新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

よく行くチェーン店

 今日のお題は「よく行くチェーン店」ということで罠認定だ。私は諸般の事情で居場所を明らかにしていない。ここで素直に行く店を明かせばその時点でいくらか住んでいる地域が絞れよう。あのアニメイトですらようやく47都道府県を制覇したところだ。最後になったのは島根県で、松江のイオンモールに入居したのだったか。それは良いとして、罠というわけで今日は強制的に罠のお話をさせてもらおう。

 

 罠は日常色んな所に潜んでいる。たとえば求人票。学部新卒22万円、ほうほうなるほどとよく見ると下の方に「東京地区・独立者の場合」と書いてある。従って、寮に入ったりしていると社宅負担を取られるばかりか独立手当がなくなり、東京地区の本社ではなく地方の工場に勤務すると都市手当がゼロになって実際にもらえるのは18万円だったりしてしまうのだ。なんということだ。This is not good for the market.

 

 あとはよく聞く話だと安全日詐欺という罠がある。いわゆる出来ちゃった結婚狙いか、はたまた天然か、あるいは油断か、どういうわけだかピルを飲んでいるわけでもなく基礎体温をつけているわけでもないのに生パコOKで巧みに妊娠を狙うというヤクザ漫画に出てきそうな罠だ。浮気相手とセックスして、2-3日自宅に戻るときに言われるセリフが「お願いがあるの、奥さんとセックスしないで」だったりするアレだ。そして自宅に帰ると奥さんがやけに乗り気で押し切られて膣内射精。数ヶ月後に奥さんが妊娠して浮気相手とマズいことになったりする。さあ何がマズいんだろうね、墓場で悔いればいいと思うがまあ知ったこっちゃあない。現実問題、今はDNA鑑定もできてしまうわけだから「できちゃった♡」という言葉の裏には「DNA鑑定してでもてめえの種だから養っていただこうか」というロシア外交みたいな思念が出口を探してぐるぐるしているわけで、読者諸賢は安直な生セックスのお誘いに対し常に最悪(最高?)のシナリオを描いて、ベッド上の危機管理を忘れることなく生きて帰ってきて欲しい。

 

 40オーバーのオバハンに生逆レイプ仕掛けられたら染色体異常の恐怖で脳みそが沸騰しそう。

近世以降の性と近代の性について、最も大きく異なると思われる点をあげ、その理由と発生要因について自分なりに考察せよ。

 ↑という大変長いお題を頂戴いたしましたが、例によって私は社会学を専門にしておりませんので、女体希求学の観点から適当にお答えすることにします。

 

 そもそも近世とは、近代とはなんぞやというところからからでしょう。日本史では安土桃山時代~江戸時代を近世、それ以後、明治維新から太平洋戦争の集結までを近代とするようです。……わかんねえな。わかんねえよ。

 

 ではここにデロリアンが用意されていて私はMT車の運転ができるのでバック・トウ・ザ・江戸時代……ってのが出来ればいいんでしょうけど、そういうわけにまいりませんので足りないアタマをひねって考えることに致しましょう。「最も大きく異なる」ということなので1点に絞って考えれば良いことになります。とは言え、盆踊りで乱交してた頃は"近世"でしょうし、大正デモクラシーバツイチ上等になったころは"近代"だろうし、かと言って戦時中の華やかな行為行動が制限された頃も近代でしょうし、なんとなく民俗学的に私の事典からスポっと抜けてる明治あたりは"性"がどのようなものであったか皆目見当もつきません。

 

 ここからはたっぷりの言い訳を含んで参りますが、人間、寝て起きたら明日から突然美少女3人と同居して四六時中種付け生セックスだけをしていればよくなる、というのは起こりません。というのは極端にしても、明日から最低賃金が時給8億円になるとか、地球の自転が突然止まるとか、コンドームの製造販売が禁止になるとか、3ヶ月以上セックスしていないと有罪で、交通刑務所の亜種の子作り刑務所に入れられるとか、そういう不連続な、微分不可能な強烈な変化というのは、1日で起こらないというのが相場です。従って性に対する認識も、昨日と今日で少しずつ変わっていくのだろうということが考えられます。近世と近代の境目、大政奉還の次の日から突然江戸の街が更地になって区画整理されて人々が浅草十二階みたいな建造物に住み洋服を着るようになったとは考えられません。

