中央紙器工業のTOBと実際の市場価格
ブログを書くのもめちゃくちゃ久しぶりになってしまいました。
20年近く株式取引をやっていて、通算3回目となる保有銘柄の株式公開買い付け(TOB)がありました。
1度目は日本車輌製造(JR東海による)、2度目は東京日産コンピュータシステム(キヤノンマーケティングジャパンによる)、そして今回3度目が中央紙器工業(ニッコンホールディングスによる)のTOBでした。
1度目は手続きが面倒で市場で売却、2度目は単元未満株だったためと、なんと私がTOBに気づかなかったためスクイーズアウトされ、郵送されてきた郵便為替……のような紙片「売渡代金領収証」を郵便局に持ち込んでの換金となりました。

で、今回の中央紙器工業はTOB価格が5,034円と、直前の市場価格の3倍以上となり、応募しない手はない状況となりました。
値幅制限という制度があり(いわゆるストップ高/ストップ安)、発表翌日にいきなり5,034円となるわけではありません。TOBに応募すると5,034円で買い取ってもらえるだけで、必ずしも市場価格が追従するとは限りません。とくに、敵対的なTOBで、会社側が応募を奨励しないケースなど、ホワイトナイトが出現し、更に高い値段で防衛的な取引を提案される場合もあります。
それはさておき、今回の中央紙器工業も、数日のストップ高を経て、TOB価格1株5,034に近い株価での取引が可能な日が来ました。付いた値段は5,010~5,020円でした。10円刻みでの取引となっていたので、最も近い値段は5,030円ですが、これより少し安い値段になりました。
私はそもそも新NISAで中央紙器工業を保有していたので、TOB応募のために別の証券会社の口座を作って移管するのも面倒ですし、NISAによる税の免除も移管日の終値という不確定な数字にヤキモキさせられることを嫌って、市場で5,010円で売却してしまいました。
この、TOB価格である5,034円と実際の売却価格である5,010円の差は24円、この数字に自分の中で折り合いをつけるために理屈をこねていきます(笑)。
さて、仮にTOBに応募できる証券会社に口座をもっていたとしましょう。市場では5,010円で買うことができます。TOBに応募し、成立した場合、お金がもらえるのは3月末になります。TOBが発表されたのは1月末、5,010円で取引が成立するようになったのは2月6日でした。
TOB応募最終日は3月18日、応募するためには前営業日17日に約定しておく必要があります。また、TOBが成立した場合、決済(の開始)日に証券口座に入金されます。今回の場合は3月26日ですね。

