新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

バイナリーオプションと消費生活センター

 みなさまはクソアフィブログに躍らされることがあるだろうか。私はある。一時期血迷ってバイナリーオプション提灯記事に踊らされてクレカで5万円入金して90万円まで行って3万円になった。出金しようとしたがボーナスが未達成だかなんだか知らないけどできないらしくて5万円を諦めて寝た。そして半年が経った。

 

 

 半年前の5万円を思い出して悔しくなってきたので調べると、5万円持って行った業者が金融庁か何かのホームページで名指しで違反扱いされていた。そして、さらに調べると消費生活センターに相談して全額戻ってきた話がちらほら見える。よろしい、暇な学生だし5万円取り返してみようと近所の消費生活センターへ向かった。

 

 消費生活センターへ向かい、まずは担当者ということで「ちょっと品のいい主婦」にしかみえないおばちゃん(失礼)とお会いした。相談ブース(個室)へ移る。

「笹松さんはどうしてバイナリーオプションを始めたのですか」

「えっと……その……儲かるという提灯記事を鵜呑みにして……」

 この瞬間が一番ツラかった。「私はバカです」と神に懺悔する瞬間というのはこんな感じなのだろうか。しかしさすがその道のプロ、一切バカにするとかそういうのはなく淡々とまとめていく。お金の流れとしては

 

ぼく(アホ)→クレカ→決済代行会社→バイナリーオプションクソ業者

 

 つまり、クレカが使えるようにするためには「見た目まともな」決済代行会社を挟む必要があり、ここはある程度クレカ会社の信用を得るために話が通じるということで、そこへ向けて「経緯書」というものを送ってみてはどうだろうか、というのが消費生活センターのアドバイスであった。もちろん、経緯書の添削はしてもらえるし、実際に経緯書を郵送する際の書留料金と運賃以外の費用はかからなかった。消費生活センターは無料で相談してもらえてお金が返ってくるまでこの話はクローズにしないということだ。

 

 2-3回「経緯書」を添削してもらい、決済代行会社宛てに簡易書留で郵送したところ、1週間もしないうちに当該クレカの枠が上限まで復活し、オンラインの明細が見られなくなった(今月の明細は郵送でご確認ください、という表示になった)。この段階で勝ちを確信したものの、手元に現金が返ってくるまで待つことにした。待っている間も毎週1度は消費生活センターの担当さんから電話がかかってくる。あくまで手元にお金が戻ってこないと消費生活センターのお仕事は終わらないのだ。

 

 そして、長崎旅行中、佐世保駅でクレカ会社からの入金を確認し、消費生活センターへ電話をかけてこの話はクローズとなった。

 

 もし現金で銀行振込にしていたらお金は返ってこなかったかもしれないし、そもそもマーシャル諸島にまともな金融取引業者は存在しないとヤキの回る前の頭で気づけばめんどうなことにならなかったのだろうし、まあ書留一通で人生経験がひとつ積めたと思えば万事OKということになろう。

 

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