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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

肝油ドロップを拾い食いする話

 かつては私も幼稚園児でした。通っていたとある幼稚園では、1日ひとつ「カワイ肝油ドロップ」を食べる時間があり、あのアメっぽいソフトキャンディっぽい肝油ドロップが好きでした。長期休暇など、小袋入りの肝油ドロップが配られるなど徹底しているなぁと感じたことを覚えています。そんな、子どもたちに人気だった肝油ドロップ、これは缶入りだったように記憶しています。ある日、先生が肝油ドロップを床にだばぁとこぼしてしまいました。そこは心の綺麗な幼稚園児の集まりですから、みんな一斉に拾い集めて事なきを得ました。……私を除いて。当時から心が腐っていた私はここぞとばかりに肝油ドロップを貪り食った記憶があります。なんせ1日1つしか食べられないのですから、「ぼくは不当にふしぎなアメちゃんを食うのを制限されている」と感じていたのでしょう。たぶん。実のところ、肝油ドロップというのは脂溶性ビタミンのカタマリでして、多量に摂取してもションベンから出ていく水溶性ビタミンと異なり、摂りすぎるとヤバいらしいのですが、慢性的に多量摂取したわけではないので特にヤバいことにはなりませんでした。良かった良かった。もし脂溶性ビタミン中毒的な何かでくたばっていたら今頃この記事は書けておりません。

 
 それだけ愛していた(?)肝油ドロップですが、大学生から社会人になり、多量に貪り食うことが可能になった現在では売り場で見かけるだけでお腹いっぱいで、ああいう健康食品やサプリメントを買う気がしないのは単に私がケチだからでしょう。貧乏は心を病む。流石に小学生のように、家のカーペットを引っぺがして出てきた1円玉までかき集めて手持ち現金最後の1円までを使ってプラモを買うような真似はしなくなりましたが……。
 
 どれくらいケチかというと、自販機にて「恐ろしくのどが渇いたがコンビニへ行けば100円のプライベートブランドのお茶があるだろ、コーラも100円だろ、てかスーパーならもっと安いだろ、誰が100円でミネラルウォーター買うねん」と考えてスルーするぐらいケチです。高校時代に毎日自販機でジュースを買って飲んでいる実にいけ好かない医学部志望の同級生が居ましたが、医者志望者はお金持ちなのだなぁ、毎日100円のジュースを飲むと1ヶ月にもらえる小遣いと同額になってしまわないのだろうか……などと考えておりました。
 
 あまりにケチですので、コンビニで売っているコンドームが6個900円というのが信じられず、業務用のコンドーム(ラブホテルなどで使うそうです)を単価10円で仕入れてきて学校で50円で売ったりしていました。残念ながらそこまで風紀が乱れていない健全な学校だったので販売実績は雀の涙、事業としては大赤字のすえ、使用期限が切れる前にタダで配り歩くハメになりましたが。そのようにコンドームを粗雑に、単なる転売商材として扱った罪でしょうか、未だにコンドームを使う機会が得られておりません。皆様、神様はしっかりと見ておられます。お天道様に顔向けができるように、日向を歩けるように日々真面目にコツコツと生きましょう。でも、私は真夏になると日陰を歩きたく思います。あと、コンドームの神様そろそろ許してください。
 
 もちろん許されるならゴムセックスより生セックスのほうが良いです。