さて、では3月17日に、仮に5,010円で市場で買い集めた中央紙器工業の株を、TOBに応募して5,034円で売った場合、どうなるでしょうか。
そりゃ5,034円で買ってもらえて、差額の24円×株数分儲かり、そこから2割ちょいの税金を払うんだよ、なにを言っているんだと思われるでしょう。ですが、キーポイントはまさにそこで、その差額を拾う、TOB応募の面倒を引き受ける行為はトクなのか? という理屈をこねくり回してみます。
簡単のために、仮に手元に5,010万円の余裕資金があったとします。この場合は簡単ですね、即ち5,034万円になるので、24万円の売却益が出ます。17日に買って26日に入るので10日間の資金拘束で確実に24万円が拾えるわけです。
TOBに応募できる、三菱UFJ eスマート証券のワンショット手数料コースだと上限は4,059円だそうです。TOB応募時、つまり売却時はかかりません。
税金は24万円に20.315%を掛けて48,756円です。
手元に残るお金は187,185円になりました。5千万円を振り回して得られるお金としてはしょっぱい金額になってしまいました……?
ではでは、更に更に、あり得ない仮定ですが、5,010万円を、そこらへんの銀行のカードローンの金利で借りてみたと仮定してみましょう。年利2%で5,010万円を無担保で貸してくれる銀行は……ないと思いますが、目を血走らせながら支店長を呼んで、TOBに応募するから貸してくれと言ってもダメだと思いますが……あくまで仮定のため、年利2%で調達してきたとします。
5,010万円を年利2%ということは、単純に1年365日借りていると100万2千円の利子が発生します。1日だと約2,745円です。
ベストなのは3月17日に借りて、26日に返すことでしょう。利息は10日間で27,452円くらいです。
さっきの「手元に残るお金」から、理想的な年利2%で10日間の利息を払うと、159,733円になってしまいました。冷静に考えてみてほしいんですが、5千万円を借りてきてやることが、10日後に約16万円をもらう、なのは割が合わないのではないかと思ってしまいますね。
中央紙器工業の出来高や発行済み株式数を考えても、5,010万円くらいを振り回すのが精一杯のように見えます。
ここらへんでお気づきかもしれませんが、お金を借りてきてTOBに応募すると、買うのが早すぎた場合は下手をすると大損こきます。
2月6日に5,010円で市場で買えたことは事実ですが、ではその日に、上記同様に5,010万円を2%で借りてくると……48日借りていることになり……利息を払ったあとで手元に残るのは……55,000円ぐらいになってしまいました。
実際には信用取引で株を買うときに形式上お金を借りるわけで、そこに2.1%~2.8%の利息がかかります。TOB応募最終日よりもずっと手前から、仮にお金を借りてまで薄い薄い差額を拾いに行く行為に経済的な合理性はないのかな、という結論を書いて、24円差(笑)があるにも関わらず市場で売却した自分の心を納得させるのでした。これはTOB面倒分のプレミアムだ、資金効率を上げるために1日も早く現金化をするぞ、と。そもそも5千万円は借りられないですし。
2025年は幸先のいいスタートになりましたが、買ってから低迷を続けるNTT株の含み損が精神衛生上よくない数字になっています。いくらNISAとはいえ限度があるぞ、と思いながら、NTTの含み損の5倍くらい中央紙器工業のTOBで儲かったので、しばらく含み損のことは忘れようと思います。気絶している人が二番目に儲かっています。一番目はポジションを抱えたまま死んだ人です。
EasyMeshを組んでエージェント(子機)を無線LANコンバータ代わりにする
■概要3行
・Buffalo製Wi-FiルーターのEasyMeshを組んで、有線接続されていないエージェント(子機)のLANポートを使って無線LANコンバータ(死語)代わりに……できるかどうか、説明書に明記されていないので試した
・機種はWSR-1500AX2Bを2台、同じものを使ったが仕様に従えば対応した他機種間でもイケるはず
・普通にイケた
■出発点
間取りや暮らし方に成約があり、光ファイバーの差込口とプリンタやNASなどを隣接して置けない状態になってしまったとき、まず第一の選択として無線LANで解決しようとするのが2023年だと思う。
壁の中にLANケーブルを這わせるのは後々考えるとして、とりあえずの手段として、ふと脳裏に浮かんだのは「無線LANコンバータ」というシロモノだった。かつて、有線LANにしか対応していないプリンタ等を無線化するデバイスとしてそれなりに販売されていた。USBで繋げばいい? プリンタ等の場合そうも行かないのですよ。OSが入っていなかったり、自由度の低い機器はLAN接続しようとするとLANポートしかないのである。
……そう思い、別室に置いてあるプリンタ・TVチューナー・NASを「無線化」しようと色々と調べていると、近年、家庭用ネットワーク機器のラインナップから無線LANコンバータが姿を消しているのである。
困った。離れ小島のようにLANコンバータにハブでも繋いで、プリンタ等をぶら下げてやれば解決すると思っていたら、該当する製品が存在しないのである。
ふて寝しながら検索を続けると、手持ちのルーター(WSR-1500AX2B)がEasyMeshに対応していることがわかった。国内メーカーでEasyMeshを激推ししているのはBuffaloなので、Buffaloのサイトを貼っておいて能書き代わりにする。
これまでWi-Fiの中継機の類を使ったことがなく(信用していなかったとも言う)、EasyMeshについて知ることで色々と分かったことがある
・中継機は2台まで、直列接続で、それぞれSSIDが異なる(!)
・EasyMeshは親機(コントローラ)と子機(エージェント)で同一SSIDを名乗る
・中継機も他社製品を混ぜても使える(こともある)が、EasyMeshも同様
ここでEasyMeshの能書きやBuffaloのサイトを眺めていて思う。Wi-Fiで親機(コントローラ)と接続している場合、子機(エージェント)の有線LANポートってどういう働きをすんの……? よく読めば書いてあるのかと思って隅々まで読んだけれど、巧妙に避けているかのような感じすらある。動けば儲けもんと思って人柱してみるか……
というわけで、手持ちと同じ、EasyMesh対応機種を追加で購入し、説明書に従って裏面のスイッチを切り替え、電源投入、LANケーブルで親機(コントローラ)とつなぎ、子機(エージェント)化し、単体での動作を確認した。ここまではOK。楽天スーパーセールだったからポイントがモリモリついた。

