新スクの淵から

笹松しいたけの思想・哲学・技術・散文。

コミックマーケット95のご案内 #C95

 怪文書ばかり書いていても販促にならないぞ、というまっとうな指摘を頂戴したので告知です。三連休の夕方に滑り込みます。ぜひともよろしくお願いします。以下概要。

 

参加日:2日目(2018年12月30日 日曜日)

ところ:西1ホール み-25b (WEBカタログ

サークル名:新スクの淵から

新刊:「能代さんと私」成人向小説文庫版108P

頒布価格:コミケ会場1,000円/メロンブックス1,080円/電子版864円

表紙画像

新刊「能代さんと私」書影

 今回、本文は2018年9月頃からPixiv上で連載した「能代さんと同棲生活」の加筆修正・(続きが上手く書けず急に別のシーンを書いたりしたところの)順序変更を施し、それに表紙絵(1枚)・挿絵(2枚)追加しました。ついに絵を……いやまあお察しの通り、ぶっちゃけクオリティだけなら現段階ではイラストレーターさんにお願いしたほうが良かったのですが、そう言っていると一生絵が描けないままカンオケ入りそうだなってのがあって、あと常々まてつさんが「俺は37歳になってから絵を始めたんだ」と言っている姿に影響を受けて、そんだらばいっちょうやってみっか……絵と小説とデザインとマンガと人によってはコスプレまでマルチにやる人も山盛り居るしな……と思い立って絵筆を取った次第です。締切があると人間は動く。

 

当日持参品のお品書きです。

おしながき 新刊「能代さんと同棲生活」1000円 ほか

 ここには書いてありませんが、神戸に持っていった FANBOX OFFLINE001(300円~)も若干数持参します。基本的にPixiv FANBOXで月100円以上のご支援を頂いた場合に見える記事と同一の内容を印刷しただけですので、決済手段が使える方はこちらをご利用ください。

 

 年末にかけて寒波がやってくるということで、例年よりも寒く、そして人が集まり会場内は暑く、なのに並ぶために寒いトラックヤードへ放り出される過酷なコミケとなりそうですが、元気にお会いできることを楽しみにしています。

バブル・クリスマス

 クリスマスがただ楽しいだけの行事でなくなったのは何歳の頃だっただろうか。思うに、恋愛至上主義に毒されて股間のおしっこ専用ホースにもうひとつ、あるいはふたつみっつ仕事があると気づいた頃ではないかと思う。ちょうど時期を同じくして25日の朝にプレゼント包装された所望の玩具が置かれていることはなくなったし、電車賃を払って*1出掛けるようなことも多くなった。母親の引力圏を脱出した気がするものの、そばから恋愛至上主義に毒されているのでは、いつまでも乳離れできないだけではなく、若い女の乳でなければダメだと、ただただ純粋に注文が増えただけのクソ野郎であることだと自戒を込めて街に出る。

 

 チェーンのメシ屋に入ってもアルトサックスか何かが主旋律を奏でるクリスマスソングがBGMになっており、さりとて先述の理由から憂鬱になってくるかというとそうでもないのが音楽の良いところである。松任谷由実にせよ広瀬香美にせよ、ラジオのトークを聞く限りでは普通の人のように思えるけれど、今日の代表的なクリスマスソングを世に送り出した偉大なミュージシャンだ。

 

 陽気なクリスマスソングでちょっとだけ気分が良くなって店から出てみればそこは寒風吹きすさぶ12月の日本であり、心も身体も急速冷凍だわいとクルマに戻れば、冷え切った車内にはAMラジオから恋人と別れてクリスマスを過ごすタイプのソングが流れてきたりする。泣きっ面に蜂、独り者に傷心ソング。人生は後悔の連続です。あそこでああしてればなあ。人生設計狂いっぱなし、けれど、時計も街も止まらない。鈍行列車を乗り継いでも東京には着くし、なんなら徒歩でも時速4キロという尊い速度で前には進める。けれど立ち止まっていては移動距離がゼロだから少しずつ前を向いて歩かねばならぬ。ノーモア寂しいクリスマス。今年が底なら来年は良くなるしかねえ……。たぶん。

 

 バブルの亡霊に中指立てつつ、創作中なら取材でもせぬ限り贅の限りを尽くしたクリスマスを描いても無料なのだからやらぬ手はないと思う。ヒルトン東京お台場で翌週のコミケの前祝いも兼ねて同人作家が相方と洗濯機で洗えないような服を着込んでコース料理とシャンパンやってたって紙に書くだけなら印刷費しかかからぬ。……ん? 待てよ? 華やかなクリスマスソングに歌われているバブルのバブったクリスマスの過ごし方も最初は紙に書かれただけだったのでは……? なるほどこいつぁ恐ろしいことに気づいてしまった。あるのだ、心の中に。それぞれのバブったクリスマスという虚像が。

