新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

神戸かわさき造船これくしょん9(2022年5月15日)に参加します

日付:2022年5月15日(日) 11:30~15:30

※前回と違い、当日フラッと会場へお越し頂ける予定です(オンラインチケット等の扱いはありません)

アクセス:神戸新交通ポートライナー 「市民広場駅」徒歩すぐ

神戸国際展示場2号館

ところ:和田岬14 (配置一覧

サークル名:新スクの淵から

新刊:「榛名コスで売り子させてください!」成人向小説文庫版112P 会場頒価1,000円

委託:メロンブックスBoothDLsite

サンプル 

www.pixiv.net

 

……本来ならば、お隣和田岬15に二階堂ぶんぶく氏のサークル「イットウジンギ」が参加される予定でしたが、ご都合が付かなくなってしまったとのことで欠席されます。

が、新刊だけではありますが、新スクの淵からにて委託をお受けしております! 新刊ございます! ので、合わせてご利用ください。

 

 

また、売り子の越後屋・台湾拉致事件の主犯)のサークル「多機能茶屋」より、JR和田岬線写真集「Wondering Lazward」もお預かりします。どうぞご利用ください。

オフセット本の既刊は一通り全て持ち込む予定ですが、持ち込み部数が難しいので、当日分完売の際はご容赦ください。お品書き画像は保存してメモ代わりにご利用くださいませ。

5月中頃の神戸、まだお天気はわかりませんが、皆様とお会いできることを楽しみにしています。

ひとり旅

 なにをもって「旅」とするかの定義は非常に難しいと思います。鉄道会社としては、きっぷを買って電車に乗った時点で「旅客」ですから、たとえ隣の駅が目的地であったとしてもそれは「旅行」ですし、何かしらの都合で列車の運行に支障をきたしてしまい、持っているきっぷを払い戻してもらった場合は「旅行を中止した」ということになります。

 

 田舎でも中学生くらいになるときっぷを買ってひとりで、あるいは友人と出掛けることもあるでしょう。都会のように小学校のうちから一人で電車通学というのはあまりメジャーではないように思います。しかして、小一時間かけて県都・高松に向かい、宮脇書店アニメイトに寄って夕飯までに帰ってくるあれを「旅」と称するのもなんだか違う気がしています。

 四国という土地から出るにあたっては明確に海を渡るという儀式めいた行為があります。道路であれ、鉄路であれ、海路であれ、空路であれ、です。我々は瀬戸内海を越えねば本州へは出られない。ではここで、初めてひとりで海を渡り、「旅」をしたときの記憶を思い起こしながら書いてみることに致しましょう。

 

 2007年は、国鉄のおしまいから20年。つまるところJRグループ発足20周年でした。この年の、春の「青春18きっぷ」は、JR発足20年を記念して国鉄時代の値段、5回8,000円で売られていました。当時一緒に住んでいた伯母が、何かの資格を取りに岡山を4往復するのに買ってきて、1回余ったからと寄越してくれた記憶があります。

 さて。私はこの年のはじめに、私が甘えればなんでも買い与えてくれて、どこにでも連れて行ってくれた、母方の祖母を亡くしています。それまでは大阪へ行きたいというと、祖母の財布から阪神往復フリーきっぷを買ってもらい、携帯電話を持っていない奇妙な老人と中学生が大阪をほっつき歩いていたのですが、そうもいきません。

 折しも春からは高校生に上がるということで、真新しい東芝の携帯電話も買い与えられたばかりです。そして、手元に、ラスト1回分の青春18きっぷがある。

 

 そうだ、ひとりで大阪へ行こう。日本橋の電気街で電子工作の材料を買い足そう。

 そう考えて、時刻表を読んでいったのでした。大阪までは概ね片道4時間半ほど、乗り継ぎを間違わなければ始発で出て、買い物をしても、夕飯までには帰ってこられる算段です。

 

 

 琴平駅から出る上りの始発列車は6時すぎと、少々ゆったりした時間に設定されていました。多度津駅からやってきた4両編成の電車が上り本線に6時前に到着し、わらわらと乗務員さんが何人も降りてきて、真ん中で2両ずつに切り離します。

