新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

人生を下方修正する話

グリザイアの楽園ってやつを観ていまして。「姉は人生を下方修正して……」というくだりがありまして。ああ、自分にも経験があるなぁと思った次第です。無論あの姉ほど自分のお脳は出来が良くありませんからそこまで大層なことでもないのですが。

  中学校に入って「合唱コンクール」の練習が始まりまして。そこで私はなるべく早く課題曲の歌詞を覚えるべく、なるべく歌詞カードを見ずに歌っていたのです。そしたら練習2日目で呼び出された。なぜだ。解せぬ。なんでや。……なんでも、「歌詞カードを見ずに歌うのは不真面目」だというのです。これは驚いた。あなた方は当日も歌詞カードを片手に、ヘタすると両手に持ったまま舞台に上がるというのか。信じられない。

 もちろん私がなるべく歌詞カードを見ずに歌っていたのには理由があって、以前居住していたA県ではとっとと歌詞を覚えて歌詞カードを見ずに歌うのが美徳とされていたからなのです。転校してB県に引っ越して初めての合唱コンクールの練習ですから、下手に目立たず周りの出方を伺えばよかったのであります。アホ is 私。

 かくして周りに合わせて田舎仕様のアホの子みたく本番直前まで歌詞カードを見るおじさんと化した私は人生においては下方修正したほうが小言を言われずに済むケースもあると学んだのでした。なんだかんだ言って人並みの幸せって欲しいよね。


 ぼくも人並みに生のおまんこで気持ちよく射精したいぞ、という趣旨のお話でした。