 

 架空のイイ男イイ女と架空のクレジットカード決済で架空のスイートルームにて架空のセックス、これが21世紀の最先端ソリューションだったという事実に気づいてしまったので救われた。お前らも救われろ。お前だよ、クリスマスにこのブログなんか読んじゃってるアンタのことだ。ペンを持て。

 

 さよなら現実のクリスマス(二度寝のため布団に潜り込みながら)。

*1:せいぜい高松か、行って岡山、神戸あたりではあるが

ぼくらは社会保障じゃない

 またタイムラインに寿司のようにメンヘラ被害者の会・会員様の様子が流れてきた。なんでも手料理に一服盛られるという、古典的かつ、フィクションであれば目覚めると同時に全裸で騎乗位で絶賛合体中という夢のようなシチュエイションである。……フィクションであれば、である。

 

 当たり前のようにこのあたりでお断りをしておくと、本日の記事は*1医学的根拠に乏しく、科学的なエビデンスもなく、笹松本人による独断と偏見とちょっぴりほろ苦い思い出をふんだんに交えたヨタ話であるから真に受けたりせず大学医学部併設の図書館等へ赴くとかしたほうがよろしい。

 

 メンヘラは甘えである、そう断じる友人がひとり居る。そいつには窮地を救われたためあまり異論を差し挟む気も起きずに頷いておいたが、当の患者本人が置かれた環境は(主観はそれぞれとしても)それなりにハードなものであることが多い。実家自宅大好き布団依存症を公言する私のように、実家とはAボタンを押すことすらせずとも食事が並び、風呂が沸く体力回復施設だと思っている人間には想像し難いが、世には実家で滞在している間は「どく」状態のように時間経過で気力体力が消耗する、という主観の人間も存在する。実家で気力体力を自動回復する人間からすれば宅外のほうが水もメシも有料で、下手すりゃ椅子すらカネがかかり、風が吹き、雨が降り、自宅外の環境のほうが不慣れで気力体力が漸減するものであるというのが一般的*2だと思う。したがって自宅・実家ですら消耗するという主観を持っているとどうなるか。気力も体力も回復しないのである。生まれ持った気力体力から一生ちびちびと減り続けるのだ。……たぶん。残念ながら自宅・実家の居心地が(長期的に)悪くなったことがないため*3これは人生経験の浅い私の甘い想像であるが、かと言え大きく外しているわけでもない、そう思う。

 

 では、自宅・実家ですら気力体力が減る人間はどうするのか。ひとつは家出である。非行少年というとなんだかアレな響きであるが、宅外の溜まり場で夜まで遊び、免許取り立てのパイセンとやらのドライブに同行し、主に気力体力を失う原因である親が寝静まった後で帰宅する。場合によってはそのまま国道沿いのラブホにでも連れ込まれて朝までごゆっくりするのであるが、悲しいかな自宅の環境が主観でアレなので日替わりで違う相手と抱き合ってたほうがマシなのである。ああびっくり。自宅大好き族はラブホと縁がないのであった。そもそもメシの時間も風呂の順番も毎日守ってたら異性と裸で抱き合う時間は生まれないね。なるほど。

 

 それはいいとして、気力体力を漸減させつつ自宅でどうにかいい子してたり、あるいは会社で、学校で「どく」状態になりつつやっていくとやはりどこかで精神科か心療内科の門を叩くことになる。経験者*4は語るが、安定剤やらSSRIやらは諸症状を緩和し、動かなくなった足を前に進める効能はあるが、しかし足が止まり、家、会社、学校等行きたくないもの・ストレス源を取り除く・行かなくていいようにするという根本的な「治療」は本人のチカラで行わねばならぬという。ただでさえ毒状態で疲弊した人間に無理やりおくすりパワーで行動力にバフを与え、家なり会社なり学校なりを飛び出せという。そら不安定になるわな、止まろうと、降りようとする力と飛ぼう、走ろうとする力が同時に掛かり、周りからすれば不安定にターボがかかったような、アクセルとブレーキを同時に思い切り踏んでいるような言動が見られるのもこの頃である。

 

 

