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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

からっぽのお題箱

 本日のお題箱は「からっぽのお題箱」というお題が入っていた。挑戦的だ。NULLではなく0、そんな感じの趣あるお題だと感じる。からっぽ。エンプティ。エンプティエンプティ。まずカラの子宮を用意します。ちくしょう、だいなしにしやがった。このからっぽの子宮はお前の人生そのものだ。誰もお前を愛さない。なるほど、誰もお前を愛さないというのは自分の精液で満タンにできる子宮を用意できず、子宮を満タンにする前に相手のココロを満タンにしなければいけないという大変高度なメッセージが込められていたのかと感心してしまう。ココロも満タンに、石油販売会社は大切なことを教えてくれる。ガソリンの余裕は心の余裕。常に満タン給油で燃費にカリカリせず、いい女を乗せてどこまでも。ココロが満タンになったらガソリンが空っぽでも子宮を満タンに。こうして世界は平和になった。……誰もが、そう、思った。あの日、あの時までは。「中に誰もいませんよ」、そう、精液で満タンにした安産体型の危険日赤ちゃん部屋は実は着床していなかったのだ。畜生、着床していれば中に誰か居ないかどうか無理やり確かめた側が良心の呵責で苛まれていたのに、中に誰も居なかったばかりに勝利宣言だ。

 

 からっぽ、という言葉はどこかマイナスイメージがつきまとう。「中身がからっぽ」「人生経験がからっぽ」「あの人はからっぽだから」などなど、まるでスカスカで中身が詰まっていないとダメみたいな風潮すらある。しかしだ。真ん中がからっぽの軸を活用することで時の国有鉄道は中空軸平行カルダン駆動を導入し、モハ90形を世に送り出し、中央線電車の新性能化を果たした。ときにはからっぽも必要なのだ。その後、時代が下り、誘導電動機の採用でモーターが小型化され、別に継ぎ手を付けられる余裕ができたことで、中空軸平行カルダンというサーカスじみたシステムは次第に姿を消しつつあるのもまた事実。

 

 からっぽの子宮を自分の精液で満タン給油して安産運転で未来へ行きましょう。