 

 従って、お題にお答えするとしたら「そんな点はない、従って理由もない、トレンドはいつの世もミクロな人と人の関わり合いから変遷していく」というものになるでしょうか。納得いただける答えとは思いませんが、今日も昨日の続きであるという考え方を大切にさせて頂くとこういうことになります。

 

 でも起きたらなぜか美人に囲まれてお金の心配せずに朝から晩まで種付けファックし放題でむしろそうしないとマズいみたいな状況になっているというのは大変夢があると思いますし、40代になってから40代の嫁を貰って勃ちもしないペニスを老化が隠せない裸体とともに染色体異常が脳裏をよぎりつつ気が進まない子作りをするという消極的な未来も想像できるわけで、人生1日1日を大切に生きていかねばという思いを新たにしなかればなりませんね。

 

 こんな駄文章を読んでいる暇があったら新鮮な子宮に精液を流し込む算段をつけるとか、子宮が新鮮なうちに精液を流し込んでもらう算段をつけるとかしたほうがいいですよ、と、いまこの瞬間も失われつつある画面の前のあなたの「若さ」に対して危機感を植え付けたところで今日のところは失礼致します。

 

 どうやったら女子高生と話を合わせることができるのか、その謎を解き明かすべく我々は子宮に飛んだ。

松茸

 松茸くん。今日のお題です。松竹くん、って居ましたよね。ミルモでポン!のキャラクター。メインヒロインのことが好きで金持ちでルックスも悪くないのに上位互換のイケメンにおいしいところを持っていかれるキャラだった気がします。まけるな松竹くん。

 

 さて、今日のお題は松茸ということで、松茸にまつわるお話をせねばなるまいと思います。食材としての松茸は、実は私の好物のひとつです。かつて祖母が健在だった頃はよく松茸の佃煮と松茸ご飯を作ってくれました。香りもへったくれもなくて単に食感が好みだったからだけなのでエリンギでも食ってろと言われてしまいそう。しかしながら、祖母がなくなり、別の人に佃煮を作ってもらうとまるで味が違うんですよね。こう、祖母の作る佃煮は「くらえこれでもか」といったぐらい醤油が強く、高度経済成長というか、肉体労働というか、汗だくになったあとに美味しいやつでした。しかして今日の減塩健康の流れに沿ったあまり保存の効かない薄味の佃煮だと醤油パンチが足りないような味に仕上がってしまうのは否めません。日本人は塩分を取りすぎるというのが通説ですが、摂った塩分を汗で流してしまうぐらいの運動が足りていない、ひいては運動する時間が取れない生き方のほうに問題があるように思います。

 

 松茸というとカサの開いていないものがお上品とされるイメージがありますが、そのビジュアルはさながら男性のシンボルに通じるところがあります。が。しかし。丸焼きでも無い限りは調理過程で刃物を入れて食べやすいサイズ(意味深)にしたり、丸焼きにしても薄く割いたり(意味深)するのが生々しいので、調理中はあまりそのようなことを口にしないほうが良いでしょう。どうでもいいですが私は血の流れとか血管の話が大の苦手でして、怪我して血が滲んでくるのはいいのですが、血管が破れて、まるで水道管が破裂してそこから毒が入ってくるような、血管がちぎれてうまくつながらないような……←という文章を書くだけで過呼吸気味になってきたのでこの話はやめておきます。高速道路のSA/PAのトイレに貼ってある事故車写真(血まみれ)とか見ると過呼吸になるお友達とは仲良くなれそうな気がします。

 