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で、エージェント(子機)からLANケーブルと電源を引っこ抜いて、離れた場所へ移設し、再度電源を投入。動作を確認しつつ……LANポートにLANケーブルを接続し、プリンタとNASを接続。またデスクトップPCまで戻って、NASを呼び出したり、プリンタで印刷しようとすると……普通にできてしまって拍子抜けした。できるならできると書いて欲しいんだけれど、サポートコストの問題だろうか……。

こうして表してしまうと、まったく大したことではないんだけれど、離れ小島に有線LANネットワークを必要とする一角があったとき、EasyMesh対応ルーターで組めましたよ、という忘備録がてら残しておく。
できるんだろうけど、できるのかな、と思って調べたときに、さらっと「やってます」しか書いていなかったりして、こういう使い方にスポットを当てている記事が見当たらなかった(検索の仕方が悪い?)のでとりあえず。
本記事では触れていないながら、EasyMeshの親機(コントローラ)~子機(エージェント)間接続は有線LANでも可能ということになっている。
参考:
バッファロー EasyMesh https://www.buffalo.jp/topics/utilize/detail/easymesh.html
#C100 コミックマーケット100に参加します
2022年8月13~14日開催のコミックマーケット100の参加案内です。
「現代生殖研究会」様にメインライターとしてお呼ばれしている縁で、今回は例外的に両日とも参加します。ご都合のよろしい日付でご参加ください。

1日目8月13日(土曜日)
場所:東5ホール ペ-01a
サークル名「現代生殖研究会」
WEBカタログ: https://webcatalog.circle.ms/Perma/Circle/10450062/

2日目8月14日(日曜日)
場所:東6ホール ソ-06b
サークル名「新スクの淵から」
WEBカタログ: https://webcatalog.circle.ms/Perma/Circle/10025494/

もちろん通販もございます。
新刊1「コスプレイヤー赤城改二」
サンプル
https://www.pixiv.net/artworks/100247815
通販
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1569834
新刊2「実録精子提供」
通販
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1505940
note版
当日は会場でお待ちしております。
神戸かわさき造船これくしょん9(2022年5月15日)に参加します

日付:2022年5月15日(日) 11:30~15:30
※前回と違い、当日フラッと会場へお越し頂ける予定です(オンラインチケット等の扱いはありません)
神戸国際展示場2号館
サークル名:新スクの淵から
新刊:「榛名コスで売り子させてください!」成人向小説文庫版112P 会場頒価1,000円
サンプル
……本来ならば、お隣和田岬15に二階堂ぶんぶく氏のサークル「イットウジンギ」が参加される予定でしたが、ご都合が付かなくなってしまったとのことで欠席されます。
が、新刊だけではありますが、新スクの淵からにて委託をお受けしております! 新刊ございます! ので、合わせてご利用ください。
【新刊告知】5/15神戸国際展示場にて開催の #神戸かわさき造船これくしょん9【和田岬14 新スクの淵から】様にて、新刊小説本「弊サのコスプレ売り子は裏垢女子♥」を委託頒布致します。表紙・挿絵は三郎さん(@3260_little)です。
— 二階堂⛴和田岬14委託予定(神戸かわさき9) (@2fdo_ares) 2022年5月8日
メロン予約:https://t.co/PFPz4l7SWh pic.twitter.com/Fq9dwNYQma
また、売り子の円(越後屋・台湾拉致事件の主犯)のサークル「多機能茶屋」より、JR和田岬線写真集「Wondering Lazward」もお預かりします。どうぞご利用ください。