 2007年3月30日は平日・金曜日ですが、田舎の始発電車はガラガラで始発駅を発車しました。椅子も選び放題ですが、どことなく落ち付かず、一番前の半室運転台の助手側にかぶりついて土讃線を上っていきます。善通寺金蔵寺と停車して、多度津で一気に線路がにぎやかになり、予讃線と合流します。

 讃岐塩屋を出て高架橋に上がり、丸亀・宇多津と止まっていきます。本当は、瀬戸大橋というのはこの宇多津から本州へ向かって架かっていますが、直接向かう普通列車は当時で1日6本しかなく、2022年現在では1本もなくなり、特急列車しか走っていません。したがって、地図で眺めるとだいぶ間抜けなことなのですが、瀬戸大橋を渡る快速マリンライナーが止まる坂出駅まで、これから渡りたい瀬戸大橋に背を向けて向かうことになります。

 やってきた松山・高知方面と、瀬戸大橋の先・本州方面と、坂出・高松方面の3方向がダイナミックに高架橋で結ばれており、俗にここを指して「宇多津のデルタ(線)」などと言うこともあります。列車は一気にスピードをあげてデルタ線を走り抜け、山を切り通した区間を通って坂出駅へと入っていきます。

 琴平からの始発列車はここ坂出で、岡山からやってくる高松行きの快速マリンライナーに先を譲ります。

 さて、坂出では20分そこそこの乗り継ぎ待ちとなります。当時はどうだったか、快速マリンライナーの中でも、これから乗る8号と、2つあとの12号だけは、編成を3つ繋いでいてとても長いのです。岡山県に渡ってから通勤通学で混むからという事情のようです。当時は網干所属の新快速電車から中間車を借りパク……いえ、リーマンショックの後にきちんとお返ししたはずです。なので、3+3+3の、首都圏顔負けの9両編成で高松から岡山へ殴り込んでいました。

 9両繋いでいるマリンライナーとはいえ、ほどほどに椅子が埋まった状態で発車し、来た道をほぼ引き返すように宇多津の手前までやってきて、制限60 km/hの分岐器をドスンドスンと渡って、瀬戸大橋へと差し掛かっていきます。

 橋の区間は、結んでいる島の住人に配慮してか、最高速度は95 km/hということで、どこかのんびりした走りという印象を受けます。

 9,368mの瀬戸大橋を渡りきり、高架橋に切り替わって岡山県児島駅へと到着し、ここから先はJR四国から代わってJR西日本区間となります。乗務員も交代し、さあ本州だ、どんどん行こう……と思うのですが、悲しいかな快速マリンライナー8号という列車はのろいのです。朝ラッシュ時間帯の瀬戸大橋線を、単線区間に入り、各駅でもたもたと、行き違い列車を待ちながら60 km/hにも満たぬ速度でトロトロと進んでいきます。これは遅延が出ているのではなかろうかと思いきや、ばっちり定刻です。なんでだ。なんもかんも瀬戸大橋線が複線になってないのが悪い。

 ようやっと大ターミナルの岡山です。このマリンライナーはひとつ手前の大元にも停まります。大元を出て岡山駅に滑り込……むと形容するにはもたもたと、またのんびりのんびり岡山駅へと入っていきます。岡山駅のはるか手前から黄色信号で制限を受け、ホームの手前ではまた改めて黄色2発点灯の「警戒」で最徐行で入るように指示されているようです。線路の先が行き止まりで……とかとか保安上の事情もあるようですが、これがまた大ターミナル駅手前でもたもたしている感じがぬぐえない。

 そうしてのろのろと岡山駅へと列車が入り、ゆるゆるとドアが開いたら4番乗り場へダッシュします。なぜならば次の山陽本線上り相生行きが2分の接続で出てしまうからです。なんでや。もうちょっと瀬戸大橋線をチャキチャキ走れば余裕があったじゃろう。

 残念ながらここの2分という接続は無理があったようで、この翌年あたりに接続がマイナス3分、マリンライナーが着く前に相生行きが出てしまうダイヤに変わってしまいました。岡山白陵高等学校に通う生徒さんはこの接続変更で家を出る時間が30分早くなってしまったのではないでしょうか……。