 股間の松茸をおいしそうにしゃぶってほしいなあ。

シェールガス革命

 きょうのお題シェールガス革命である。シェール層とかいう液体やガスが取り出しにくい場所から湧いてくる天然ガスが採れるようになりました、というのがシェールガス革命のことらしい。メタンハイドレートでもなんでも良いが石油が出ないに等しい日本にとって一番気に入ることは価格である。アメリカやカナダでシェールガスが採れるようになってびびったのが中東の産油国で、シェールガス登場以来原油価格が低廉に抑えられつつあるというのが昨今の動向である。なにしろ、シェールガスの高度な採掘技術に回せるお金を減らしてやれば、つまり石油がめちゃくちゃ単価を下げれば、シェールガス開発は白旗を上げて撤退し、再び産油国原油価格を高めに設定して左団扇ごっこができる。頑張れメリケン。スク水キチガイシェールガスでガス代が安くなるとなれば断腸の思いでスク水を捨て星条旗ビキニとチアガール万歳の立場を取ることを難くお約束する。手始めに、毎日風呂に入って皿を湯で洗うだけで1万3千円もぼったくる邪悪なプロパン屋を潰すところからお願いしたい。

 

 一番気に入っているのは値段であるから、自宅の隣がゴミ処理場であろうが発電所であろうが、無料で風呂に入れて無料でプールを使えて無料でスク水JKとふれあってそのまま持ち帰れるならそれが一番良いというのは改めて書くほどでもないから、これから首都を移転するなら九州あたりの温泉がボコボコ湧いているあたりが良いだろう。寒いと人間鬱になるから石油かお湯の湧いているところが発展するはずだが、悲しいかな石油は出ないし温泉は活火山とセットなことが多い。

 

 燃料が安価になればやることは一つである。外が冬でも家の中は常夏の様相を呈していつでも躊躇せず全裸になれる。全裸になっても汗ばむ気温でとびきりの美人と生セックス。高めの体温から香る女の甘い体臭が人間を狂わせる。そう、シェールガス革命とは冷え切った夫婦関係の改善、ひいては少子化対策として考案された政府のファイナルウエポンなのだ。

 

 夏場はそのままの気温で汗だくセックスを楽しむのも良いが、暑すぎる場合には冷房が必要だ。そこで安価なガスを用いる。そう、ガスヒートポンプエアコンでの冷房である。ガスエンジン駆動の室外機でパワフルに冷房。そのまま冬場はガスエンジンの排熱で霜取り運転要らずのパワフルな暖房。そう、実は、ガスという燃料はそのまま燃やすよりガスエンジンの回転に用いるのが最適なのだ。

 

 現状でも毎日美人とセックスできるんだったら多少高くても灯油なりなんなり買うから膣内射精させて欲しい。

ユーロ危機

 今日のお題はユーロ危機。欧州で国境をまたいで使える通貨として鳴り物入りで登場した(気がする)ユーロ。今ではバルト三国でも使える通貨として流通するすごいやつである。日本という場所から見ると、1単位通貨あたりの値段が米ドルより10円ぐらい高いハイオクガソリンみたいなヤツ、という認識しかしていない私のような能天気野郎も多いであろう。なにより複数の国家で通用するのはともかくとして、法定通貨として使われるというのがいまいちイメージできないのは島国で育ったからだろうか。国境をまたいで両替商を探してどうの、というと中世の行商人のようなイメージばかりが先行する。あるいは電波少年か。両替屋に札束ちょろまかされてその後両替屋のオバハンが警察に捕まるシーンは印象的だった。なすびが懸賞だけで生活させられて、ザブトンで局部を隠してキムチを受け取るシーンと同じくらいに。

 

 つまるところユーロ危機と言われてもピンとこないのが実情である。ギリシャとかアイルランドとかが財政的に終了して、そこをドイツがメルケルの顔芸でなんとか保たせているというのが日本国民の認識である以上、それ以上の詳細情報は不要だろう。ギリシャのアイツらはシバかれパワーが足りない、気合いが足りねえだらしねえなあギリシャのギリってのはキリギリスのギリかよ、と、遠い世界の他人事で済ませておけばよかろう(よくない)(申し訳ない)。

