新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

コミケ93で威力を発揮した「水道管で作るポスタースタンド」解説

 前回は釣銭マシンの解説をした。

sasamatsu.hatenablog.jp

 

 今日は同じように当日展開していたポスタースタンドの解説をする。……と言っても、解説、というほどのものではなく、こういう形をしています、という事実を淡々と。こちらは釣り銭メカほど複雑ではない。

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 この写真に写っているポスタースタンド、よく見ると水道管でできていることがお分かりいただけるだろうか。そもそも、なぜ作らなければならなかったのか。県庁近くの什器を売っている店にポスタースタンドがなかったからだ。高さ40センチほどのPOPスタンドしかないと言う。なんてこったい。東7/8ホール向けのレンタルポスタースタンドはあるけれど、借りられるか保証はない。しゃーない、作るしか……というひどく消極的な理由で作られたのが水道管ポスタースタンドだ。

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 構造もなにも、ポスターのサイズに合わせて一番細い水道管(13ミリだったと思う)を切り、継手にねじ込んであるだけ。「だけ」というと語弊があるので、クリップの保持部を拡大すると、

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 水道管の端にピンバイスでΦ2.5の穴を開け、針金でクリップを縛り付けたり、

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 同じようにピンバイスで穴を開けて二重リング(キーホルダーのアレ)2つ3つで繋いでみたり。

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 ポスターの下端に重りをぶら下げておかないと少しの風でヒラヒラするので、同じように水道管を切って穴を開けてやって……

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 キャリーバッグの持ち手を最大まで伸ばして、リピートタイプの結束バンドで縛り付けたら

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 完成。

 

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 一番長い高さ方向の水道管も継手で足していけば良いのだが、

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 1本の長さはカバンや搬入に使うダンボールに収まる長さに切れば便利だと思う。

 

 

 ところで、ここまで苦労してポスタースタンドを作るよりは、PO.SU.TAを買ったほうが、キャリーバッグに縛り付けなくても自立するし良いと思うんですよね……。ひとつのパーツは最大45センチならば、キャリーバッグにも収まるし、よく見ると使っているサークルも多いし、なにより当日新刊と同じようにスペースへの配達もしてくれるのだ。なんと。申し込み締め切り前に知っておきたかった。

 

引き続き、新刊のご案内はこちらでございます。どうぞよろしくお願いします。