新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

本数僅少区間を行く

 中国地方、とりわけ中国山地でも岡山県北西部から島根県広島県北部にかけてのエリアには多数のローカル線が走っております。特に、一部区間は1日3往復しか運転されない上に、運転距離が長いという独特の事情があり、乗りつぶし趣味者にとってはいつか挑むべき難関となっております(笹松総研調べ)。幸運にも、中国山地本数僅少区間をここ数ヶ月でひととおり乗車する機会がありましたので、写真とともに旅行記っぽく載せてみようかなぁと思います。なんでも書くブログだからね。

 

三江線

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口羽駅 行き違い列車待ち

 とある5月の大型連休に帰省するついで、初日の5月2日にちょっと遠回りをして昼過ぎの江津発三次行きに乗車しました。寄り道なので普通乗車券にて。列車はキハ120のワンマンで、乗車客は多い区間で10名ほど。途中で小学生3人が乗車してきて、2-3駅先で降りて行きました。自分のような余所者がたまたま遠回りして乗る1回も大切なのですが、継続して日々乗車される地元の方のほうが将来的に大きな運賃収入となりますので、ぜひまた乗ってくれるといいなあ、と思います。1日3本じゃ難しいけどね。

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終点の三次駅

 

福塩線 芸備線(三次~備後落合~新見)

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電化/非電化の境界となる府中駅福塩線

 7月20日、青春18きっぷの夏シーズン初日に合わせ、福山から福塩線、三次に立ち寄り、芸備線で新見まで乗車しました。福塩線の福山-府中間は1時間あたり2本、データイムの閑散時間帯でも毎時1本は来るのですが、府中から塩町、そのまま芸備線に直通で三次へ行く列車は1日6本、中高生が午前授業となる平日に運転される(のかな、たぶん)臨時列車を含めても1日7本しか運転されない本数僅少区間となっています。福山府中間は105系電車や115系電車で運転されます。乗ってきた電車が折り返し岡山行きとなって驚きました。直通の電車があるのですね。

 

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三次駅からの備後落合行き 先ほどの福塩線とは全面帯の色と形が異なる(芸備線

 ってキャプションをつけておいてなんで帯が違うのかは知らんのですが。福塩線で三次についてたっぷり4時間ぐらいの昼飯タイムを街なかでぷらぷら潰し、ふたたびローカル線の旅ということで備後落合行きに乗車します。またキハ120かよと思いますが、国鉄のボロいやつより台車が良いので乗り心地も……まぁ……それなり。

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備後落合駅14時30分前後 三方向の列車が一堂に会する

 備後落合で新見行きに乗り換え。ここはJR西日本の岡山支社・広島支社・米子支社(……だっけな)の境目になっていて、芸備線の三次行き、同じく芸備線の新見行き、木次線宍道行きにそれぞれ乗り換えが出来るのがこの14時台なのです。新見行きはここ備後落合から東城駅まで輸送密度が8 人/日(PDF 

https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2014_08.pdf )ということですが、夏休みに入っているということもあって、帰省か何かで遊びに来ていた子どもたちがたくさん乗っておりました。

 

木次線

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出雲横田で少々停車 この塗装の200番台車は一部がクロスシート

 芸備線福塩線にのったのとはまた別の日に備後落合から木次線宍道まで北上しました。この日も備後落合駅14:30頃の接続が良い時間に通ったため、1日3本しか来ない列車とは思えぬくらいの乗車がありました。

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同じく出雲横田駅 超えてきた山が見える

 途中の木次で部活の試合帰りか何かの中学生がたくさん乗ってきました。木次線ではロングシートのキハ120も運転されていますが、宍道-木次間は比較的本数も多いからでしょう。たぶん。

 

 

 今回挙げた木次線三江線福塩線芸備線はすべて普通・快速列車で運行されていますから、シーズンまっただ中の「青春18きっぷ」で乗車することができます。ぜひ一度、ご乗車ください。

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 ローカル線は平日の夕方に乗るとドッサリ女子高生が乗ってくるので最高やで。