 

 通貨がヤバい、というイメージすら掴みかねるのが日本円を通貨として利用する我々の悪いところだ。なにしろ、「何かしら」が起こると円が高くなるのだ。笑うしかない。これはトヨタ自動車を始め、日本が長らく輸出メインで食ってきたから、「円安め」のほうが国内は美味しく頂ける人が多いからだと小学校では説明される。……だからといって日本国内が無能政治に侵されたり大震災が起こったりした際に円が強くなって良い理屈にはならないわけだが。

 

 ここで少々為替の話をする。簡単のためにまず1ユーロは100円とする。日本国内で100円のアイスクリームを輸出し、ドイツのFKKの売店で1ユーロで販売する。アイスクリーム屋は1ユーロを得る。ところが、輸出して1ユーロをもらうまでの間に1ユーロは90円になってしまった。するとどうしたことだろう、100円のアイスをドイツに輸出したがために10円の損をしてしまった。……ところが、だ。このアイスクリーム屋が為替証拠金取引、いわゆるFXをやっていたとする。アイスクリームを輸出したのと同時に1ユーロをFXで売る。するとその場で100円が手に入る。アイスクリームが売れた後でユーロが50円になろうと知ったこっちゃなくて、その1ユーロを返済して、手元には100円が残る。……というふうに、為替証拠金取引というのは為替をおもちゃにしたバクチではなくて、実体のある商売を営む場合の為替リスク低減策のひとつである。輸出先の通貨を売っておいて、先に売上金を手元に持っておくと考えれば前借り、という感じの借金に近いことがわかる。けっしてチャートが荒ぶった翌日に電車へ飛び込んでみたりするためにあるのではない。実体のある商売が伴っていれば、たとえドルがナイアガラしようが、ユーロがぶっこいてEUが終わろうが、命まで取られはしないのだから。

 

 基本的に通貨がヤバくなると一般的には価値が下がることになっている。記憶にあたらしいところではジンバブエ・ドルだろう。インフレの制御に失敗し、最終的に100兆円札を発行したことは特筆に値する。その後は大規模なデノミネーションを行ったが、ついに廃止。農業の不作と合わせ、政府に求められるがまま中央銀行が発行を行い、結果としてモノ不足なのに通貨量がバカみたいに増え、物価の暴騰と相成ったらしいがそのあたりは経済学者におまかせしたい。私は大学の一般教養で取った経済学の、とりわけ米国穀物価格がドラスティックに引き下げどうこうという話を7割寝ながら聞いた範疇でしか経済学を理解していないのであとは任せる。

 

 身近なところだと日本もハイパーインフレを経験している。戦後すぐの混乱期である。預金封鎖と新円切替でインフレを抑制しようとしたようだが、折からのモノ不足により、建売住宅の価格も戦前の200円から、昭和22年場面で数十万円にまで高騰した。「この世界の片隅に」ですずさんが心配したように、キャラメルの値段もどんどん上がって行ったのだ。私の生家の土地もこの頃購入され、50坪で2,000円だったと聞いている。とにかく、物の値段が去年の2倍、来年はその倍、となる時代であったため、手元の現金は何かしらのモノに変わってもらわなければ安心できない。貯金は無駄である。今では想像し難いことだが、今300万円持っているとして、来年の今日まで使わないと100万円になっているかもしれない恐怖がそこにはあったのだ。

 

 そのようなインフレ局面で一番お買い得なのはなんだろうか。なるべく価値の減らないものがいい、と考えるとそれは人間である。そう、現金で持っていても意味がなくなるくらいなら家族に食わせてやるほうが良い。世間体もついてくる。中出しセックスし放題。ラブホ行って旅行行ってクルマを買って、とにかく現金以外の何かしらを得ておかないと大損ぶっこくのだ。金価格ですら安心できない、ましてやアズキの相場などまるで分からないのだからなるべく価値の減らないもの、価値の増えるものとなると家族、とりわけ子供であろう。日に日に成長するわけだから100グラムあたりの価格が同一であるとすると食わせれば食わせるほど大きくなってお買い得である。