オフセット本の既刊は一通り全て持ち込む予定ですが、持ち込み部数が難しいので、当日分完売の際はご容赦ください。お品書き画像は保存してメモ代わりにご利用くださいませ。

5月中頃の神戸、まだお天気はわかりませんが、皆様とお会いできることを楽しみにしています。
ひとり旅
なにをもって「旅」とするかの定義は非常に難しいと思います。鉄道会社としては、きっぷを買って電車に乗った時点で「旅客」ですから、たとえ隣の駅が目的地であったとしてもそれは「旅行」ですし、何かしらの都合で列車の運行に支障をきたしてしまい、持っているきっぷを払い戻してもらった場合は「旅行を中止した」ということになります。
田舎でも中学生くらいになるときっぷを買ってひとりで、あるいは友人と出掛けることもあるでしょう。都会のように小学校のうちから一人で電車通学というのはあまりメジャーではないように思います。しかして、小一時間かけて県都・高松に向かい、宮脇書店とアニメイトに寄って夕飯までに帰ってくるあれを「旅」と称するのもなんだか違う気がしています。
四国という土地から出るにあたっては明確に海を渡るという儀式めいた行為があります。道路であれ、鉄路であれ、海路であれ、空路であれ、です。我々は瀬戸内海を越えねば本州へは出られない。ではここで、初めてひとりで海を渡り、「旅」をしたときの記憶を思い起こしながら書いてみることに致しましょう。
2007年は、国鉄のおしまいから20年。つまるところJRグループ発足20周年でした。この年の、春の「青春18きっぷ」は、JR発足20年を記念して国鉄時代の値段、5回8,000円で売られていました。当時一緒に住んでいた伯母が、何かの資格を取りに岡山を4往復するのに買ってきて、1回余ったからと寄越してくれた記憶があります。
さて。私はこの年のはじめに、私が甘えればなんでも買い与えてくれて、どこにでも連れて行ってくれた、母方の祖母を亡くしています。それまでは大阪へ行きたいというと、祖母の財布から阪神往復フリーきっぷを買ってもらい、携帯電話を持っていない奇妙な老人と中学生が大阪をほっつき歩いていたのですが、そうもいきません。
折しも春からは高校生に上がるということで、真新しい東芝の携帯電話も買い与えられたばかりです。そして、手元に、ラスト1回分の青春18きっぷがある。
そうだ、ひとりで大阪へ行こう。日本橋の電気街で電子工作の材料を買い足そう。
そう考えて、時刻表を読んでいったのでした。大阪までは概ね片道4時間半ほど、乗り継ぎを間違わなければ始発で出て、買い物をしても、夕飯までには帰ってこられる算段です。
琴平駅から出る上りの始発列車は6時すぎと、少々ゆったりした時間に設定されていました。多度津駅からやってきた4両編成の電車が上り本線に6時前に到着し、わらわらと乗務員さんが何人も降りてきて、真ん中で2両ずつに切り離します。
2007年3月30日は平日・金曜日ですが、田舎の始発電車はガラガラで始発駅を発車しました。椅子も選び放題ですが、どことなく落ち付かず、一番前の半室運転台の助手側にかぶりついて土讃線を上っていきます。善通寺・金蔵寺と停車して、多度津で一気に線路がにぎやかになり、予讃線と合流します。
讃岐塩屋を出て高架橋に上がり、丸亀・宇多津と止まっていきます。本当は、瀬戸大橋というのはこの宇多津から本州へ向かって架かっていますが、直接向かう普通列車は当時で1日6本しかなく、2022年現在では1本もなくなり、特急列車しか走っていません。したがって、地図で眺めるとだいぶ間抜けなことなのですが、瀬戸大橋を渡る快速マリンライナーが止まる坂出駅まで、これから渡りたい瀬戸大橋に背を向けて向かうことになります。
やってきた松山・高知方面と、瀬戸大橋の先・本州方面と、坂出・高松方面の3方向がダイナミックに高架橋で結ばれており、俗にここを指して「宇多津のデルタ(線)」などと言うこともあります。列車は一気にスピードをあげてデルタ線を走り抜け、山を切り通した区間を通って坂出駅へと入っていきます。
琴平からの始発列車はここ坂出で、岡山からやってくる高松行きの快速マリンライナーに先を譲ります。
さて、坂出では20分そこそこの乗り継ぎ待ちとなります。当時はどうだったか、快速マリンライナーの中でも、これから乗る8号と、2つあとの12号だけは、編成を3つ繋いでいてとても長いのです。岡山県に渡ってから通勤通学で混むからという事情のようです。当時は網干所属の新快速電車から中間車を借りパク……いえ、リーマンショックの後にきちんとお返ししたはずです。なので、3+3+3の、首都圏顔負けの9両編成で高松から岡山へ殴り込んでいました。
