既得権益
今日は既得権益のおはなし。
童貞「男ならエロサイト巡りでパソコンできるようになるだろうが」 彼女が途切れたことがないEXILE系の弟「iPhoneのどうき?ってどうやるの?」 はちゃめちゃにイケメンで中学のときからずっと付き合ってる彼女がいる友人「Skypeってヤマダ電機で売ってる?」
— 社畜OL(27) (@hinkon27) 2016, 1月 20
この「パソコン出来るようになる」については人々によって幅があれど、概ね言いたいことが伝わるのはこんなブログを読んでいる諸賢にとっては理解しやすいだろう。ブロードバンドルーターの設定が飛んだ時にプロバイダのID/パスワードを入れるくらいは朝飯前だろうし、毎月Windows Updateを当てるだろうし、それで具合が悪くなったら当該のパッチを削除するとか復元ポイントを適用するとか容易いでしょう。
最近であれば格安*1SIMのAPNを設定するとかも皆様にとっては赤子の手をひねるように簡単であろう。APN設定でハマるとしたら単なるタイプミスと言う場合があるので一度APN設定を消して作りなおすと良い。
トップページがHAO123になったところでレジストリを修復するのにレジストリエディタくらいは触れるだろう。
というミクロな「パソコンができる」の内容についてはこの辺りで置いておくとして、チンポが乾かないリア充に比べ我々は一般的にそのあたりのスキルが勝手に高くなるのは自然の摂理である。賢い友人など、「リア充はオカズ探しに時間割かなくていいから商社とかで激務しても平気だし大学もサークルとバイトで埋めてあってもなんとかなるのだろう」という結論を出していた。
だからこそ、家庭やらオフィスやらにおいてそういうめんどくさい設定調整が一手に回ってくることとなる。多少面倒でもやっておかないとこちらとしてはタダ飯喰らいで立場がないし、向こうとしてもよく分からない専門の業者を呼んで大金を支払うのは本望ではない。そして、一朝一夕で身につくスキルというわけではないからチンポが乾かないような人種はそういう設定を覚える気もない。となると一種の既得権益として作用してしまうわけだ。WindowsやらAndroidやら、設定に自由度が高いOSを設計した人は末端のユーザーにまである程度のスキルを求めてしまうのだ。
ではこの既得権益はいつまで続くのだろうか。似たような例がある。「時刻表の読み方」だ。鉄道の時刻表というのは初見だと数字の羅列で解読不能なのだが、どういうわけだか一部の人間は「日本の鉄道なんでも辞典(てのり文庫)」等、子供向けの鉄道解説書を読んで読めるようになる。しかしながら時刻表が読めなくとも現在では乗換案内サービスが充実しており、よほどピーキーな乗り換え*2を画策しない限り、目的地を目指すことは容易である。なにも鉄道キモ・オタクに頭を下げなくても行程を組むのは手元のスマホでできるのだ。
そういう既得権益はどうでもいいから膣内射精業界の既得権益をぶっこわして遍く国民に行き渡るようにするロビー活動のほうが票取れて政治家としてやっていける気がする。