新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

なぞのおじさん

 あるとき新宿のHUBでcheese1242さんと飲みましょうという話になったことがある。千葉から黄色い電車にのってえっちらおっちらと稲毛・新検見川・幕張・幕張本郷と各駅に止まりながらの70分。行きも帰りもいい感じに座れるから千葉新宿間は黄色いやつに座りっぱなしてのが快適である。千葉場面なら座れるし、新宿からの東行きも空席が見つかる程度の混雑率でカンペキ。

 

 そうこうしているうちに列車は御茶ノ水を通り千駄ヶ谷を過ぎて新宿へと滑りこむ。今が待てないB型なので集合の40分前にHUBに入って飲み始める。1人で2人用っぽいテーブルに着座してちみちみやってると見知らぬおじさんが寄ってくる。誰だ貴様は。「こんにちは!はじめてだっけ」初めてです。「連絡先いいかな?」別にいいけど。「じゃあまた連絡します!」なんじゃそら。おじさんは立ち去った。

 

 その後にcheese1242が現れたのでじゃぶじゃぶ飲んで中野に移動してまたじゃぶじゃぶ飲んだ。男同士で飲むんだから大したことはない。近況とおたくのトレンディな話をするに過ぎない。ホモではない。

 

 でまあその日はいいとして、だ。後日謎のおじさんから謎合コンの案内が届くようになった。とはいえ貧乏国立大学生の身に5,000円~1万円という参加費は高いってのと、「今回28歳女性看護師!29歳女性保育士!連絡先希望の方紹介料1万円掛かります!」みたいな文面が踊っていて謎のおじさんの職業が女性斡旋業なのではないかという疑惑が消しきれなくて結局行かないのである。1度でも行っておけば、どんなバケモノ女の連絡先を聞くのに1万かかったのかという記事が書けたのにもったいないことだ。

 

 いやほんと、行かずに後悔するより行って反省する事案だったかもわからん。もったいねえ。

 

 

 謎の美人とかだったら悩まず合コン行ってたかもわからんしおじさんは損だ。