 さて、山陽本線です。満員です。前述の岡山白陵高等学校への通学客でぱんぱんです。下車駅は熊山、それまでの辛抱ですが、相生行き1304Mは4両しかつながっていないのでぱんぱんです。……3月30日だったはずなのですけれど。私立だから模試とかやっていたのでしょうか……。

 熊山でどうにか空きましたが、椅子にはありつけずに船坂峠を越えていきます。115系電車が峠に達し、たんたんと相生へ向かって下っていきます。

 ようやく乗り継ぎの相生駅です。右手からはほぼ同時に播州赤穂からやってきた姫路行きの4両編成が寄り添うように同じホームの向かい側へ入ります。そうです。4両から4両への乗り継ぎです。また姫路までの30分は立っていくことになりそうです。

 やっと着いた姫路駅では一気に当駅始発12両への乗り換えとなり、並ぶ位置さえしくじらなければ座ることは容易です。ここで新快速に乗ってしまえば、1時間座っているだけで大阪に到着です。

 明石の天文台明石海峡大橋、瀬戸内海を眺めて列車は神戸へ、大阪へと進んでいきます。

 新快速電車としては中間地点ですらない大阪駅でようやっと降ります。ここまで約4時間半かかりました。青春18きっぷを最大限に活かすため、大阪環状線に乗り換えて新今宮まで向かい、そこから1キロ少し歩いて電気街へ向かうことにしたはずです。

 

 環状線新今宮に降り立ち、堺筋を北へと歩いて日本橋の電気街に到着です。共立電子と、ニノミヤと、ジョーシンと、ソフマップあたりに寄って、阪急そばで昼ごはんを食べてから来た道を帰りました。ニノミヤと阪急そばはなくなってしまいましたね……。

 

 そんなこんなで帰り道です。帰りは播州赤穂行きの新快速電車に乗り、ここで席にありつけたのは良いのですが、青春18きっぷ初心者なので、大阪駅で端に乗ってしまいました。もうお分かりでしょうか。相生駅で、岡山行きの3両編成へのイス取りゲームで負けることになります。そうです。播州赤穂行きの8両編成に乗るときは、真ん中の4号車か5号車に乗っておき、更には相生駅到着前に進行方向右側のドア前の最前を確保しておき、そして、ドアの目の前が階段の壁やエレベータに遮られていないことを祈りながら、同じホームの向かい側で待っている岡山方面の電車の、どのドアめがけてダッシュするかを考えてないといけないのです。

 有年、上郡、三石と進んでいく115系の一番後ろにのり、淡々と流れていく線路を遠い目で眺めます。けして車掌に物言いたそうな目で座れないことを訴えているわけではありません。あまりにも疲れた顔をしているからか、車掌が気の毒そうな顔でこちらをチラチラと見ている気もしますが仕方がありません。事実疲れています。

 時折車窓からは山陽新幹線の高架橋が見え、猛スピードで新幹線が走り去っていきます。あれに乗りたい。石油王になりたい。夕闇迫る山陽本線の窓越しに、疲労のピークで眺めた新幹線のぞみ号は、ひときわ輝いて見えるわけです。将来は大金持ちになって何のためらいもなく新幹線に乗れるようになりたい。そういう思いを新たにしました。

 相生駅で別れていった赤穂線東岡山駅で合流し、旭川を渡って列車はようようやっと岡山に到着です。四国へ行く快速マリンライナーももちろん待っていましたが、夕方で混んでいたので、時間が余計に30分掛かるのは承知の上で、琴平行きの各駅停車に乗り込みました。動き出すまでは起きていられたような気もするのですが、橋を渡った記憶はなく、意識が戻ったのは琴平駅直前の、金倉川の橋梁を渡っているところでした。

 

 今では移動にまるごと1日を充てるような旅行をするほど連休が取りにくくなってしまい、あの頃のように気ままに鈍行でズルズルと何日も旅をして暮らすためにも、やはり宝くじを当てて悠々自適の生活を送るほかなさそうです。

