新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

可及的速やかに

 受験英語という狭い狭い箱庭の中のお話で恐縮だが、英熟語とか英語構文という概念が存在する。とりわけ私が気に入っているのは「可及的速やかに」を英訳した"as soon as possible"または"as soon as you can"である。なんのことはないが当時高校への行き帰り道中で読んでいたライトノベルご愁傷さま二ノ宮くん」に頻出する表現なのだ。無論日本語で。「可及的速やかに」のほうが「なるはやで」よりムカつかない人種だからな私は。なんかこう文字情報伝達の場面で平仮名を多用されるとバカにされてるようでだんだんムカついてくる。話し言葉だとまた別で、「列車遅延(レッシャチエン)」よりも「列車が遅れている」と開いたほうが音が増えて情報を聞き取りやすくなる。

 

 受験の話はもうトラウマで、久しぶりに会ってデートした高校の同級生との共通の話題が大学受験と研究室配属しかなくて詰んで先に続かなかったことがあるし、何より今日びセンター試験の理科社会の枠組みや数学I・Aなどの内容もガラガラっと変遷してしまった中で、受験産業で食ってるわけもないからそういうの語ってもしゃーないしゃーない、というのもある。結局大学受験もうまくいかなかったしな。

 

 高校生当時からクソ童貞であったから、髪を染めている教師のテストで自由英作文みたいなのがあると「髪を染めたら痛むから嫌いです」みたいな内容を書いたりしていた。当時から歯に衣が着せれられてない、つまるところ歯がフルチンであった。歯じゃなくて右手で書く文章もフルチンだから右手もフルチンだし人類みな生まれた時はフルチンであった(フルチンの概念が崩れる)。

 

 可及的速やかに寿司が食べたい。もちろん他人の金で、だ。