 

 翻って現代、どうだろうか。完全な独断と偏見であるが、デフレ傾向はあと5年は堅調に思われる。そうなると現金を溜め込んでおくほうが有利である、というのは何度も話したとおりだ。近所のハードオフで2年前の、最低限の性能のビデオカードが4,000円で売られているのに、同様に最低限の性能のビデオカードがアマゾンで新品2,980円だったりするのだから、選択肢を増やすという意味では現金を現金の形で保持し続けるほうが有利である。当然、現金を湯水の如く吸い取られることはしないほうが身のためである。どうせ付き合うなら銀座で喫茶店に入りたがる女ではなく土日はパジャマでゴロゴロしている女だ。カネは徹底的に貯めておいたほうが有利なのだから。バブル期の価値観をそのまま輸入しているようなバブリー女は放っておけば良い。デフレ局面が終わるまでには勝手に劣化して阿鼻叫喚であろうから、そういう金のかかる女の相手はインフレ局面の到来まで待てばよいし、その時その時で若い女は居るだろうから心配は要らない。

 

 ユーロがぶっこいてハイパーインフレになったらむこうでお嫁さんもらおうな。

泣く子と地頭

 今日もありがとうお題箱。今日は泣く子と地頭らしい。泣いてもてめえ様の地頭はよくならないんだから泣きなさるな。とはいえ、たいてい泣いたらどうにかなってしまうのも世の理。東京みたいにカワリモノが多いところであろうと、成人した人間がさめざめ泣いていると目立ちますから、「泣かれている」側としては可及的速やかに自体の収拾を図ります。「みてみてやだあ女の子泣かせてる」みたいな指のさされ方をしてなお「泣いてもどうしようもないでしょ」などと疲れてシワの増えた親が3歳時に言うようなセリフが言えるほど鋼の心を持った人間はなかなか居ませんから、成人のいい年こいたあなた様が天下のパブリック往来で泣いてみるのは優秀なカードでしょう。

 

 とはいえ、上記のように持てる手札のカードとして冷静に泣いてみせる人間は少数派でありますから、大抵の場合泣いている人間はパニックパニックであります。何を提案しても泣くばかりで入力を受け付けません。キーボードを接続してCtrl+Alt+Delとかやりたくなりますが、USBポートもないようです。困りました。静かにするだけなら包丁なり鈍器なりそういうソリューションもありなのですが、刑法犯になってしまいますから、せいぜいが「泣きつかれるのを待って要求を呑む」ことになるでしょう。時間に余裕がなければ「睡眠導入剤を口移しして静かになったところを抱きかかえて持ち帰る」という手段も考慮に入れるべきですが、薬事法とか良識とかビジュアルとかが良くない上に、睡眠導入剤自体が処方薬なのでそうそう手持ちにないという最大の問題点がありますね。薬局で売ってる睡眠導入補助剤みたいなやつは風邪薬の眠くなる成分だけをたっぷり含んでいて、寝ようとしなけりゃ効きゃしねえし口は乾くしろくなことはない。

 

 真偽は分からないのですが、赤子の夜泣きは放置すれば治るそうです。つまるところ構ってほしくて泣くわけですね。日本のヘボ住宅事情が泣きわめく赤子を放置すると上階下階隣室から苦情が来るというどうしようもない問題を抱えているためにこの集団を取れずに疲弊している人々も多そうですが、成人が泣いている場合も構ってほしくて泣いていると判断すれば、「教育」という方針からすれば放置するのが正しそうです。ただし、この場合も放置して安全な場合に限られるというのが難しいところでして、仮に泣いているのがあなたの恋人で、すごい美人だった場合、放置されてもなお泣いているところを別の男にお持ち帰られて寝取られる危険があります。なんということでしょう。地獄か。

