着信ナシ
図形の処理、とくに三次元ポリゴンの処理が苦手なので、浴衣の美人を見るとこう、両手をろくろのようにまわして後ろから右手でおっぱい触れる正しい合わせになってるかどうかをついつい確認してしまう不審者ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。手の届かない距離でやるのでもちろん合法です。皆様も電車内でろくろ回しましょう。夢遊病者か預言者か、紙一重でそういう扱いになると思われます。
先日、神戸まで携帯を買いに行き、メインの携帯を、8年半お世話になったauからワイモバイルへと転出させました。そして、2012年1月からの3年7ヶ月に及ぶ「ガラケー&スマホ」の、いわゆる2台持ち状態を解消*1させることとなり、かつてIS03一台持ちだった頃ぶりにポケットがスッキリしました。もちろんこの体制になるまでには紆余曲折ありましたので、時系列で追える順番に整理していきたいと思います。
2007年3月 中学卒業を前に携帯を買ってもらう
忘れもしない善通寺のハローマック……跡地の信長書店横にあるauショップで新規契約。機種は東芝のW51T。買った時から動作がモッサリだったので、「ああ、携帯とはこういうものなのだ」という認識でした。当時から長期休暇は飛び道具のように遠くへ出かけ、連絡がつかなくなるので両親が困るから携帯持ってくれ頼むという感じで、料金は全額親負担でスタート。別にこっちは公衆電話でも構いやしないんだけれども、持ってくれと言われると別に構いやしねぇよということで契約。ひねくれてますねぇ当時から。しかしながら、当時のauのガラケーってのはドコモやソフトバンクと比べほんとうにつっかえねぇのでした。PCの動画を携帯動画変換君でコンバートしても途中でエラー吐いて再生止まるし、独自の変な拡張子にしないと音楽すら持ち運べない、おまけにネットも俗にいう「携帯サイト」しかまともに観られず「メモリ不足」でバッテンが出ておわる。それでダブル定額の上限4,410円取ってたわけです。おまけにEZナビウォークとか月額課金だったよね。
それから高校3年間と浪人の半年ぐらいはこの機種で乗り切ったわけです。「パソコンの代わりにはなり得ない」、電話とメールに毛が生えた程度の存在だったわけです。特にauのガラケーだし。ドコモやソフトバンク使ってればもうちょいガラケーの評価はマシだったかもしれぬ。
本当はWillcomのW-ZEROなんとかっていうWindows積んでたアレが欲しかったんだけれども、田舎の高校生はバイトが禁止というクソ OF クソ*2事情からキャッシュ・フローがゼロに等しいので月額料金を払えず、家族割を組む関係で家族の携帯はauでということになり、しぶしぶ持たされた記憶も、あるような……。
2010年 Android登場。全部入りIS03。iPhoneキラー(核爆)
ドコモからXperiaが出て、その後半年ぐらい経ってようやくauからもAndroidが出てきました。IS01、メガネケエス。なんだったんだアレは。そしてAndroidじゃないIS02(Windows Mobile)。そんな中出てきた、外見はすごくiPhoneっぽいIS03、発売直後にふらっと近所のauショップに行くと在庫アリとのことでオレンジをお持ち帰り。当時はまだ一括とか分割とか毎月割とかわかっちゃいないので、分割購入になっているのがわからず、Web上の「一括購入した場合」の料金表と自分の料金明細を見てクビを傾げていました。なんで9,000円近く請求が来るのか。This is the 養分*3。
割と酷評されるIS04とは対照的に、動作*4は安定していたIS03ですが、いかんせん電池パックが小さく、1,020 mAhでは半日しか持たないのでした。裏でアプリが暴走してると2時間で電池終了という、まるで文鎮を持ち歩いているかのような日もありました。
電池が持たないので電源も試行錯誤しましたね。eneloop スティックブースターというものも使いました。単3形のeneloopを2本使ってUSBポートから充電するものです。しかしこいつはニッケル水素電池の過放電を防ぐために、電池の端子電圧が下がると勝手にオフになるのです。これが厄介だった。かばんに入れて持ち歩くと、振動でeneloopが揺れ、端子のバネが効いてしまい、見かけ上の端子電圧が下がり、まだまだ電池残量はたっぷりあるのに過放電防止回路がはたらいてオフになってしまうのです。だいぶ悩まされました。
そして行き着いた先が皆様おなじみのcheero power plusなのです。圧倒的大容量、圧倒的大電流で安定した電源環境を提供。当時はまだ三洋も元気だったので、リチウムイオン電池を搭載したeneloop モバイルブースター*5もあちこちで見かけました。リナカフェ*6とかモバブと端末でタワーできてたしな。懐かしいな。10年ひとむかしとはよく言うけれど、5年も前がクソ大昔みたいな印象すらある。
2012年 1台持ち生活に終止符 現金のおまけつきEVO3D