9両繋いでいるマリンライナーとはいえ、ほどほどに椅子が埋まった状態で発車し、来た道をほぼ引き返すように宇多津の手前までやってきて、制限60 km/hの分岐器をドスンドスンと渡って、瀬戸大橋へと差し掛かっていきます。
橋の区間は、結んでいる島の住人に配慮してか、最高速度は95 km/hということで、どこかのんびりした走りという印象を受けます。
9,368mの瀬戸大橋を渡りきり、高架橋に切り替わって岡山県は児島駅へと到着し、ここから先はJR四国から代わってJR西日本の区間となります。乗務員も交代し、さあ本州だ、どんどん行こう……と思うのですが、悲しいかな快速マリンライナー8号という列車はのろいのです。朝ラッシュ時間帯の瀬戸大橋線を、単線区間に入り、各駅でもたもたと、行き違い列車を待ちながら60 km/hにも満たぬ速度でトロトロと進んでいきます。これは遅延が出ているのではなかろうかと思いきや、ばっちり定刻です。なんでだ。なんもかんも瀬戸大橋線が複線になってないのが悪い。
ようやっと大ターミナルの岡山です。このマリンライナーはひとつ手前の大元にも停まります。大元を出て岡山駅に滑り込……むと形容するにはもたもたと、またのんびりのんびり岡山駅へと入っていきます。岡山駅のはるか手前から黄色信号で制限を受け、ホームの手前ではまた改めて黄色2発点灯の「警戒」で最徐行で入るように指示されているようです。線路の先が行き止まりで……とかとか保安上の事情もあるようですが、これがまた大ターミナル駅手前でもたもたしている感じがぬぐえない。
そうしてのろのろと岡山駅へと列車が入り、ゆるゆるとドアが開いたら4番乗り場へダッシュします。なぜならば次の山陽本線上り相生行きが2分の接続で出てしまうからです。なんでや。もうちょっと瀬戸大橋線をチャキチャキ走れば余裕があったじゃろう。
残念ながらここの2分という接続は無理があったようで、この翌年あたりに接続がマイナス3分、マリンライナーが着く前に相生行きが出てしまうダイヤに変わってしまいました。岡山白陵高等学校に通う生徒さんはこの接続変更で家を出る時間が30分早くなってしまったのではないでしょうか……。
さて、山陽本線です。満員です。前述の岡山白陵高等学校への通学客でぱんぱんです。下車駅は熊山、それまでの辛抱ですが、相生行き1304Mは4両しかつながっていないのでぱんぱんです。……3月30日だったはずなのですけれど。私立だから模試とかやっていたのでしょうか……。
熊山でどうにか空きましたが、椅子にはありつけずに船坂峠を越えていきます。115系電車が峠に達し、たんたんと相生へ向かって下っていきます。
ようやく乗り継ぎの相生駅です。右手からはほぼ同時に播州赤穂からやってきた姫路行きの4両編成が寄り添うように同じホームの向かい側へ入ります。そうです。4両から4両への乗り継ぎです。また姫路までの30分は立っていくことになりそうです。
やっと着いた姫路駅では一気に当駅始発12両への乗り換えとなり、並ぶ位置さえしくじらなければ座ることは容易です。ここで新快速に乗ってしまえば、1時間座っているだけで大阪に到着です。
明石の天文台や明石海峡大橋、瀬戸内海を眺めて列車は神戸へ、大阪へと進んでいきます。
新快速電車としては中間地点ですらない大阪駅でようやっと降ります。ここまで約4時間半かかりました。青春18きっぷを最大限に活かすため、大阪環状線に乗り換えて新今宮まで向かい、そこから1キロ少し歩いて電気街へ向かうことにしたはずです。
環状線で新今宮に降り立ち、堺筋を北へと歩いて日本橋の電気街に到着です。共立電子と、ニノミヤと、ジョーシンと、ソフマップあたりに寄って、阪急そばで昼ごはんを食べてから来た道を帰りました。ニノミヤと阪急そばはなくなってしまいましたね……。
そんなこんなで帰り道です。帰りは播州赤穂行きの新快速電車に乗り、ここで席にありつけたのは良いのですが、青春18きっぷ初心者なので、大阪駅で端に乗ってしまいました。もうお分かりでしょうか。相生駅で、岡山行きの3両編成へのイス取りゲームで負けることになります。そうです。播州赤穂行きの8両編成に乗るときは、真ん中の4号車か5号車に乗っておき、更には相生駅到着前に進行方向右側のドア前の最前を確保しておき、そして、ドアの目の前が階段の壁やエレベータに遮られていないことを祈りながら、同じホームの向かい側で待っている岡山方面の電車の、どのドアめがけてダッシュするかを考えてないといけないのです。
