミリぶんモリっと3Dにしたらいい感じだと思うんだけど操作がうまくいかねえ……。