新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

受益者負担と処女膜

 本日は受益者負担という言葉で処女膜の価格を出そうと思います。年金とかの話も入ってくるような気がします。

 

・「受益者負担」とは

 読んで字の如く、利益を受ける者が負担する、という意味で取るのが一般的だが、これには重大な間違いがある。利益と負担の時制についてなんの配慮もなされていない。つまるところ、漢語である「受益者負担」というのは次の3つの意味に取れる。

 

1.受益「した」者負担(過去形)

 利益を受けるのが過去、負担するのが現在のかたちである。女子高生や女子中学生の処女膜をブチ破った人間がその後付き合う期間のぶん金員ソフトクリームその他を負担するというのが分かりやすいかと思われる。

 

2.受益「する」者負担(未来形)

 利益を受けるのが未来、負担するのが現在のかたちである。分かりやすいのが年金制度(ただし理想的に運営されているものとする)であろう。年食ってからは口を開けて上を向いているだけで生活費が降ってくる制度のことである。

 

3.受益「している」者負担(現在形)

 利益を受けつつ負担をしている状態。つまりセックスの最中である。お互いに体力を使う。

 

 さて、以上3つの「受益者負担」を前提に、ここで「子育てのコスト」について考えるものとする。国公立で1,000万、私立行くと3,000万ともされるが、簡単に計算するため平均して1人育て上げるのに2,000万円の自己負担金が必要であるとしよう。ここでいう自己負担金とはいわゆる「親の給料から子供に対してかかった部分」であり、公立小中学校の授業料等税金から拠出される部分については考慮しないものとする。

 年金制度と子育てのコストという面から考える。まず、年金制度が成り立つためには少なくとも2人の大人から2人の子供が生まれなければならない。従って、2人の子供を育てるのにかかるコストが4,000万円となる。これは自己負担金であって、公的な補助は含まれない。いまのところこのコストは全部親が負担することとなっているが、この根拠について考えたい。受益者負担の観点からすると、親として子供の成長を見るのが「楽しい」、この楽しさについての受益者負担金が4,000万円ということになる。従って、この国の、子育てのコストが親負担となっている根拠は、「育児の楽しさ」の受益者が「親」であるというところにある。しかし、現状はどうだろうか。「育児は大変だけど楽しい」という人は多い。

 しかしながら我々は人間である。都合の悪いことは記憶から抜けやすいいきものなのを忘れてはいけない。かつて中学校でやっていた強制運動部、あれも今から考えればいい思い出になっちゃっていないだろうか。思いだせ。あの頃の苦しさ。かつてのテスト勉強。布団に入りたいのによる遅くまで勉強してツラくはなかったか。いい思い出になっちゃいないだろうか。よーく思い出せ。かように、人間が都合のいいことを思い出さない方向へ脳みそがはたらくいきものであると考えると、「育児は大変だけど楽しい」という言葉の「大変だけど」の部分は過去の大変さであって今では思い出せないピーク時の血反吐モンは人間の脳みそフィルタで綺麗な思い出になっちゃっているのだ。このように考える人が増えたからこそ、現在では少子化となり、年金制度は崩壊寸前、そうなるとやはり社会保障制度を改革するか、税金で上記の受益者負担金をなんとかして子育てはタダでできるものにするしかあるまい。

 

 北欧では社会保障が行き届き、子供はタダ同然で育てられるそうな。だからイケメンがヤリ逃げした後の祭りのシングルマザーが死ぬほど多くて、女にありつけない悲惨な童貞も山ほど居るらしいが男の人権なんてないようなものなので仕方があるまい。いいと思うけどねぇ、シングルマザー。そこら中にお手軽母娘丼案件がゴロゴロ転がってるディストピアな世の中が到来するとなるとおじさんワクワクしてきちゃうよ。どうでもいいけど再婚市場(市場ってなんだよなあ)で一番人気があるのは女児連れの女性らしいよ。

 

 どうにもこうにも子育ての税金負担が俺の中で馴染んでこないのでやっぱり上記1.~3.までまとめて食っていただくことにしよう。お昼ごろ脳裏に浮かんだ文案だともうちょいスマートにまとまっていたのだが、どうやら午後の労働で脳みそがダメになったようだ。

 まず女子高生の処女を食った(過去)人間が、もちろん女子高生とSEXもしていて(現在)、将来は年金をもらう(未来)と考えて受益「した」「している」「する」としよう。こいつはこれらの受益の負担として子供2人を大人にして社会に出さねばならぬ。フリーライドは俺の中のルサンチマンが許さぬ。ルサンチマンっていうぐらいだからアンパンマンの親戚で正義のヒーローだ。子供2人を大人にするのにかかるのは4,000万円だ。つまり女子高生/女子中学生の処女膜は4,000万円の価値がある。

 

∴処女膜は4,000万円

 

 ところが、この笹松総合研究所の試算に対して真っ向勝負を挑む勢力がある。高須クリニックである。高須クリニック価格では15万円である。その差は3,985万円。ほとんど4千万である。あれ……ひょっとして処女膜ってタダみたいなものなのでは……。まぁね、ほら、経済学に正解があったら経済学者みんな金持ちなはずだからさ、資本主義と社会主義みたいなもんだよほら。アーメンもレーニンも変わんねぇっぺよ。

 

 つまるところ俺はそういう女子高生の処女とか女子高生とのセックスとか幼なじみ彼女と排卵日中出しラブHとかそういう受益がないから負担したくもないですって話だ。