読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

しじみ

 今日のお題は「しじみ」です。淡水二枚貝、小型で食用にすることも多い。汽水域に生息するヤマトシジミも含む。よし、では今日は淡水二枚貝のお話にしましょう。そもそも淡水(たんすい)とはなんぞやというと、いわゆる真水のことで、対義語は海の水である海水です。川の水、池の水、沼の水、田んぼの水など、もちろん水道水も淡水です。塩分濃度の極めて低い水を指していいます。

 

 淡水と海水の大きな違いは、塩が含まれることによる浸透圧が……などという長い説明は他に譲るとして、泳いでいる魚が違う、という点が挙げられます。川に鯛は泳いでいないし、海に鯉や金魚はいないですよね。……じゃあサケは、ウナギは、陸封型ではないマスは、大雨で海まで流されるメダカは……などと例外を挙げるとキリがないのですが、基本的にそれぞれ海の魚と川の魚は塩分濃度が大きく異なる環境で暮らすことはできません。では、魚以外の、今回話に上がっている二枚貝はどうでしょうか。魚と同じように、海の貝は海で、淡水の貝は川や沼で暮らします。ところがヤマトシジミというシジミがおりまして、こいつらは宍道湖等の汽水域、海水ほど塩分が多くないけれど真水でもない水に暮らします。一般にスーパーで売られている「しじみ」はほとんどがヤマトシジミのようです。

 

 淡水二枚貝というと、マシジミの他にドブガイ、マツカサガイ、カラスガイ等、タナゴ類の繁殖に必要な大きい貝が挙げられます。これらのサイズはシジミより大きく、人間の握りこぶし大であり、おおよそ食用にするという話も聞きません。泥底を好むため、泥臭くて食べられるものではない、というのが正直なところではないでしょうか。

 

 ステレオタイプなお話で大変恐縮ですが、田舎の川遊びで子供の網にかかるような雑多な魚にもそれぞれ固有名があります。採っている当人らにとっては小さい魚がオイカワの幼魚だろうがメダカだろうが知ったこっちゃなくて、大人からしてもコイ科の稚魚はどれも良く似ていてしばらく家で成長させないと何の魚か同定することは困難です。

 

 

 そのような田舎の川で数年前一緒に水遊びをした女の子も、すっかり成長すると女性特有の丸みを帯びた体つきをしていました。腰はくびれ、胸は膨らみ、ヒップは安産型へ、まるでガキだったはずなのに、いつしか女へと変わりつつあったのです。田舎の無駄に広い家、二階の奥の部屋、冷房もなく、暑さからか、じっとりと汗が滲みつつ、ほのかに漂う雌の香りがたまりません。じっとりと身体に張り付くような湿度の中、声が漏れぬよう窓を閉め切った部屋はさらに高温多湿の空間と相成りました。お互いに汗塗れになりつつ高い体温を感じながら、自然と抱き合うような格好に……。

 

 続きは有料です。