 

 ……と、ここまで書いてちょいちょいと検索をかけるわけです。「泣く子と」で検索するとトップにヒットしたのが「泣く子と地頭には勝てぬ」という故事ことわざ辞典でした。なんと。ことわざであったか。そして「地頭(ジアタマ)」ではなく「地頭(ジトウ)」で権力者の意であった。今日から一つ賢くなった。泣く子と権力者には道理すら通用せぬのでお手上げであるという意味合いなのだ。なんてこったい。上で数段落も使って自らの不勉強を晒す墓標を建てているようなものではないか。穴掘ってノリノリで地下に潜っていくシーンがこの後に控えている。地下組織に入団だ。

 

 権力者、とは「持っている者」のことであり、大義的に平民とかヒラとか言われる我々権力者に従う者共は「持たざる者」である。我々は子宮を持たざるものであるから子宮持ちに従うしかないのだ。年収600万円、家事育児の協力、同居拒否、残業と飲み会の制限、ハハー平に平に。ツラが悪い、へえ申し訳ございませぬ。エロ本を買うな、見るな、隠し持つな、ははあ仰せのままに。性欲をすべてぶつけるな、ある程度は自己処理をしろ、いつも申し訳ございませぬ。持たざる者は持っている者に従うばかりでございます。とはいえ我々持たざる者もお付きする権力者を選ぶ権利は持ち合わせてございますし、あるいは権力者の"力"を必要ありませんとお断りする選択肢もございますから、あまり遜ってみすみす条件の悪い権力者に付く必要もなさそうです。それに、相手の方も自分の持っている「何かしら」、これを必要としている可能性が高いですから、そこは要交渉ということになるでしょう。その「何かしら」が、万物ありとあらゆるモノコトと容易に交換の効く学問ススメてそうなおっちゃんの肖像入り和紙という場合も多いですが、無能でもお金があれば苦労なく生きていけるのと、人は元来働きたくないイキモノであるというのを考えればさもありなん。

 

 よく「誰のお陰で生活できているんだ/メシが食えるのだ」というセリフがあります。自分が働き始めた頃は「現金を稼ぐことが家族というコミュニティ内で一番凄いことであり他の家族を支配できるのだ、なんて酷いことは言わないぞ」と思うのです。思うのですが。ところがどっこい、仕事で苦労して日銭を稼いで、なけなしの日銭を差し出すことに強烈な抵抗を覚えるようになると、自分で支払いをしても後々から「これは無駄だった」「あれはもっと安く買えた」「時給換算すると○○円だから今日の晩飯は残業○時間分か……そうか……」と落ち込むことが増えますから、ドラマ等でよく見る「俺の稼ぎで云々」というようなことも、言わずには言われないのだろうなあと暗澹たる気持ちになってまいります。この状態はもはやお金の奴隷、ひいては労働で疲弊した状態と言えるでしょう。所変われば立場も変わる。同一労働同一賃金とは言うものの、私とあなたが同一労働をして同一賃金を貰っても体感苦労が同じとは限らないのです。個人差がありますからたとえ同じような労働をしていても安易に相手の苦労が"分かる"などと申さぬことです。日付が回るまで残業しようと翌朝ピンピンして出社する人、3時間残業したら翌日半休取る人、居るでしょう?会社ですら個人差をありありと見つけることができるのだから、況や家族をや。賃金はあくまで労働の成果に降ってくるものであって苦労に降ってくるものではない。分かってはいるのだけれど、ついつい口が出る。

 

 ではこの、「受けたストレスの感じ方には個人差があります」問題を解決するにはどうすればよいか。社会学者ではないので間違っているかもしれないけれど、ベーシックインカムが適切なように思います。生きてるだけで最低限度のお金が降ってくる。その上で、プラスアルファ分を仕事する。当然、「最低限度のお金」という指標に対してもまたもや個人差があり、毎月のハブラシの本数から消費カロリーから何から何まで違うわけですから一筋縄ではいかないので、結局のところ行き場のないストレスというのは生まれてしまうのでしょう。とは言え、労働で苦労しないと文化的な生活が送れないというストレスは削減できるのではなかろうか。問題は財源やら働かなくなる人間やら、経済というのは生産がなされないと回らないのですよという根本的なところをマルっと無視しているところですが、そこらへんは偉い人(雑)になんとかしてもらいましょう。

