新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

ロボット掃除機(RoboVac L70 Hybrid)と暮らす

○導入前夜

 これまでの、平均2年半で転居することになる暮らしぶりからして、自宅設備には「暫定対応」が多かった。「いつか家を買うから本棚は少なめにしてダンボール」「食洗機は分岐水栓が引っ越すたびに合わなくなるから買わない」「そのうち結婚するかもしれないから4.5キロ洗濯機や2ドア冷蔵庫を我慢して使う」などの暫定対応が自分を幸せにした試しはない。

 ルンバというヤツがいる。トップシェアの掃除ロボだ。「ルンバを飼う」という言葉すらある。

 暫定対応を辞め、まず収納から溢れた私物を8万円分のメタルラックで床から持ち上げた。一部はキャスター付きの棚まで用意した。本来のクローゼットを開けるときにはからくり屋敷よろしく棚をゴロゴロと動かさねばならない。モノが捨てられないオタクの宿命か。もちろん最低地上高はロボット掃除機対応で組み立てる。概ね10cmと言われる。

 限界まで酷使したせんべい布団を捨て、ベッドを買った。このベッドは忘れもしない2019年6月15日……に台北に拉致られて帰国した翌日に搬入された。暫定対応は自分を幸せにしないのでセミダブルで11万もしたが、当然最低地上高は10cm以上をキープ。ベッド下のホコリが溜まりやすい空間も将来的にはロボット掃除機で対応してもらおう。

f:id:sasamatsu:20201029133938j:plain

f:id:sasamatsu:20201029133953j:plain

○導入

 目をつけていたAnker Eufy RoboVac L70 Hybridがアマゾンのセールで37,360円になったので狙ったように購入。後継ではないが、あとから出たモデルのほうが安価ながら、赤外線センサーによるマッピング機能があって未だ高価な本機種のほうが良いかと思った。コイツである。

 水拭き機能も搭載した上位機種だ。通常54,800円(2020年10月現在)であるから、セールを狙って買ったほうがよい。が、欲しいときが買い時という言葉もある。

 着荷。

f:id:sasamatsu:20201014114034j:plain

 設置場所はメタルラックの下とした。ここに充電ステーションを設置する運用が可能ならば有効床面積を減らさずに済むことになる。結論から申し上げると特に支障なく運用可能だ。ゴミ捨て等のメンテのためにはほんの少し運転してメタルラックから出てきてもらう必要はあるが。

f:id:sasamatsu:20201029134141j:plain

  なお、ロボット掃除機に名前をつけることができる。先んじてルンバを導入し、佐渡様と名付けている田川先生に倣い、神風ちゃんとしておく。

 

f:id:sasamatsu:20201029134951p:plain

 

○対応が間に合わなかった部分

 引き出しは最低地上高もキャスターの設置間隔もまるで対応できなかった。この引き出し自体が石川のリサイクルショップで数百円だったので捨てても良いが……。

 あと、間取りと家具の配置上どうしてもRoboVac L70 Hybridでは掃除できない死角のようなエリアは発生する。クイックルワイパー等で対応する。

 

○運用

 ルンバ等の先行導入でも言われる「床にものを置かない」は不可能である、ので床に置かれたサーキュレータ・座椅子・扇風機・除湿機・加湿器・イス等は机の上や玄関ホール・脱衣所、植木鉢はシンク等、普段はモノが少なくロボット掃除機に掃除してもらわないところにかき集めておく。

f:id:sasamatsu:20201020143004j:plain

f:id:sasamatsu:20201029141425j:image

f:id:sasamatsu:20201020142758j:plain

f:id:sasamatsu:20201028142010j:plain

 メタルラックのワゴンも、サイズと配置によっては脚と脚と壁や家具の間にロボット掃除機がハマって動けなくなるため、脚の周りで旋回可能なように他の家具と間隔を広げた位置に留め置く。ワゴンに枕が載っているのは寝汗がひどくて干してあるためである。3つあるのは昼寝用の予備である。

 細かい工夫(?)で言えば、ゴロゴロと引き出してきたワゴンを重石代わりにキッチンマットを踏ませているところか。ロボット掃除機が引っかかってめくれ上がり、動作不能に陥る可能性を少しでも下げておきたいからだ(それでも端がめくれていることはよくある)。

f:id:sasamatsu:20201020143013j:plain

 ここまでやればスムーズに掃除が完了する。6+6帖間で15分ほどか。

 

○効能

 現状、毎週水曜日に吸引モードだけで運転しているが、カロリーメイト1本分くらいの体積の綿埃がダストボックスに溜まっており爽快である。今までは3ヶ月? に一度くらい気が向いたら掃除機を掛ける程度の暮らしぶりであったから、それに比べれば足の裏に小さなゴミがつくことが減りQOLが上がった。

 

○機種固有の特徴とかは……?

 んなもん比較させられるような金持ちではないわい。ということで各社担当者様各位、テストコースササマツのご用命があればぜひご連絡ください。