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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

ひねくれ回転行列

 今日は数学のお話。かつては私も高校生でしたので、数学の授業というものがありました。数学IIICまでひととおり終わると、受験対策ということで、IAIIBの演習問題を解き、小黒板に自分の答案を書き、前に立ってクラスメイトに説明するという形式の授業がありました。当然出席番号順に解く問題が回ってきて、「次の授業までに用意しておいてくること」となります。私にもその順番が回ってきました。定数は忘れましたが、題意は次のようなものでした。

 

問38.直線y=1/2x-2がある。点A(3,3)について、この直線について対称な点を求めよ.

 

 ははあ、傾きどうしをかけ合わせて-1、直線状に中点が来る、この2点で解くのだなあという簡単な問題です。「笹松くんは問38を、簡単な問題ですからこれに時間を使うのはもったいないですね、ちゃっちゃと説明してください、では来週」などと言われます。受験ストレスで少々おかしくなった高校生、おかしくなります。「(はあ?簡単で時間を使うのがもったいない問題を俺様に解かせてあまつさえ解説までさせるだと?もうたった今ヘソを曲げたぞ!俺が日本へそ公園だ!)」と思ったかどうだか、少々虫の居所が悪くなったのは確かでしょう。

 

 おそらくまともに解くと答えは

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 というわけで(29/5,-13/5)になるようです。……。中途半端ですね。問題の設定が悪かったようです。ところがひねくれた当時の私は思います。「せっかく数学IIICも学んだのだから使うべきでは????そうだ!傾いた直線が気に食わないから傾いてない直線にしてやろう、時計回りに1/2の傾きで回転させてやろう、回転行列を使おう」などと思い始めます。与えられた点Aを、直線もろとも原点中心に角度-θで回転させ、そうすれば直線との距離は単純に足し算で求めることが出来、しかも傾きがなくなっているので求めたい対称な点の座標も足し算引き算で求められます。やったぜ。小学校レベルまで簡単にできたぜ。そして最後に求めた点の座標を原点中心に角度θで回転させて戻せば答えが出ます。

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 すると、先程のやりかたと同じ答えが出ます、というたいへんひねくれた答案でした。ムダに小黒板を4-5枚使って説明したような記憶があります。

 

 ストレスというのは人間をここまでおかしくするのだ、ということがわかっていると、大抵の出来事には動じなくなります。「ああ、この人はストレスでおかしくなってしまったのだ」と思えば慈愛の精神で接することができるでしょう。

 

 昨日の『コンビニ人間』を読みながら、そういえば私もひねくれていた時期があったなあと、思い出しつつ久しぶりに数学のようなことをしてみました。

 

 

 こういう茶番高校生ごっこをしてそのまま制服セックスになだれ込みたい。