札幌への到達を諦める話

 カレンダーとは関係なく賃金労働をしている身なので、カレンダーとは関係なく唐突に4連休を錬成し、ふらりと北の街を旅してまいりました。

 北へ行く、と言うと、それなりに交友のある友人がぽつぽつと住んでいる街があります。旅程の都合でほぼ通り道だったり、下車していては便がなかったりと、お声を掛けられなかったりもしたのですが、そうして通り過ぎた仙台、弘前あたりは、また機会を作って訪れるつもりです。

 さて。今回は以下のような行程を組んで、最終的には札幌から飛行機で帰ってくるつもりでした。3泊4日の一人旅、少々「乗りつぶし」の観点からルートが面妖な部分もありますが、ご興味とお時間があれば地図・路線図を追ってみてください。

 

2022年2月6日(日)

東京-[秋田新幹線]-秋田

7日(月)

秋田-[奥羽線田沢湖線]-角館-[秋田内陸線]-鷹巣/鷹ノ巣-[奥羽線]-弘前-[弘南鉄道弘南線]-黒石-[弘南バス]-新青森-[北海道新幹線・函館線]-函館

8日(火)

函館市内観光-[特急北斗号]-札幌

9日(水)

札幌市内観光-[千歳線]-新千歳空港-[日本航空]-羽田空港

 

 ……7日の行程がちょっと欲張りに見えますが、概略的に書くと、3泊4日で秋田、函館、札幌を回って帰ってくる、予定でした。

 しかしながら、折からの寒波で、札幌地区を中心に、日本海側も大雪となっていました。

・そもそも初日に秋田へたどり着けるのか

・新幹線が運行されている角館はよいとして、内陸線と奥羽線は動くのか

・黒石からの路線バス、積雪で路面は過酷と思われるが、時間通り走るのか

・渡道できるのか

・札幌市内にたどり着けるのか

 などなどを勘案した結果、行程は順に「後ろから切り落とせる」ように組んでいくことにしました。札幌がダメなら函館で打ち切って帰宅、渡道も無理ならば青森空港新青森駅からまっすぐ帰宅、秋田から動けなければ秋田空港秋田新幹線の動きそうなほうでどうにか帰宅、県境越えのほうが一般的には厳しいながら、場合によっては新庄経由で山形新幹線でも――と、災害現場のトリアージではないですが、冬の東北・北海道は交通事情が流動的です。どこで立ち往生してもおかしくはありません。

 ふつうの旅の支度に加え、当日飛行機に飛び乗ることも考慮し、日本航空株主優待券を一枚忍ばせておくことにします。……レンタカーを借りるかもしれなかったのに、帰宅してからETCカードを自宅に置きっぱなしだったことに気づきました。

 

 結論からいうと、上記行程で黒石駅について、バスを待っている間に、8日の「北斗11号」の運休が決まりました。函館線・室蘭線普通列車を乗り継ぎ、苫小牧から路線バスを乗り継ぐと札幌市内に入れることは分かっていましたが、市内観光とはいえ特別の予定を組んでいるわけではないので、その時点であっさりと最終日を切り落とす判断をしました。帰りの手段を練り直します。

f:id:sasamatsu:20220211130538j:plain

f:id:sasamatsu:20220207155023j:plain

 7日夕方現在で、まず8日の特急列車と、札幌のホテルと、9日の飛行機をキャンセルしました。宿は元々当日までキャンセル無料の東横インですし、飛行機は現在、「まん延防止等重点措置」がでている*1地域を発着する便に関し、JALは運賃種別に関わらず取消手数料・払戻手数料を無料としていました。13,660円で新千歳→羽田に乗れる運賃でしたが、仕方ありません。

 次に、8日の函館→羽田の飛行機の運賃を調べました。AIRDOが22,290円、JALが31,990円でした。高えよ。JAL株主優待券を使っても18,240円、元々想定していた新千歳→羽田より5,000円近く高いです。下世話な話、株主優待券自体が金券ショップで2~3,000円の値で取引されるものですから、使ってもいいですけれど、AIRDOの運賃と同じくらいになってしまいます。