2012年に入ってすぐ、まだ寒い冬の秋葉原で友人@akiyuki077からIS03一台持ちを大変不憫に思われ、石丸でプリモバイル買って神田のソフトバンクで転出させてドスパラモバイルでEVO3D*7一括0円キャッシュバック2万円というのを手取り足取り教えてもらった。生涯で初めて自腹で携帯電話を買った記念すべき瞬間だ。その時に副産物として得られたソフトバンクのガラケー740SC*8は今も手元にある。
でもって当時はケチだしまだ携帯代は親に払ってもらっていたのでメインの電話番号と、プリモバイルで新たに湧いた電話番号を入れ替えた。すると自分の払いは毎月780円となる。これがのちのちまで足かせ*9となるので、春頃から携帯代を自腹にした気がする。別に連絡がつかなくなるわけではないし家族割は継続できるため両親は快諾……というかよくわかってなかったんじゃないかなぁ。知らんけど。
また、時期不明ながら、四国内のauショップで毎月割が3,100円つくIS11Tが機種変更一括1万5千円だったことがあり、嬉々として買った記憶がある。それからしばらくはプランEシンプル780円+EZ WIN315円のガラケーと、毎月割3,100円のISフラット回線でしばらくやっていくこととなった。
2012年8月 待望のHTC J発売
そして8月にはその年の5月末に出たばかりのHTC Jをキャッシュバック付きで頂いてきた。基本的なところはEVO 3Dと変わらないものの、いい感じのイヤホンが付属してきておサイフ・ワンセグ・赤外線に対応している全部入りであった。電池も交換できるし、SIMカードの差し替えもできる。EVO3Dの欠点をだいたい補えた気がする。
+WiMAXが特に効果を発揮するのはコミケであった。ビッグサイトは館内でWiMAXが公式に使えることになっていた。そのため電波がビンビンで使い放題だった。混線が激しい2.4GHz帯のWi-Fiなんかより速かったよね絶対。
しかし、LTEが主流となる時代が見えてきたこの頃、スマホの契約が増えてきたこともあり、auの3Gデータ通信が使い物にならなくなってきた。春まではなんとか耐えたものの、ついにギブアップ。春にはLTE機種を買うことになるが後述する。
2012年11月 吉祥寺までキッズケータイを買いに
ドコモのキッズケータイ2台を同時購入で10万9,000円キャッシュバックということで気がついたら地下鉄東西線に乗っていた。店頭で話を聞くと、カラクリはこうだ。
・キッズケータイ2台をMNP新規契約。
・契約開通後にお店の人の持っているスマホにSIMを差し替えてスマホ用の315円コンテンツ*1030コ×2ヶ月×2回線=37,800円分に加入
・翌月は契約者(私)がキッズケータイではない別のスマホ白ロムを用意してコンテンツを解約
・キャッシュバック振込
……なんとまぁ面妖な契約形態であることか。自分が契約した内容の中では一番面妖であった自信がある。それでも24ヶ月契約する基本料金やらと比べたら利が出るんだもの恐ろしい。さすがにコンテンツ代がジュルジュル口座から引かれていった時はヒヤヒヤしたが、なんとか盛られたコンテンツの解約には成功し、キャッシュバックも得られた。
2013年3月 新小岩でiPhoneを買うけど使わないのじゃ
修善寺からの帰り道、新小岩で寄り道して当時投げ売り状態だったauのiPhone5を2台買った。そして秋葉原に戻って2台とも売った。そのお金でSCL21 GALAXY SIII Progreの白ロムを買い、さっき抜いたiPhone5のSIMを刺して使うようになった。無論これには理由があり、当時auのiPhone5は使えるLTEのバンドがひとつしかなく、一度LTEから3Gに落ちるとなかなかLTEにならないどころか、電波ピクトグラムが「○」表示になり、144 kbpsでの通信を強いられるなど、ぶっちゃけ無償で現役JKに押し倒されて熱心にべろちゅーされて荒い吐息感じないともう救われないよね……じゃなくてぶっちゃけ使えねーiPhoneであった。そこで3つのバンドに対応していたLTE対応のAndroidを買ってSIMを差し替えてしまおうという魂胆であった。目論見は当たったが、やっぱりiPhoneいいよねってことで5月に自分用のiPhone5を買い足した。iPhone5の回線は当時基本料金が無条件で無料だったので、毎月ユニバーサルサービス料の3円を払うのが2回線と、パケットを流すのが1回線となった。auはつねに音声契約上限数の5回線埋まってましたよね……。
2014年1月 年始からiPhone買う
ちょうど2012年にEVO3Dをもらった回線が満期だったのでiPhone5Cを家族同時に2台もらってソフトバンクデビューしたのがこの頃。auのパケット定額をぜんぶ解約してauのガラケーとソフトバンクのiPhoneを2台持ち。5Cとはいえ腐ってもiPhoneであるからどうせtwitterしかしないなら快適であった。スマホの中ではカメラが綺麗に映るしなぁ。
2014年3月 ドコモ、iPhoneを投げ売りする
3月最後の日曜日だった気がするが、野田線で愛宕まで行って45分歩いてドコモのiPhone5Sを2台買った記憶がある。開通事務センターが混み合い、申込書を記入してから近所のびっくりドンキーだかビッグボーイだかで3時間以上粘った。ほんとうに携帯ショップの営業時間内に開通するのだろうかと不安になったが、閉店寸前で無事に開通。年度あけると案件が渋くなるとか、そもそもキャッシュバックがつかなくなるとかいろいろ言われましたけれども、ドコモはカケホ*11強制になって端末もらいにいくにはちょっとツラくなった*12気がします。たぶん。
