新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

メロンソーダフロート

 知ってか知らずか私の生まれはあのうどんキチガイ国家であるところの香川県である。県都・高松には9番乗り場まである立派な頭端式のヨーロッパっぽいデカい駅と、瀬戸内海の島々をつなぐ船が行き来する立派な港、三大都市銀行と地方銀行第二地方銀行本店が並ぶメインの通り、そして立派にILSの設備があるジェット機対応の空港がある。3レターコードがTAKとなる、高松空港のことである。

 

 かれこれ生まれて20と数年、高松空港から飛んだ回数はもはや数えられるものではなく。早めに空港についたら2階の喫茶でメロンソーダフロートを頼むのがもはや定番となってしまったあの頃が懐かしい。今でもあるのだろうかメロンソーダフロート。メロンソーダのあの無果汁でサイコな緑色がたまらなく好きだ。ドリンクバーがあると無駄にメロンソーダばっかり飲んでいる。なんでだろうね。自分ごのみの美少女を謎の研究施設でクローン量産してる感じの培養液っぽい色をしていて自分の中のマッドな心を満たしてくれるからだろうか。それとも単にスーパーで売っていなくて非日常的な飲み物だから、だろうか。

 

 いつになったら美少女クローンが培養液で食べごろまで成長して出荷されてクロネコでおうちに届くようになるのだろうかとみなさまは考えたことがあるだろうか。その場合は脳みそが18歳相当でも中身が空っぽなので18歳児(0歳児)みたいなことになりそうだけれど、未来の科学者はきっと性格まで綺麗にあなたの望む18歳に仕立て上げて出荷してくれることだろう。よろしく未来の科学者たちよ。アマゾンで美少女クローンを1500ドルぐらいでポチっとBuy nowできるようになってくれ。

 

 そういう考えと脳内でせめぎあうのが人権屋の邪魔である。生命体である以上クローンにうるさい団体がでてくるのは間違いない。そういううるさい人権屋に「くらえ!非モテビーム!!!!」人権屋は死ぬ。いや死なない。何度でもよみがえる。うざったい。そういう脳内人権屋の邪魔が邪魔なので(頭痛が痛い)、別方向から幸せへのアプローチ。そう、美少女ロボの出番だ。あくまで無機物だし生命体でないから子宮必死系の子孫残したくて残したくてしょーがない遡上中の鮭みたいな諸兄には見向きもされないだろうけれど、ディストピアンな未来に絶望した諸氏にはバカ売れ大ヒット間違いなしだ。てか女子高生型のロボットだったら成人男性だけじゃなくてくたびれたOLにも子や孫に恵まれなかった人々にも大ヒットだ。俺が未来の億万長者だ。特許取ろう。

 

 現実には「フレーム問題」というのが存在するので、女子高生型ロボットというのはかなりハードルの高い問題なのだ。したがってここに解決策を講じる。……そう。脳みそだけ人間のものを取り出して培養液にプカプカさせて女子高生型ロボットに搭載します(!)。なんちゅうマッドな解決方法。世には脳死という概念があるのだから、逆に身体がめっきょめきょでも脳みそはオールグリーンというケースだってあるだろうから、そういう脳みそを取り出して培養液にプカプカさせて、女子高生っぽい記憶を植え付けてロボットに搭載して出荷。ふははは、察しのいいガキは嫌いだよな感じのフレーム問題を解決した女子高生ロボが市場に出回る。しばらくは商売的に安泰だろうけれど、そのうちどんな機械でも分解しないと気が済まないタイプに目をつけられて生脳みそ搭載がバレてしまう。参った。どうしよう。

 

 女子高生型ロボと間違えて生身の女子高生にうっかり種付けしたい。