 一計を案じ、JALのマイルで特典航空券を取ることにしました。たとえ空席があっても、特典航空券の「枠」があり、満席と表示されることもありますが、今回は8日のJALの特典航空券を7,790マイルで取ることが出来ました。使っているクレジットカードで、100円利用ごとに1マイルをちびちびと集めたものです。ということは、このマイルを貯めるためには、裏に累計77万9千円の買い物が――細かいことを考えるのはよしましょう。現金で出費を強いられるのと、手元のマイルを有効に行使できるのとは、別の話です。

 

 そういうわけで、予定よりも1日早く、札幌ではなく函館から、東京に帰ることを伝えると、愉快な友人たちが「羽田まで取りに行くから、函館空港売店ガラナを買ってきてくれ」と言ってきたのでした。国内旅行で空港に出迎えが居るのは久々です。

f:id:sasamatsu:20220211130610j:plain

 

 札幌は、また暖かくなったころに、改めて向かおうと思います。

*1:ならほっつき歩くなという指摘もちょっと正しい……

こめそうどう

f:id:sasamatsu:20211003141140j:plain

米騒動、という単語は歴史の教科書で学ぶ事柄であろうと思われる。しかして、その米騒動がどこから始まったのか、まで覚えているかどうかは難しいだろう。富山県魚津市である。

今日はこの米騒動と私の奇妙な縁について少しばかり書き連ねる。

 

鉄道模型という趣味がある。手のひらに乗るくらいのサイズで鉄道車両を模してあり、ジオラマの中を走っていくあれだ。一般的には高級品とされ、昨今の物価高騰もあり、ズラズラと数両つながった電車の編成が雑に1~3万円すると言えば概ねの価値は分かって頂けるだろうか。

で、だ。全く同じ車両を複数買わないとリアルにならないのである。なんでかって? 近所の電車を思い浮かべて欲しい。自分が乗っている電車と、反対側からやってくる電車の種類は、見た目は、色は、同じであることが多いのではなかろうか。……そうなのである。ひとつの路線に走る同じ電車をたくさん集めて並べるとリアルになるのである。

……ただし、模型は高い。ひとりで同じものをたくさん買う人も居るけど、たいていは一人一本だろう。だから、そう、同じものを

f:id:sasamatsu:20160320184359j:plain

持ち寄ればよい。ね、ご覧の通り、横須賀総武線の電車をズラズラと並べて、アクセントがてら特急電車を置いてみれば、もう幕張車両センター津田沼の車庫)に見えてくる。

 

……とまあ公民館を借りたりして集まって模型を並べるのもご時世的に厳しかろうという情勢ではありますが、かつてはこういうことをやっていたのである。

 

で、あるとき、大阪駅を作ろうという話になった。私はホームの屋根に発光ダイオードの白いやつを仕込んでくれと頼まれたので、よし頼まれたとホームが光るようにせこせこと改造して持っていった。

f:id:sasamatsu:20180701030727j:plain

f:id:sasamatsu:20180723213542j:plain

f:id:sasamatsu:20180630105857j:plain

当日。主催の緻密な設計どおりにホームと線路を並べると、そこには大阪駅が「視え」た。

f:id:sasamatsu:20180728125516j:plain

この写真でいえば、手前側、ちょうどカメラを構えているあたりが西梅田ヒルトンぐらいにあたる。手前から環状線のホーム、その奥が神戸線京都線宝塚線、一番向こうが北陸線特急の乗り場にあたる。

で、直前までこうして準備をしてから、眠たい疲れた状態で運転会に向かっているわけだから、程々に疲れている。疲れた状態で大阪駅からサンダーバード号を発車させながら口から出たのが

笹松「ご乗車ありがとうございます。大阪を定刻に発車しましたサンダーバード25号です。次は魚津です」

「待て、せめて京都金沢ぐらいは停めてやらんか? 福井もか?」

「いや富山止まらんのまずいでしょ」

「誰がそんな列車乗るんだ? 米騒動?」

「特急サンダーバードじゃないでしょ、特急こめそうどうじゃん、月曜日運転の特急ビジネスこめそうどう*1なの??」

総ツッコミであった。魚津イコール米騒動と即出てくるような連中ばかりだ。

単に疲れていて適当に北陸線の特急停車駅として口から出てきただけなのだけれど、この運転会のハッシュタグ#ビジネスこめそうどう になった契機でもある。

 

イベントや集まりごとの前日はちゃんと寝よう! お兄さんとのお約束だ!

