新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

本棚をつくる(1)

 もともとアホのように本屋でどっさり本を買う人間でした。前職時代、「すぐ東京に転勤」という話を真に受け、本棚はお預けだな、ということで、千葉に住んでいた頃持っていた本棚を友人にあげてしまい、津山ではダンボールに本を詰めて生活していました。なぜならば1年しか暮らさない部屋に合わせて本棚を買うと、まだ見ぬ次の家の間取りにマッチするかどうか怪しいからです。図書館や本屋だったら本を山積みにするのはご法度でしょうが、個人レベルでは本がタワーになっているのはよくあることです。

 

 ……という予定だったのですが、諸般の事情*1で人生設計が大変お狂いになりまして、どういうわけだか気がついたら1LDKに住むようになりました。寝室とは別に作業部屋が用意できてしまうことになります。これで笹松工房計画が思いもよらぬ形で叶ってしまったこととなりました。人生どこで何が起こるかわかりません。1Kアパートから1LDKへ華麗なる転身。爆発タウンは天津。床をホコリまみれにしてもそこに布団を敷かなくていいという、なんともズボラには天国のようなおうちを用意していただき、さあソファとテレビでも置いて女連れこんでそのままソファでファックだと相成り……ません。デスクを置いたらソファを置くにはちょいとせせこましくなってしまいます。まいったな。ということで前段において計画が放置されて本がダンボール詰めになっていることを思い出し、本棚を作ることにしました。

 

 なんで本棚を"作る"のかと言われれば、清く正しい本棚のウェブサイトを見てたいへん感銘を受けたからであってそれ以上でもそれ以下でもないのです。

清く正しい本棚の作り方

 

 とはいえ、このサイトに掲載されている本棚はいわゆる、「終の棲家」にて、その家の天井高さに合わせて作ってしまおうというコンセプトですので、広いとは言え賃貸住まいにはちょいと方向性が違いますので、暫定的に下半分だけまず作ることにしました。あとから上半分を作れるのが自作のメリットと言えるかもしれません。というわけで適当に設計をします。caDIY3D+というソフトを使います。前職でやってたのと同じような作業をしつつ本棚の設計を3本分。

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 それでもって、木取り図を作ったら適当な業者さんを探して発注します。

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 それで、ここから少しだけ、参考にしたウェブサイトとは違う方法で、ランバーコアの断面、いわゆる木口を処理します。木口テープを使います。

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 ご覧のようにランバーコアの断面というのはあまり家具っぽくないので、木の板を0.45mmに薄くテープ状にした木口テープを貼り、あたかも高価なムク材を使っているかのように見せかけます。お化粧やフォトショップと似たようなものだと考えれば良いでしょう。

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 上がランバーコア材の断面、下が木口テープを貼ったものです。これが本棚の見える面に来ると思うと全然違うでしょう?

 

 というわけで平日にできそうな作業として木口テープを貼っておしまい。次回は木口テープの端を"面取り"して、組み立てていきます。

 

 エロマンガの検索性が最悪なのでとっととダンボール捨てて本棚に並べたい。

 

次の回

sasamatsu.hatenablog.jp

*1:これとかあれとかそれとか。