新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

自宅サーバとP2P

 かつてはやんちゃしていた時代が私にもありました。皆様にもあると思います。今日はWinnyとかPerfectDarkとかそういうお話。

 

 自宅サーバという文化があります。別に1Uラックを買え自宅ラックをやれという大層なものではなく、型落ちパソコンをファイルサーバ・Webサーバ・FTPサーバ・メールサーバにしてしまおうという行為のことを自宅サーバと言います。とりわけ、Webサーバのことを指して言うことが多いように感じます。小遣いの足りない中学生ワイ、「ひょっとして無料のDDNS使って型落ちパソコン買ってきてすればタダでホームページでアフィリエイトアヘアヘできるんじゃねぇの」って思います。大阪の中古PC屋からDELLのOptiPlex GX100とかいう化石みたいなパソコンを1,000円で買ってきて早速Vine Linuxをインストールして、ルーターのポートを開けて自宅サーバを始めました。FTPサーバもやりました。修学旅行のデジカメ写真をZIPで固めておいてありました。ADSLだから上りが激遅で使い物にならねぇとクレームがつきました。てへぺろ

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 そうこうしているうちに中二病だからP2Pに手を出します。リアルに中学校二年生だから仕方がない。Winnyから始まりバッファオーバーフローが怖いからとWinnypになり、Shareに手をだし歯抜けファイルが多すぎるからとPerfectDarkに手を出します。Vine LinuxだったサーバはWindows2000になり、24時間P2Pが起動しているダメ中学生の完成です。懐かしいなぁ21151-21153番ポートまでが開いてたあのころ。

 落とすものはエロエロ動画。それもいまでは所持すらご禁制の関西援交。リアルJC/JKが悪いおじさんに中出しされる荒い画質の動画は「同い年の女の子がおじさんに中出しされてビデオに撮られている」という独特の興奮がありました。今じゃブサイクだしガキだし観ても面白くないし持ってても危ないだけなのでHDDは初期化してハードオフに売った気がします。別に自分が持ってなくても好事家のHDDにはずっと眠ってるはずです。たぶん。

 

 中学卒業と時を同じくしてそういう危ないソフトからは足を洗い、そういう荒んだ行為よりはブログでも書いてたほうが良いんじゃないのかとまっとうなサーバ運営に戻りました。とはいえいろいろとやる気はなかったのでAnHTTPDとかいうデーモンを動かしてほそぼそとWebページをやっておりました。

 ある日、ニンテンドーDSWi-Fi用USBスティックが発売されました。どう観ても外見がバッファロー製のUSB接続無線LAN子機に酷似しています。デバイスドライバを書き換えるとバッファロー製の子機がニンテンドーWi-Fiスティックとして動作するようなので、2chで方法を知り、試し、あまつさえその書き換えたデバイスドライバ自宅サーバにアップしました。怖いもの知らずですねぇwww 案の定当該のスレッドが派手に炎上し、怖い怖い2chの大人たちにさんざん脅され、「AnHTTPDはねーよwwww」「著作権者はバッファローなんだよなぁ……」などの温かいお言葉を多数いただき、貧弱自宅サーバが悪意ある攻撃の踏み台となってNASAペンタゴンにご迷惑をお掛けする前に運用を停止してポート閉めて尻尾巻いて逃げることができました。かつては2chの大人たちも燃やしはするし脅しもするんだけど本当に侵入したりNASAペンタゴンをうちのサーバ経由でクラッキングするようなスーパーハカーもいませんでしたから優しいものです。ああいう優しい大人に優しく指導されないとSNSで大炎上する大学生になってしまうのですね。

 

 そういう怖い経験をしておくと毎月コーヒー一杯分の値段でサーバを貸してくれる業者さんはありがたいなぁと思うことができます。タダより怖いものはなく、おカネで仕事してくれるありがたさ。そういうのを大事にしていきたいと思います。

 

 エロ画像詰め合わせだと思ったらグロ画像詰め合わせで3日ぐらい食欲なくなったからP2Pから足を洗った、そんなやんちゃしてた頃の記憶。