 

*1:月曜日早朝だけ運転の臨時列車「特急ビジネスサンダーバード号」というのがあった。関西地区から北陸エリアに単身赴任している人が使うのに便利な列車。

琴平駅の大樹

今日は郷里の駅の話をします。JRのほうの琴平駅ですね。

いま、「四国まんなか千年ものがたり」の乗客向けラウンジ「大樹」になっているスペースの昔話です。駅入口に向かって駅舎を正面から見たときの右手にある、あの部屋です。

f:id:sasamatsu:20210727162715j:plain

琴平駅(2021)

琴平といえばこんぴらさん金刀比羅宮門前町として栄え、モータリゼーション以前は当然ながら陸の王者日本国有鉄道が広域輸送を一手に担っていたわけで、往時は琴平駅にも遠方から多客臨時列車が全国からモリモリと送り込まれていたわけです。

その頃は団体専用の改札口というものがあり、ちょうどそのスペースがいまラウンジ「大樹」になっています。

f:id:sasamatsu:20071209103933j:plain

大社線大社駅(2007)

f:id:sasamatsu:20071209103421j:plain

大社線大社駅 団体専用改札口(2007)

残念ながら、琴平駅の団体用改札口は私が生まれた頃にはなくなっており、往時は当時を生きた人からの言伝でしか聞いたことがないのですが、島根県出雲大社の手前にある旧大社線大社駅は今でも立派な駅舎が保存されており、なんと琴平駅と同じような位置関係で、駅舎に向かって右側に団体専用のラッチが、廃止当時のまま保存されていました(※2025年まで旧大社駅は修繕工事中です)。

旧大社駅(1924年築)は和風、琴平駅(1936年築)は洋風建築ですが、出札窓口・改札口から団体専用改札口、駅ホーム・構内配線に至るまでの配置は似通っており、どことなく親しみを持って見物したのを覚えています。

……では、旧国鉄時代の団体用改札口が撤去され、「大樹」が設置されるまでの間、そのスペースはどういうふうに利用されていたのでしょう。あまり文献はないように思います。

 

ここからは私の幼少期の記憶に頼ることになりますが、あのスペースは鉄道資料館とされていました。旧国鉄時代の急行列車のヘッドマークや信号テコ、タブレット閉塞機……などなどが展示され、部屋の真ん中にはガラスケースに納められたNゲージ鉄道模型ジオラマ(走行可能なので「レイアウト」と言ったほうが良いかもしれません)が設置されており、100円を投入すると「きかんしゃトーマス」に出てきそうな欧風の編成が走り始めるのでした。

 

この鉄道模型は100円を投入すると走り出す、と記述しましたが、よく故障していて、メルクリンだったかトリックスだったか、とにかく国外メーカー品で、技師を呼ばないと直らない、高額な費用が掛かると説明されていたように思います。いつごろこの模型が設置されたのかは分かりませんが、当時はまだ国産Nゲージ鉄道模型がメジャーではなかったのでしょうか……? この「資料館」の設置は分割民営化直後とも思いますし、関水金属かトミー製でも良かったような気はします。

 

さて、この資料館のもうひとつの目玉が、電車の運転ができる実物大のシミュレータでした。こちらも100円を入れると動くものだったように思います。車種はなんと初代瀬戸大橋線マリンライナーの上り岡山方先頭車であるクモハ213です。……所属としては他社(JR西日本)の車両やんけ!

このシミュレータは、全長が10mないくらい……の壁にめり込んだカットモデルのような、ゲスな言い方をすると、大阪にあるらしい「電車を模したラブホ」みたいな作りと言えばいいでしょうか、客用扉に相当する部分がくり抜かれ、運転台との仕切りも仕切り扉がなく……というものでした。大宮の鉄道博物館にある211系のシミュレータの助士側を壁にめり込ませて作ったような構造、と言えば、ご存知の方は想像しやすいかなと思います。

運転区間も瀬戸大橋を含んでいた記憶があります。正直なところ、子供が親にせがんで100円入れて遊ぶには、瀬戸大橋というのは9.4kmある高架橋区間で駅もなく退屈でした。後年、ビデオゲームとして電車でGO! にて瀬戸大橋区間がリリースされた際は、実写でないことを逆手に取って、退屈にならぬ程度に距離が短くデフォルメされています。

シミュレータの車種、区間ともに瀬戸大橋開業に合わせて作った設備のように思いますし、そう考えると1988年には設置されていたと考えるのが自然でしょうか……?