有年、上郡、三石と進んでいく115系の一番後ろにのり、淡々と流れていく線路を遠い目で眺めます。けして車掌に物言いたそうな目で座れないことを訴えているわけではありません。あまりにも疲れた顔をしているからか、車掌が気の毒そうな顔でこちらをチラチラと見ている気もしますが仕方がありません。事実疲れています。
時折車窓からは山陽新幹線の高架橋が見え、猛スピードで新幹線が走り去っていきます。あれに乗りたい。石油王になりたい。夕闇迫る山陽本線の窓越しに、疲労のピークで眺めた新幹線のぞみ号は、ひときわ輝いて見えるわけです。将来は大金持ちになって何のためらいもなく新幹線に乗れるようになりたい。そういう思いを新たにしました。
相生駅で別れていった赤穂線と東岡山駅で合流し、旭川を渡って列車はようようやっと岡山に到着です。四国へ行く快速マリンライナーももちろん待っていましたが、夕方で混んでいたので、時間が余計に30分掛かるのは承知の上で、琴平行きの各駅停車に乗り込みました。動き出すまでは起きていられたような気もするのですが、橋を渡った記憶はなく、意識が戻ったのは琴平駅直前の、金倉川の橋梁を渡っているところでした。
今では移動にまるごと1日を充てるような旅行をするほど連休が取りにくくなってしまい、あの頃のように気ままに鈍行でズルズルと何日も旅をして暮らすためにも、やはり宝くじを当てて悠々自適の生活を送るほかなさそうです。
札幌への到達を諦める話
カレンダーとは関係なく賃金労働をしている身なので、カレンダーとは関係なく唐突に4連休を錬成し、ふらりと北の街を旅してまいりました。
北へ行く、と言うと、それなりに交友のある友人がぽつぽつと住んでいる街があります。旅程の都合でほぼ通り道だったり、下車していては便がなかったりと、お声を掛けられなかったりもしたのですが、そうして通り過ぎた仙台、弘前あたりは、また機会を作って訪れるつもりです。
さて。今回は以下のような行程を組んで、最終的には札幌から飛行機で帰ってくるつもりでした。3泊4日の一人旅、少々「乗りつぶし」の観点からルートが面妖な部分もありますが、ご興味とお時間があれば地図・路線図を追ってみてください。
2022年2月6日(日)
東京-[秋田新幹線]-秋田
7日(月)
秋田-[奥羽線・田沢湖線]-角館-[秋田内陸線]-鷹巣/鷹ノ巣-[奥羽線]-弘前-[弘南鉄道弘南線]-黒石-[弘南バス]-新青森-[北海道新幹線・函館線]-函館
8日(火)
函館市内観光-[特急北斗号]-札幌
9日(水)
札幌市内観光-[千歳線]-新千歳空港-[日本航空]-羽田空港
……7日の行程がちょっと欲張りに見えますが、概略的に書くと、3泊4日で秋田、函館、札幌を回って帰ってくる、予定でした。
しかしながら、折からの寒波で、札幌地区を中心に、日本海側も大雪となっていました。
・そもそも初日に秋田へたどり着けるのか
・新幹線が運行されている角館はよいとして、内陸線と奥羽線は動くのか
・黒石からの路線バス、積雪で路面は過酷と思われるが、時間通り走るのか
・渡道できるのか
・札幌市内にたどり着けるのか
などなどを勘案した結果、行程は順に「後ろから切り落とせる」ように組んでいくことにしました。札幌がダメなら函館で打ち切って帰宅、渡道も無理ならば青森空港か新青森駅からまっすぐ帰宅、秋田から動けなければ秋田空港か秋田新幹線の動きそうなほうでどうにか帰宅、県境越えのほうが一般的には厳しいながら、場合によっては新庄経由で山形新幹線でも――と、災害現場のトリアージではないですが、冬の東北・北海道は交通事情が流動的です。どこで立ち往生してもおかしくはありません。
ふつうの旅の支度に加え、当日飛行機に飛び乗ることも考慮し、日本航空の株主優待券を一枚忍ばせておくことにします。……レンタカーを借りるかもしれなかったのに、帰宅してからETCカードを自宅に置きっぱなしだったことに気づきました。
結論からいうと、上記行程で黒石駅について、バスを待っている間に、8日の「北斗11号」の運休が決まりました。函館線・室蘭線の普通列車を乗り継ぎ、苫小牧から路線バスを乗り継ぐと札幌市内に入れることは分かっていましたが、市内観光とはいえ特別の予定を組んでいるわけではないので、その時点であっさりと最終日を切り落とす判断をしました。帰りの手段を練り直します。