 そろそろ人権のアカンところに切り込んでいくのでヨタ話だと思って軽く流して欲しい。唐突に不妊治療の話をする。人々はなぜ自分の遺伝子を受け継ぐ子を成すために少なくなった精子や崩れやすくなった卵子を医学パワーで受精卵にして大金を注ぎ込んで産もうとするのか。養子を取ってはだめなのか。平成も終わりつつあるのに遺伝的な自分の子供というのが如何にして財物として見られているかという観点から長々と語るのは別の人に任せるとして、フィクションにありがちな間男による托卵*5行為を事後にDNA鑑定して不貞行為が存在したと子の養育費を突っぱねることができるのだから、自分の遺伝子を受け継いでいない子供を養育することは負債であり、逆に自分が種付けした子供は財産である。これは法治国家たる我が国の裁判所が下した揺るがぬ判断であり、したがって一般的に血が繋がらぬ子供を自己負担で養育することは慈悲深い行動であり、「あの人は愛人の子供をまるで我が子のように育てていて凄い、私にはできない」「あの人は連れ子もちゃんと育てていて凄い」などという言説のもととなる。テレビドラマで連れ子や親戚に預けられた子が冷たく扱われることを正当なものとするシーンが存在するのも、根底にこのような認識があるから、かもしれない。なお、ヨタ話とはいえ「おれはちゃんと育ての親に大事にしてもらった」という方には大変申し訳なく思う。

 

 閑話休題っぽく挿入された話が長くなったが、ではなぜ人は一服盛るようなメンヘラを社会保障任せにして放り出すことが出来ずに付き合ったり養ったりしてしまうのか。それは前段落のように自分の遺伝子を受け継いだ子供が財産であり、したがって出産適齢期の女性は、女性が持つ子宮は財物を成す存在であるからだ。ハッハ段々人権にうるさい方角から槍でも飛んできそうな言説になってきたぞお。なお本日もシラフでお送りしております。

 ここで脳内の人権派にお越しいただきましたおはこんばんちは。女性は財物じゃないし、あなたは社会保障じゃないからメンヘラだろうと養う必要はありません。そもそも今は労働できる生産年齢人口の人々は全員自分で経済的に自立するべきです。なぜならそのほうが自由だからだ。そして遺伝子を受け継いでいようがいまいが子供も人間であり人権があるから一定の人間を束ねたコミュニティに対し一定の割合で分配する。それが社会のあるべき姿であるから生産年齢人口3人あたり1人子供を養え。ハハァなるほど共産主義っぽくなってきた。思えばそうだな、確かに老齢年金は生産年齢人口の給料から平等(?)に吸い上げて老齢者に分配されているのだから子供に対しても同じことをするべきだ。……べきか?

 

 そこで子供は放っておいてフィールド上に一定割合でポップする存在ではありません、というところにぶつかってしまった。あれあれ。現在の所こどもという存在が出現するためには精子卵子をドッキングさせて着床させねばならず、どうやらドッキングの真似ごとをするためにもチンとマンの合意とやらが必要になってくるようです。あらあら参った。このままでは統一教会のように強制的に合意させてドッキングさせるほかありません。これには反発が予想されます。ぼくは駆逐艦のコスプレで逆レ気味に妖艶な上目遣いでチンをしゃぶってくれないと嫌だ、などという意見は黙殺されそうです。

 

 火に掛けっぱなしにしてうっかり焦がした肉じゃがのように真っ黒で食えない思考にサッっと流れる自己責任・自由恋愛の文字列が清涼剤になります。自由は自由で自由だ。なにしろこんな与太文章を書いていても「はてな」にも「日本」にも怒られが発生しません。でもでも、この文章が後日消えてたら察して欲しい。

 

 なんのかんの言ったって美人のそばに居られるならアッシー君だろうとお財布だろうと肉バイブ扱いされようとハイ喜んで! となってしまうので私はもうダメだ。ダメな街ごと核でこんがりウェルダンにして欲しい。

 

 クリスマスプレゼントはエアロエース一台分の美少女詰め合わせがいい。

*1:本日に限らずすべての記事だが

*2:独断と偏見ぢゃ

*3:そら家族間で喧嘩でもすりゃ数時間のスパンで居心地が悪くなったりはする、にんげんだもの

*4:この経験者とは医療従事者ではなく精神科・心療内科による治療・服薬経験者のことである

*5:託しているのは精子だけでありカッコウの托卵とは異なるが、便宜的によく使われる表現を用いた

ぽしゃけ

 ここより2つ前の記事と1つ前の記事はたいそうにアルコールをぐびぐびやってから執筆したものであり、したがってヨッパライ記事なのであるが、このままではアルコールをやらないと文章が書けなくなる、中島らものようになって*1しまうなどという不安にかられ、本日本記事はノンアルコールでお送りすることとした。