 

……いつの間にか、その資料館は鉄道模型も、シミュレータも故障して、常に施錠されるようになり、閑散時間帯に駅係員、駅長に頼めば見学させてくれた記憶もありますが、中学校の職場体験学習のとき、当時の駅長さんに入れていただいたのが最後の記憶となります。2005年頃? ああ歳がバレる……w

 

いつのまにか、郷里を離れている間に、乗って楽しいジョイフルトレイン(死語)として「四国まんなか千年ものがたり」が運行を開始し、思い出の「資料館」はラウンジ「大樹」へと姿を変えていたのでした。

選別

 新年一発目から会社のパソコンでブラウザキャッシュのクリアが上手く行かずに怪文書を書き始めるあたりが先行きの不透明さを暗示していると脳内でもっぱらの噂である。あけましておめでとうございます。2022年も楽しくやってまいりましょう。今年もよろしくお願いします。

 さて、新年ですから信心深い私はコミケの売上の500円玉を神社に投じようと起きて、まず養命酒を景気よく一杯引っ掛けてから、参道に虎柄の猫がよく転がっている小さな神社にトコトコと歩いてまいりました。

 寒波です。寒さは脳と身体を弱らせます。正月休業のスーパーの前を通り、ひもじいなあ、ひもじいなあと己の貧しさを痛感しながら歩いていると、突然観賞魚の繁殖のことが脳裏をよぎりました。

 察しのよろしい読者諸賢はお気づきでしょうが、養命酒だけ飲んでメシを食っていないからカロリー不足で思考がマイナスなのであります。思考停止して養命酒を飲んだらbaseブレッドでもかじればよろしい。

 

 兎にも角にも、今年は寅年なのに脳裏をよぎったのは観賞魚の選別であります。なんのことはない、きらびやかな観賞魚店のショーケエスで踊る綺麗なグッピーやらの類は高価で取引されておりますが、こやつらはどうやって作るのかというと、とりわけ綺麗で派手で立派な色彩の尾ひれを持つオスと、これまた派手で綺麗で美しい身体のカアブを描く立派で美しいメスをかけ合わせて生まれた有象無象の稚魚を、ヒーターで加温した水槽に、栄養価の高いエサをモリモリと食わせてやって、おとなになって婚姻色で派手派手になってきた頃合いに選別して作り上げるのであります。

 メンデルの法則をご存知でしょうか。普通の金魚と出目金を掛けたら第二世代は普通の金魚、次の世代は普通の金魚と出目金が3:1になるあれでございます(たぶん)。そして、派手なオスと派手なメスをかけ合わせても、観賞魚店でワンペアのお値段が高価になるような美しい個体に育つのは一握りでございます。残りは芋でございます。もちろん、血統としては派手の遺伝子を引き継いでいるわけでありますから、芋みたいな見た目の個体も、次世代はひょっとするとびっくらこくような見た目の子供が生まれてくるかもしれませんが……せんが……ひとまず当人らの、人間主体のペットショップでの価格となるとワンペア150円がせいぜい、下手をすると大型肉食熱帯魚のエサとして一匹数十円で取引されてしまうわけでございます。

 当然彼ら彼女らは、アロワナやピラニアの胃に収まってしまうと子孫も残せませんし、自然界ならともかく飼育下で、見た目が派手じゃないからと間引いて自宅で「処理」する例もあろうと思われますし、なんというかこう、命の儚さと申しますか……私が熱帯魚が苦手で、地味な日本原産のメダカ、それも値段をつけるとしたら一番安いグレードの、飼育過程で選別という行為が発生しない品種しか育てられないのもこのあたりの思想なのかもしれません。

 

