新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

退勤快速

 予想外に仕事が降って来て布団干してるのに夜露がしっとりしてそうな時間の退勤となってしまった。最速で自転車にまたがりギアを1→2→3と上げて会社敷地を出た瞬間に2に下げて加速する。のちに県北最速の退勤快速と呼ばれることとなる光景である。たとえばゾンビに追いかけられた時、オートマのクルマのアクセルを強く踏み込むと何が起こるかご存知だろうか。ギアが一段下がるのだ。これをキックダウンという。ギアが下がるとエンジンは超回転を強いられるが加速度は思い切り稼げるのでそういう仕組みになっている。自転車でも同じことが言える。地上で一番エネルギー変換効率が良い*1と高校の物理教諭が絶賛する自転車というノリモノ、一般的なママチャリだと車重が16 kgから20 kgほど、そこに70 kgの人間とお荷物で合計100 kgとすればそれなりの重たさでありシマノの変速機やら何やらが悲鳴をあげつつ加速する。

 

 退勤に文字通りの快速電車、スク水と肌色のツートンな帯を纏ったステンレスの15両編成*2を使っていた頃は最長駅間でμ’sのSnow halationを聴くのが最高にマッチしていたように思う。120 km/hとあの曲の合いっぷりは異常だ。

 

 アマゾンで買った風呂マットが初回のお洗濯で見事他の衣類を毛羽だらけにしてくれたしこれはもう顔面騎乗ですわ。

*1:何を基準なのか、どういう人間が自転車に乗るかで変わる気もするが。

*2:横須賀・総武快速線という。