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新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

誰が何を望む

 この記事を読んでキュレーションメディアについていろいろと考えてしまった。

wagahaji.hatenablog.com

 一連のキュレーションメディア騒動(?)を見て、「はて、たしかに実害は出たようだが、では、そのwebサイトは、一体、誰が望んでせっせとコピペされたのだろうか」と考えた。このブログのように難文奇文を気分で書いているようなwebサイトではなく、ライターだかキュレーターだか知らないけれどバイトに給料が発生していたのだからどこからかお金が出ていたということになる。ではそのお金はどのようにして発生していたのだろう。根っこはどこだろう。どうしてこうなっちゃったのかな、ってボロボロ泣いてる女に向かってアレがダメだったコレもダメだったって死体殴りしてるみたいで気分がたいへんハイテンションになってくるがいつものことである。

 

 アフィリエイト、やったことがあろうとなかろうと多少は知っている人が多いだろう。代表的なものにバナー広告を貼る形式のものがある。クリック数やバナーの表示数がお金になるものもあれば、リンク先で商品を購入してもらえてようやく購入金額の1%やら0.5%やらが収入となる場合もある。収入形態は様々であるが、広告主がバナーを貼っている場所にお金をくれる構造であることには違いない。新幹線の車窓に見える727の広告だって土地を持っている人にお金が入っているはずだ。基本的に街中の立て看板と大差はない。

 

 では広告バナーでお金をたくさん稼ごうと思ったらどうしたらよいか。たくさんwebサイトを見てもらうのである。クリック数やバナーの表示数で収益になるならば当然ページビューは多い方がいいし、購入金額だってバナー表示数が多くなければ結びつかない。ということはどうしたら良いかというと、沢山の人が毎日見に来るようなwebページを作れば良いのである。従って、毎日見る価値のあるコンテンツを用意するのが正攻法である。

 

 ところがね、コンテンツを用意するというのは大変なのである。身銭を切って新製品の人柱をするとか、新製品をバラバラに分解するとか、オフパコをしてレポートを書くとか、とにかくコンテンツは身銭を切るか酷い目に遭うか、頭と身体を酷使してようようやくやく手に入るものである。従っておうちでゴロゴロしているだけではコンテンツは芽吹かないし、ブログのネタがないないないないと唸っていても一文字も書けないのである。順当に考えれば、であるが。

 

 そうだ、コピペ、しよう。って言ったやつがいるか居ないかは知ったこっちゃないけれど、コンテンツというのは文字データだったりしてコピペすればウチのもんになるぜやったぜ!!!1!という理屈でNAVERまとめやらなんやらキュレーションメディアが乱立し始めたのがここ最近のトレンドでして、百聞は一見にしかず、NAVERまとめというのは本当にプチプチと緩衝材を潰すかのようにページが作れてしまう。最近では趣味のノウハウが欲しくて先人の記事を探し、マニアックなキーワードで検索してもまず引っかかるのがNAVERまとめをはじめとしたキュレーションメディアばかりで辟易していたところである。私のようにひねくれて本質ばかりを求めているキワモノ野郎はキュレーションメディアにおけるコピペ特有のガバガバな記述が気に食わず、結局検索汚染されているだけだと感じて憤慨して終わりであるが、どうも一般的に世間様にはあのガバガバ記述が受け入れられてしまうようである。

 

 つまり、世間は雑多なHTML手打ちの個人サイトをあちこち訪問して自分の手で追実験して試行錯誤して、という経験を求めておらず、同じ体裁に揃えられたコンテンツ一覧の棚があればそれが良いのである。これは別にキュレーションメディアに限った話ではないし、悪い話ではない。同じ体裁に整えられたコンテンツ群が見やすいのは少し考えれば例が多数挙げられる。動画を同じ体裁で揃えたYouTubeニコニコ動画と、個人サイトでHTML手打ちでレンタルサーバにアップされたクイックタイム形式の動画とどちらの検索性が良いか。イラストを同じ体裁で揃えてアップできるpixivと、隠し部屋にたどり着かないとえっちなイラストが拝めない個人サイトのどちらがイラストを楽しむのに向いているか(編注:この意見には個人差があります)。自動でリンクが貼れてコメントが書けるブログと、リンクも全部手打ちでやって更新通知はRSS使って読者との交流はBBSをCGIで権限が755で動かなくて掲示板工事中ですeメールでお願いしますっていう個人サイトとどちらがラクか。逆説的に考えれば、我われは、同じ体裁で同じ種類のコンテンツを楽しむ環境に慣れすぎたのかもしれない。けれど、確実に、"世間"は同じフォーマットで一覧を並べられるコンテンツを求めている。だからこそ、体裁"だけ"は綺麗にしてコピペ文章が踊るキュレーションメディアが跳梁跋扈して、広告収入だけで成り立ちそうになってしまったのだろう。

 

 ちなみにこのブログは笹松の独断と偏見でバッサバッサと切ったり貼ったり苦しんだりして運営されておりまして、初期の記事が大変酷いのでGoogleアドセンスはお断りされており、従って「意向」とともに3億円ほど頂戴いただければあなた様の望む情報を突然書き始める大変中立性に欠けるブログでありますことを申し添えておきます。3億円くれ。税金取られるから手取りで3億円ということで7億円ぐらいくれ。それか贈与税がかからないように毎年110万円くれ。

 

 頭と身体を酷使するタイプのコンテンツを集めるのはしんどいのでそろそろちんちんを暖かくていい匂いがしてやさしく包み込んでくれるタイプの膣壁レポとかそういう方向性の記事が書きたいので、ぜひとも私の膣壁の感想を書いて欲しいというオファーをお待ちしております。