 とかいうまとまりのない、どちらかというと後ろ向きな思索をしているうちに神社に着きました。油断していたわけではないのですが、予想より遥かに長い列ができており、裏参道からこっそり入ってさっさと参って帰ろうとしていた算段を組み直す羽目になりました。

 

 熱帯魚の選別は東京という土地での人間の営みとカブって見えるところも多く複雑な気分になります。子を成せぬ時給一千円台の低所得労働者によって築かれた砂上の楼閣、いえ、もはや幻影が形作る都市が東京なのかもしれません。その割に子供を前に後ろに満載した電動自転車がフラフラと車道に出てくるのも、二人で入ると3万円は下らないという寿司屋が存在するのも、340円でかけ蕎麦が食える店が出ているのも、同じ東京という街ではありますから、さぞ我々貧乏人には想像もつかないような優雅な暮らしをしていることと存じます。相手を見つけられず、番えず、子を成さずに死んでいく我々は、ひと山いくらで売り飛ばされてピラニアの餌になる間引かれた熱帯魚と何が違うのか。

 

 とまあ色々と暗いことを考えていても仕方がないので、賽銭箱に500円白銅貨をゴトンと投げ込み、頭を下げてパチンパチンと手を叩き、同人誌が売れますように、大金持ちになれますように、できれば結婚できなくとも生殖はしたい、一体どうすればよろしいかはわからんが2022年もよろしく頼むと参ったあとで引いたおみくじが大吉だったので万事よろしい。本年もおしまいまで連綿と出来得る限りの営みをこなしていくばかりであります。

 

 この記事はサッポロ黒ラベル1本とおおよそ49分を費やして書かれました。

コミックマーケット99のご案内 #C99 #C99A

参加日:1日目(2021年12月30日 木曜日)

ところ:南1ホール め-16b (WEBカタログ

サークル名:新スクの淵から

新刊:「艦これコスプレ短編集 艦これのコスプレでヤることヤってるって本当ですか?」成人向小説文庫版144P 会場頒価1,000円

参加させていただいた合同誌も委託頒布しますので合わせてご利用ください。

委託:「コスプレであの子とヤっちゃった件。」小説合同誌 会場頒布価格1,000円(詳細コスプレイヤーガチ恋騎士団様 コミティア138新刊

「架空」のコスプレセックス体験談を集めた小説合同誌

f:id:sasamatsu:20211217233055p:plain

2年ぶりとなるコミックマーケットに参加します。

 

スペース名「新スクの淵から」
場所:1日目 南1ホール め-16b

表紙と口絵の、神通改二コスプレイヤーのイラストは灰都みとりさんに、
口絵の、不知火コスプレイヤーのイラストは三郎さんに、
タイトルロゴはかのこさんに、
それぞれご協力いただきました。ありがとうございます……!

 

Skebで頂戴したお題の小説を、冊子再録したものです。再録にあたり、大幅に加筆修正をしてあります。
→サンプル( Skeb ) https://skeb.jp/@s_sasamatsu

「コスプレ・神通・二千キロ」台湾のコスプレイヤー「美帆」と神通改二コスで。(表紙合わせ作品)


「おれだけの霞ママ」ムチムチの歳上彼女と霞コスで。


「ふたりの『山城』」艦これ山城コスプレイヤーの婚約者にアズレン山城コスでアコスタに参加してもらって。


「不知火、JD、逆レ」女子大生になったばかりの不知火コスプレイヤーにリゾートホテルで逆レイプされそうに……?(口絵合わせ作品)


かげぬいパジャマレイヤートーク」書き下ろし。不知火コスと陽炎コスのJDコスプレイヤーが他愛もない話をします。

 

文庫サイズ 本文144P カラー表紙・カラー口絵両面1枚入り 会場頒布価格1,000円

2年ぶりのコミケ会場へ来られる方は現地で、そうでない方は書店や通販で、お手に取って頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。

通販: https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1162570

booth:https://sasamatsu.booth.pm/items/3541426

DLsite:https://www.dlsite.com/maniax/announce/=/product_id/RJ365427.html

WEBカタログ: https://webcatalog.circle.ms/Perma/Circle/10025494/