新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

東京メトロ東西線直通

 かつては千葉市に住んでおりました。沿岸部でない千葉市内から都心を目指す場合、まず総武線に乗るか、京成電車に乗るかを選び、続いて西船橋地下鉄東西線に乗り換えるか、本八幡京成八幡)で都営新宿線に乗り換えるかという選択肢があります。そして、平日の朝夕だけは地下鉄東西線の電車が朝夕合計おおよそ20往復だけ、総武線の津田沼駅まで乗り入れてきます。津田沼駅を利用する人なら5番線(地下鉄東西線直通の津田沼始発)と1・2番線(総武快速線津田沼始発)の列車着席待ち行列を一度は見たことがあるのではないでしょうか。今日はその5番線から出る地下鉄東西線直通にうっかり乗ってみた時の話をしましょう。

 

 就活で新横浜に行く用事がありました。本来なら総武快速線から横浜線に乗り換えていくのでしょうが、ケチな私は総武線→東西線日比谷線東急東横線横浜線、と乗り継いで行きました。300円ぐらい違った気がする。そこで時間的に津田沼駅を7:38に出る通勤快速三鷹行きに乗ろうと考え、家を出ました。家を出るのが遅れたため、席にありつけなかったのですが、津田沼発車時点ではまあそこそこ、ぐらいの乗車率で発車。乗車位置は一番ケツ、津田沼方先頭車(1号車)の運転台直前です。後部運転台を覗くと電流計の針が見える位置。

 

 都心方面へ進むに連れ、だんだん乗車率が上がってきて苦しくなってまいりました。1号車も満員となり、電流計の針がグンっと振れるたびに一両ぶんのお客さんの体重(Mtotal)に列車の加速度(a)を掛けあわせたものからつり革を掴んでくれているパワー(Fminus)を引いたもの、つまるところ

 

Mtotal×a-Fminus= 俺にかかる圧力 [N]

 

 となります。厳密には圧力だったらニュートンを平方メートルで割らなきゃいけないとか、カギカッコで単位を囲むのは高校生までであって大学出てんだから物理量と単位の間を半角スペースで開けるだけにしろとかいろいろあるでしょうが、この社会の文脈では圧力っていったら人波で感じるアレであったりするからよろしい。よろしいのか。

 

 そんなこんなで架線電圧1500 VをVVVF装置で矩形波三相交流っぽく変換された電気パワーを電動機に送り込んで加速度となったパワーが社畜の人圧力という形で列車最後部に乗る私の身体を虐めるのです。かかる圧、変顔する俺、顔をそらす車掌。そりゃそうだ。目の前の逆かぶりつき野郎が加速のたびにベロ出して白目向いてたら直視したくないわかる。

 

 しかしまあ身動き取れねえし手を上にあげてもつかむつり革は売り切れてるし、そりゃこんな電車乗りたくねえやい。痴漢に間違われるのもヤだし、ブスのケツの柔らかさなんて感じてしまった日には仕事のパフォーマンスに影響が出る。そらみんなチャリンコ通勤し始めて自転車用レーン未整備の都心の公道で問題が出たりするわけですわ。たかだか5キロぐらいならチャリンコで通勤したほうがラク。千葉からだとそうもいかないけれど。

 

 

 

 今はいつ汽車乗っても1人なら座れます。役目を終えつつある鉄道ってのもそれはそれで悲しい。

 

 だからみんな田舎で受精着床セックスして人口増やそうな。