7日夕方現在で、まず8日の特急列車と、札幌のホテルと、9日の飛行機をキャンセルしました。宿は元々当日までキャンセル無料の東横インですし、飛行機は現在、「まん延防止等重点措置」がでている*1地域を発着する便に関し、JALは運賃種別に関わらず取消手数料・払戻手数料を無料としていました。13,660円で新千歳→羽田に乗れる運賃でしたが、仕方ありません。
次に、8日の函館→羽田の飛行機の運賃を調べました。AIRDOが22,290円、JALが31,990円でした。高えよ。JALの株主優待券を使っても18,240円、元々想定していた新千歳→羽田より5,000円近く高いです。下世話な話、株主優待券自体が金券ショップで2~3,000円の値で取引されるものですから、使ってもいいですけれど、AIRDOの運賃と同じくらいになってしまいます。
一計を案じ、JALのマイルで特典航空券を取ることにしました。たとえ空席があっても、特典航空券の「枠」があり、満席と表示されることもありますが、今回は8日のJALの特典航空券を7,790マイルで取ることが出来ました。使っているクレジットカードで、100円利用ごとに1マイルをちびちびと集めたものです。ということは、このマイルを貯めるためには、裏に累計77万9千円の買い物が――細かいことを考えるのはよしましょう。現金で出費を強いられるのと、手元のマイルを有効に行使できるのとは、別の話です。
そういうわけで、予定よりも1日早く、札幌ではなく函館から、東京に帰ることを伝えると、愉快な友人たちが「羽田まで取りに行くから、函館空港の売店でガラナを買ってきてくれ」と言ってきたのでした。国内旅行で空港に出迎えが居るのは久々です。

