新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

テレホーダイ

 みなさまはテレホーダイという言葉や概念をご存知だろうか。まだインターネットが文字通りの電話線を経由して通信が行われていた頃のお話だ。これをダイヤルアップ接続という。Windows XPなどでADSLのモデムとLANケーブルで直結している場合はPPPoEの「ダイヤルアップ接続」というダイアログが出るので紛らわしいがそっちではない。

 電話線を経由して通信する、つまるところパソコンにつながっているモデムがアクセスポイントというインターネットへの収容地点へ「電話をかける」、そしてインターネットに接続している間は「電話をかけ続けている」状態となる。ダイヤルアップ全盛期にはおそらく各市外局番ごとにアクセスポイントが存在し、したがって3分10円の通話料と、別途プロバイダに支払う通信料が同時にかかっていたわけである。今みたいに光ファイバーが毎月おいくら、とかそういう料金体系ではなく、延々と3分10円の電話代がかかり続ける恐怖のインターネットが存在したのだ。たぶん*1

 

 とはいえ、ダイヤルアップ接続未経験というわけでもない。かつて存在したゲームボーイカラー用「モバイルアダプタGB」というので自分のゲームボーイカラーと母親のサミーソーサフォン(IDO)を繋いで任天堂のアクセスポイント(確か電話番号#9677)へのダイヤルアップ接続を行っていた時期がある。確か冬の日、成増の南口にあるダイエーそばのauショップで黄色いモバイルアダプタを手に入れた記憶がある。任天堂のアクセスポイント#9677以下にあるサーバへのアクセスのほか、あらかじめ打ち合わせをして相手方と同時にモバイルアダプタとゲームボーイカラーを準備し、「相手の携帯電話にゲームボーイカラーから電話をかける」ことでのPeer to Peerでの接続も可能であった。携帯電話の電波を経由したやけに大掛かりな通信ケーブルと思っていただいて構わない。

 

 話がそれた。テレホーダイであった。テレホーダイとはその名の通り「予め指定した2つまでの電話番号への通話が23時から翌朝8時まで電話し放題の定額となる」サービスである。てか今の携帯のカケホーダイってよく似てるどころか上位互換じゃねえか。0570に気をつけよう。したがって当時からインターネットというのは23時から8時までの深夜帯が活況となる世界であったようだ*2。ところが、常時接続となった今でも23時から翌8時ぐらいまでがSNSも掲示板も活況な気がするのだ。もはやテレホーダイ世代ではない人間が増えてもなおテレホタイム*3が賑わうのだ。なぜだ。おまえら早く寝ろ。

 

 テレホが先なのか、深夜族というイキモノが先なのか。AMラジオでは深夜族が下ネタをフルスロットルで公共の電波に乗せて皆様のご自宅までお届けしているし、ネットの下ネタ文化も深夜族発祥と考えたほうが良さそうだ。まあ、公共の電波にてどぎつい下ネタを音声信号に重畳しても許されるのはパーソナリティがイケメンで話し上手だからという点に集約されてしまうのだが、ひょっとして"生主"がJKやJCをおいしく頂けるのは生放送で軽妙な下ネタが聞ける≒AMラジオのパーソナリティと似たカリスマ性やイケメンっぽさを感じるからなのか?????桑田佳祐がリスナーと電話つなげて膣内射精とか言っちゃうのと同じノリで"生主"は膣内射精しちゃうのか???????

 

 

 

 生膣で出しホーダイしたい。

*1:だって初めての家のパソコンはXPだし回線はADSLだからそういう時代に生きたことがないんですもの。

*2:だから知らんのよその時代を。

*3:23-翌8時のことをこう呼んだ。