新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

北の減便に想う

 安全第一ということで、JR北海道はボロい車両を廃車し、そのぶん列車が減便されるそうな。

 

travel.watch.impress.co.jp

 

 って時事記事を貼るときに新聞社の記事貼ると数日でリンク切れちゃうから安心と信頼のインプレスウォッチから引っ張ってくるスタイルな。

 

 別に減便どうこうとかJR北海道の経営がどうとかそういう話は市中の他の人が腐るほどお議論なさってるんで私は別の切り口からいろいろと申したくなってきただけである。

 

 かつては私も鉄道で高校へ通っていた。琴平-丸亀間という、田舎とはいえバシバシ電車がやってくる区間だったので、他所のローカル線通学と比べたら大した苦労はしていないのだけれど、それでも不便を感じることはあった。15:40とかそういう頃に授業が終わり、掃除当番がない月は15:54の電車の電車に乗れたが、掃除当番があると次の電車は16:54であった。そのうえこいつは多度津かどっかでドカッと止まるので15:54の電車に比べると所要時間が1.5倍であった。うんこか。最速19分の区間を32分もかけて走るんじゃないよう。止まってる時間のほうが長いんじゃないのか。旅行ならいいけどこれが毎日だぞ。毎日丸一時間遅い列車に乗って15分余計にかかって、これが田舎暮らしだ。死にたくなるぞ。都会だったら誰かが電車に飛び込んだ日だけ余計にかかる時間が年間平日毎日毎日だ。

 

 今回減便されるのは四国ではなく北海道だし、おもに日中時間帯が対象となる。日中時間帯なら高校生は乗らない?そんなこたぁない。定期試験は昼までに終わる。福塩線の山奥区間なんか定期試験の日だけ昼間の列車があるね。ああいうのやろうよ。まぁそういうのすらできないとなると、夕方まで無駄に学校で過ごすこととなる。そして思う。「こんなクソ田舎で暮らせるか」「こんなクソ田舎で時間をドブに捨てる生活をわが子にもさせるのか」となる。やっぱ東京。それでも東京。田舎で暮らして満足するのは大人だけなのです。月日は百代の旅客にして東京で子供育てたほうが東大に行ける可能性がちょびっと高くなる。でもトンビは鷹を産まないってのもあるし高所得の子供が必ずしも東大に入れると思うなよ?

 

 別に列車通学が最適解ってわけじゃないんだしスクールバスでもいいだろうし、田舎のやっすいやっすい賃金で共働きするから高校生の送り迎えができないから田舎でも1馬力で大学やれる賃金出せタコっていうアプローチでもいいと思うし高校生より早く帰ってくるタイプの稼ぎ人を一般化しようっていうのでもいいと思うけど他力本願大明神ってやつだ。

 

 だからみんな東京行こうな。