札幌は、また暖かくなったころに、改めて向かおうと思います。
*1:ならほっつき歩くなという指摘もちょっと正しい……
こめそうどう

米騒動、という単語は歴史の教科書で学ぶ事柄であろうと思われる。しかして、その米騒動がどこから始まったのか、まで覚えているかどうかは難しいだろう。富山県魚津市である。
今日はこの米騒動と私の奇妙な縁について少しばかり書き連ねる。
鉄道模型という趣味がある。手のひらに乗るくらいのサイズで鉄道車両を模してあり、ジオラマの中を走っていくあれだ。一般的には高級品とされ、昨今の物価高騰もあり、ズラズラと数両つながった電車の編成が雑に1~3万円すると言えば概ねの価値は分かって頂けるだろうか。
で、だ。全く同じ車両を複数買わないとリアルにならないのである。なんでかって? 近所の電車を思い浮かべて欲しい。自分が乗っている電車と、反対側からやってくる電車の種類は、見た目は、色は、同じであることが多いのではなかろうか。……そうなのである。ひとつの路線に走る同じ電車をたくさん集めて並べるとリアルになるのである。
……ただし、模型は高い。ひとりで同じものをたくさん買う人も居るけど、たいていは一人一本だろう。だから、そう、同じものを

持ち寄ればよい。ね、ご覧の通り、横須賀総武線の電車をズラズラと並べて、アクセントがてら特急電車を置いてみれば、もう幕張車両センター(津田沼の車庫)に見えてくる。
……とまあ公民館を借りたりして集まって模型を並べるのもご時世的に厳しかろうという情勢ではありますが、かつてはこういうことをやっていたのである。
で、あるとき、大阪駅を作ろうという話になった。私はホームの屋根に発光ダイオードの白いやつを仕込んでくれと頼まれたので、よし頼まれたとホームが光るようにせこせこと改造して持っていった。



当日。主催の緻密な設計どおりにホームと線路を並べると、そこには大阪駅が「視え」た。

この写真でいえば、手前側、ちょうどカメラを構えているあたりが西梅田のヒルトンぐらいにあたる。手前から環状線のホーム、その奥が神戸線、京都線、宝塚線、一番向こうが北陸線特急の乗り場にあたる。
で、直前までこうして準備をしてから、眠たい疲れた状態で運転会に向かっているわけだから、程々に疲れている。疲れた状態で大阪駅からサンダーバード号を発車させながら口から出たのが
笹松「ご乗車ありがとうございます。大阪を定刻に発車しましたサンダーバード25号です。次は魚津です」
「待て、せめて京都と金沢ぐらいは停めてやらんか? 福井もか?」
「いや富山止まらんのまずいでしょ」
「誰がそんな列車乗るんだ? 米騒動?」
「特急サンダーバードじゃないでしょ、特急こめそうどうじゃん、月曜日運転の特急ビジネスこめそうどう*1なの??」
総ツッコミであった。魚津イコール米騒動と即出てくるような連中ばかりだ。
単に疲れていて適当に北陸線の特急停車駅として口から出てきただけなのだけれど、この運転会のハッシュタグが #ビジネスこめそうどう になった契機でもある。
イベントや集まりごとの前日はちゃんと寝よう! お兄さんとのお約束だ!
越「誰が使うねん魚津までノンストップの雷鳥」
— נמניג (@namenige66) 2018年7月29日
私「米騒動かよ。魚津行きノンストップ特急『こめそうどう』」
「月曜朝のみ運転の『ビジネスこめそうどう』もあるよ」→開催中、当日の15時にハッシュタグ決定 #ビジネスこめそうどう