 

 結局のところ、現代の問題点としては、おカネの持つパワーが強すぎるという点に収束するのが悲しいところ。滅びろデフレ。マネー・イズ・権力と言っても過言ではない。お金があればなんでもできる、逆にお金がないと……。悲惨ですね、貧困家庭特集のテレビ番組も増えてきました。「お金がないので○○できない」よく、聞かれるフレーズですね。借金こさえたら利子すら強い。だから我々一般庶民が銀行に預けても強い利子はつけてくれないことになっている。わあすごい。お金は使わずに持っているのが一番強い。なんてこったい。スマホは買った瞬間から値段がどんどん下がるけど貯金の価値は目減りしないでしょう。おもちゃ買うよりお金持ってる方が強いんだから仕方ない。今日、5万円でソープランドへ行けば有料膣コキできるし、同じ5万円を持って寿司屋に行けば寿司が食える。でも使ってしまうと明日は何もできないのだ。すごーい。あたりまえ体操。お金は、つかうと、なくなる。なくなると、権利を行使できない。つまり貴殿は権力を失うのだ。ワッハッハ。地獄か。

 

 貨幣経済崩壊しろ、どうぶつ子作りセックス本位制になれ。

イギリス

 イギリスだそうです。今日のお題箱です。イギリスには何がある。ネギ先生の故郷か。ウナギのゼリー寄せか。あれコラか都市伝説だと思ってるんですよね。いやさすがにブリテンのメシは不味いって言うけどうなぎを丸太切りにして適当に「炊いたん」状態にしてそれが冷えて固まったものをおかずにするというのはいささか信じがたい。信じがたいが検索すると私を騙すにしては舞台装置が巨大過ぎる程度に検索結果が現れる。おかしい。まるでチンポはおまんこに挿れるなんていう大妄言と同レベルではないか。何者かが私を騙そうとしている。これは国家規模の陰謀だ。イギリス恐るべし。恐るべしジェームズ・ボンド。おそるべし秘密情報部。私がMI6に入局した暁にはスクール水着を用いた夫婦の営みをまるでコモン・センスであるかのように情報工作を行おうではないか。なあに性的な行為というのはどこか閉鎖的で排他的な趣があるからAVみたいな上体そらし正常位が流行ったりするんだ。俺は詳しいんだ。

 

 閑話休題。イギリスの話であった。イギリスといえばソドー島鉄道管理局である。かの有名な「きかんしゃトーマス」の在籍社局だ。イギリス本島ロンドン直通の急行列車が機関車付け替えでトラブった際にそのままゴードン牽引で終点までやってしまうガバガバ鉄道管理局だ。人命に関わる重篤な事故は少ないようだが、ヒューマンエラーに始まり整備ミス、信号ミス、手違い、軌道の歪み、ブレーキ管接続を省略した入換中の事故……と、鉄道王国イギリスから全世界に鉄道の経験工学っぷりを知らしめるたいへん良い教材である。

 

 ブリタニアといえばコードギアスシリーズが「神聖ブリタニア帝国」として、あたかも英国が世界を席巻したかのような面構えで登場する。日本もエリア11として飲み込まれ、日本人は迫害されているという描写がなされている。実際、現状でイギリスはEUを統べるどころか離脱という方向に舵を切り、トランプ新大統領体制により、今再び合衆国が勢いづいているように見受けれられるが、あくまでも日米の関係が濃い中で産まれる日本の報道ベースの所見であるから正直なところは不明だ。

 

 イギリスまるでイメージ沸かないから書くのが大変であった。ドイツだったらFKKの話に持っていけた。政府が悪い。