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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

検査乞食

体験記

 以前、自腹を切って精液検査をしたところ、特に問題はなかったという記事は書いた。男性妊孕能(だんせいにんようのう)というらしいですね。てか「孕」の音読みはヨウだったのか。知らなんだ。

sasamatsu.hatenablog.jp

 

 そういうわけで、日頃から安全に膣内射精を楽しむためならなんでも(限度内で)やる筆者が次に行うべくは「ビョーキ持ってないからピル飲んで生で膣内射精させて」と言うための検査というのが妥当であろう。セリフがクズにしか思えないけど仕様です。そういうものです。

 

 そうだ、保健所、行こう。

 タダだし。

 

 というわけで、安心して膣内射精させていただくために保健所において無料・匿名のHIV検査を受けてみましたのでご報告がてらどんなだったかを駄文にしてみたく思います。前述のとおり退職を決めてから有給消化で平日ヒマしてましたから。

 

HIV検査をやっている近所の保健所を調べる

 

 有給消化中はまだ岡山県民でした((ので、ズバリ保健所名、「美作保健所」で検索をかけますと、1件目にヒットしたのは県のホームページでした。なるほど、保健所というのは県がやっているのだな、とわかります。

美作県民局健康福祉部 - 岡山県ホームページ

 

 ところが、ヒットしたページにHIV検査の文字がありません。従ってこんどは検索ワードを「美作保健所 HIV」に変更します。するとHIV検査相談マップというサイトのページがヒットします。

www.hivkensa.com

 

 こっちは厚生労働省のサイトですね。

このホームページはHIV検査と他の性感染症検査の普及のため、厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業
「男性同性間のHIV感染予防対策とその介入効果の評価に関する研究」(研究代表者:市川誠一)が提供しています。

 

 とのことで、どちらを参考にしても大丈夫そうです。どっちも公的機関の提供するwebサイトでした。もちろん、県のサイトの「保健課・感染症に関すること→エイズ性感染症の検査・相談(PDFファイル)」と進めば所望の「いつ、何時から検査を受けられるか」という情報は得られますけれども、いくつか階層を進む必要があって、なおかつ最後がPDFというのはちょっとツラい(個人の感想です)かなと思います。

 

・予約をする

 エイズホットラインという専用の番号があるので電話をします。筆者はモノグサなので手元の携帯電話で普通に予約をしてしまいましたが、本当に個人情報は聞かれないので公衆電話からでも大丈夫です。ただし、便宜上の呼び名をお知らせいただけますか、と聞かれたのでそれっぽい苗字を適当に考えて答える必要がありました。ハンドルネームを0.5秒で考えろというような、江戸川コナンが毛利蘭に名を聞かれ、背後の本棚から即興で名を作るような真似を要求されますが、適当に上司の苗字を借りるとか、腐れ縁の友人の名を名乗るとかすればいいと思います……。

 

・検査に行く

 先の電話で時間の調整をして、いざ保健所に行きます。てっきり列ができているとおもいきや、まるで人気がありません。保健所の表玄関から中に入り、市役所っぽいカウンターで「HIVの検査はどこですか」と尋ねると、別の棟であるとのこと。案内をしてもらい歩いて行くと、個室に職員さんが座って待っておりました。保健所の職員さんとはいえなんとなく医師っぽい感じでした。

 

 そこで、HIVと梅毒の検査のために採血と、クラミジア検査のために採尿とを行うこと、採尿と採血とどちらを先にするか、と聞かれます。自信を持って言います。絶対採尿が先です。筆者は採血を先にして後悔しました。何故って?血を抜かれた上に「ああもう1時間後には検査結果が出てしまうんだHIV陽性かもしれないんだ」とやけに悲観的になり、全身冷や汗でビッショリ、採尿容器を握る手もおぼつかず、視界は砂嵐のようになり、ションベンこぼしまくった採尿容器を職員さんに渡すハメになったからです。いいですか、クラミジアの検査もしてくれる保健所だったら絶対に採尿を先にするんですよ。

 

 採血と採尿が終わると別室へ案内され、早ければ30分でHIVの結果が出ること、クラミジアと梅毒の検査結果は来週になること、良ければ机上のアンケートに回答のうえ、封筒に入れておいて欲しいことを伝えられます。未だに全身汗ビッショリで手も震えているのですが、多少落ち着いてきたのでアンケートに目を通します。設問の内容は

「これまでにセックスをしたことがあるか」

「セックスの相手は異性か、同性か、両方か」

クラミジアや梅毒、淋病などの性感染症にかかったことがあるか」

「お金を払ってセックスをしたことがあるか(!)」

「お金をもらって(!!)セックスをしたことがあるか」

 などの、性行為に関わる部分と、HIV検査・感染拡大防止のホームページ・掲示物・ロゴ等をトイレ・クラブ・ゲイバー等で目にしたことがあるか、というものでした。答えにくければ空欄で構わないということでした。

 

・検査結果を聞く

 よく「検査結果は口頭でお伝えします」と言われますが、実際には紙で出てくるけれどお持ち帰りはできません、ということでした。750円払って免許証等で実名を明かせば持ち帰りできる名前入りの証明書を発行できる、ということでしたが、今回はパス。

 結果は、HIVクラミジア、梅毒ともに陰性でした。人間現金なもので、よし、これで安心して膣内射精させてもらえるぞと帰り道で回転寿司に寄るくらいまで回復しました。なんだあの冷や汗ダラダラは。

 とはいえ、検査結果を教えて頂いたあとで、淋病やらトリコモナスやら、今回検査していない感染症について不安があるようなら医療機関で検査をするようにしてください、と言われました。

 ちなみに、見せていただけるだけの検査結果用紙が、以前精液検査した時にもらえた検査結果用紙と全く同じフォーマット・色・形でしたので、然るべきところに検査へ出ているのだなあと安心できます。

 

・その他

 都市部だと土日にHIVの無料匿名検査を受けられるところがあるみたいです。そもそも匿名なので居住地にかかわらず受けられますから、たまに東京へ出る方は利用されてみてはどうでしょうか。HIV検査・相談マップの検索項目に土日検査が可能、というのがあります。

 

 とはいえ、採血されてから結果を聞くまでの「全身冷や汗だくだく視界は砂嵐心臓は弾け飛びそうぶっちゃけ死にそう」という体験を他人に、ましてや大切な人に強制することはできないですから、HIV感染拡大防止の難しさを、身を持って体感することとなりました……。「みんな検査受けたらいいじゃん」というのは簡単ですが、私ですら保健所の職員さんに心配され、発汗量を見てエアコンをガンガンに寒くされちゃうのですから。本当に検査を受けることで心身おかしくなっちゃう方も出るだろうなあと……。

 

 というわけで膣内射精したいから検査してきた話終わります。膣内射精させてください。