2014年11月 ドコモ、Galaxy Jを投げ売りする
メモリ3 GBも積んでておサイフケータイが使えるSC-02F Galaxy Jが機種変更一括0円だか9,800円だかの投げ売り状態となった。なぜって売れなかったんだろうな……。この時は綾瀬まで買いに行った。コンテンツを盛られるし、機種変でもカケホ強制になるが翌月満期の回線なので気にしない。
そしてこの機種にはぷららモバイルLTEの無制限SIMを刺した。ついにMVNOデビューである。しかしぷらら無制限は割とつかえねーのですぐに解約した。スピードテストキチガイが帯域圧迫してんじゃないのかと邪推したけれど、どうなのだろう。
一時期はぜんぶのモバイル通信をぷらら無制限にやらせようとして白ロムのモバイルルーター、L-09Cを買ったりしたけれど、クッソ熱くなる割に電池が持たなくてすぐにやめてしまった。SC-02FとL-09CにIIJmioとOCN モバイル ONEのSIMを刺して、auのガラケーとともに持ち歩いた。「格安SIMジプシー」と称されたこともあるが、図星としか言いようがない。通信費が安くなってるのか高くなってるのかわからない。
2015年8月 8年半お世話になったauから出て行ってY!mobileを契約する
ちょうど更新月であったので、auからMNPで転出した。Y!mobileを契約する流れはこないだの記事を見て頂くとして、直前までOCNモバイルに音声も追加してしまうか、Y!mobileにするか悩んだ。しかし、OCN モバイル ONEは「ドコモから一定量の帯域を卸売してもらっていて、昼夕のピーク時だけ増強することができず、昼休みとアフター5に速度がツラい」というのと、Y!mobileなら2年間は2,030円で使えて端末はタダでもらえてキャッシュバック1万円ついてきておまけに10分までの電話が月に300回までタダだというので、毎月500円ぐらいOCN モバイル ONEより高いのだけれど、Y!mobileにした。電波がソフトバンクなので山中や混雑地帯では察して欲しいが、ほどほどの田舎で普段使いするぶんには快適である。電話もタダだからクロネコのおにーさんに再配達頼むのがえらい捗る。良い。これは良いぞ。
副次的効果として、メインのガラケーを転出させてしまったので、2台持ち生活が解消した。端末1台だけ持って出かけて良いのはラクである。ただし、電波が禿げている問題を解決するために、ドコモ電波を使うOCN モバイル ONEのSIMを刺したタブレットも併用している。
これまで存分に遊ばせてもらった遊休回線も順次更新月で解約しているし、しょっちゅう携帯買うのはそろそろ終いになろうかと思われる。安売り携帯追っかけるよりもっと別なもん追いかけたほうがいい気もするし。たぶん。
やっぱりスク水とかセーラー服とかブルマとかそういうの追いかけたほうがたのしいよ!たのしいよ!こっちにおいでよ!!!!
*1:スマホとタブは2台持ちとわざわざ言わない気がするのですが、SIMの刺さったLaVie Tab Sもあります。まだ手放していません。
*2:都会の高校生はほんとにたくさんお金持ってるよね。
*3:毎月1万円近く携帯キャリアに払う行為を一時期「養分」と言う人がいた。
*4:突然再起動したり、電話に出られなかったり、そもそも着信しなかったりするアアアッなIS04は携帯電話と呼んでよいのだろうか。
*5:通称「モバブ」 未だにリチウムイオン電池搭載のUSBポート出力型充電器一般のことを「モバブ」と呼ぶこともあり、一時代築いた印象がある。
*6:秋葉原のジャンク通りにかつて存在した喫茶店。カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店のこと。あまりLinuxは推してなかった気がする。
*7:auのスマートフォン ISW12HTという機種の名前。台湾HTC社製で+WiMAXに対応しており、デュアルコアCPUを搭載するなど、動作は当時としてはサクサクしていた。おサイフやワンセグには対応せず、au ICカードにも対応していないため、UIMカードを差し替えることでの使い回しができないが、タダでもらえるんだから文句は言うまい。
*8:韓国サムスン電子製の2つ折りガラケー。メインで使う気はないからいいのだけれど、一部の着メロは音がヘン。たぶん音源がヤマハのチップじゃないんだと思う。たぶん。
*9:電話番号がポコポコ変わるし面倒なんだよね
*10:ルナルナとか、ナビタイムとか、場合によってはニコニコ動画有料会員などの月額課金制有料コンテンツをキャリア決済で追加することを「コンテンツを盛る」などと呼んだ。
*11:カケ・ホーダイという、電話がかけ放題になる基本料金が設定された。それまでのXiにねんが780円だったのにカケ・ホーダイは2,700円となった。ちょっと強気ですよね。追従しようとしたソフトバンク、追従しなかったau、追従しなかったauをみてカケホ強制をやめたソフトバンクの流れは綺麗ですらあった。