 

 ノンアルコールで酒の話をするというのもなんだか変な話ではあるが、クルマに乗らずにクルマの話をするとかおうちで登山の話をするとか、官能小説は実際に情事にふけりつつ書いているとか、そう言うわけではないから大丈夫だろう。

 飲めるか飲めないかのデジタル100%アルナシを言えと言われれば別段止められてもおらず飲めるのであるが、ジャブジャブ行けるかと言われればそうではなく、これまで私と酒の席をともにしてくれた数少ない女友達のすべてよりも許容量は少ない。ビール1杯で顔を真っ赤にして2杯目からは言動がヨッパライ特有のそれになり、3杯目で「大丈夫?」と聞かれ飲み干す頃のアッパラクルパー具合を見て言われるセリフは「潰れたら置いて帰るからね」の意を含んだ言葉である。動かなくなる頃には胃と食道が逆方向への蠕動運動を開始するから私としてもそれ以上飲むのは本意ではなく、下戸と言うほど受け付けなくもないが酒豪でもない、飲んでも記憶を失えるわけでもなく同席したイイ女を口説けるほど気も大きくならず、何かしら酒に起因するトラブルを起こして所轄警察署のブタボックスに放り込まれる機会がなさそうだと思えば実に平和な身体であることを喜ぶべきか。

 

 別に業界に不義理をしたわけでもなければ嫌悪感があるわけでもなくむしろ入ってみたい業態の1つにバーがある。カウンターで円錐をひっくり返したようなカクテルグラスにカラフルな液体が注がれてカンヅメのサクランボが乗っているようなあれだ。やけにぬらぬらと光るグロスで唇を強調させた眠そうな目の女がそのサクランボの枝を口の中で結んだりするあれだ。サクランボが食卓に用意される度にチャレンジして飽きてやめる。あんなんできるか。舌で口内炎を探ったときに感じる場所や形状と実際に洗面台の鏡で口の中を検めたときの違いをキミは知っているか。舌はとても柔らかくてディープキスでぬちぬちと絡めているとやらしい水音がしながら体温が伝わってきてあたかも気持ちよくなっているかのように描かれることが多いがあいつめっちゃ鈍いぞ。取り柄と言えば柔らかいから一般的にクリトリスをいじめるには指より舌のほうがよろしいとされるくらいであるが……。

 西千葉の、駅を海側に出て西友の前、松屋すき家の間を稲毛の方に歩いていって、千葉大の正門から伸びる道とぶつかる交差点のそばにガラス扉の、青系の照明を基調としたバーっぽいお店が一軒あったが終ぞ入ることはなかった。今思えば入っておけばよかったような、しかし当時は(今もか)最終的に勘定がいくらになるか分からぬ店に入るほど懐に余裕はなく、つまるところやはり銭金の問題に終始するのが悲しい。毎月50万円振り込まれるとかそういう幸運に恵まれてみたいものだ。

 

 ミッドタウンのリッツの値段を見て高級ソープ2回分やんけ、という感想を抱いてそっとブラウザを閉じた。冬コミの新刊も10倍刷れる。刷ってどうすんねん。余るわ。

 

 高級ホテルに一泊するのと同じ金額を西川かシモンズあたりに払えば市価五千円の七年もの煎餅布団よりマシになる気がしてきた。

 

 さてアルコールをやらずに書ききったぞ! プシュ! ゴクゴクゴク……

*1:ならない。彼のように名を残す前に肝臓と脳みそだけアッパッパーになっておしまいだと思う。

債務超過

 一般的に資産より債務のほうが多い状態のことを債務超過と言い、「解散!!!!!」と叫んでもその場に虚無と借金が残るので上場株式だとあかん会社判定されて上場廃止されちゃったりするあれです。おはようございます。かくいう私も全財産が100万円に毛が生えたような金額なので奨学金のマイナス360万円と対消滅して虚無とマイナス260万円になるので債務超過です。まずい。兜町*1から追い出されてしまう。

 当然人間に対して債務超過という語を用いないのは無限の価値と人権があるからであり、つまるところ生涯賃金という価値を見出されている以上、そこを賭けの現場にしてしまう生命保険という商品が成り立つわけであります。

 そう、人間は無限の価値があるかもしれないし、ないかもしれない、最高のバクチ商材なのです。そのうえスペックをラベル用紙に印刷してペタっと貼ってくれる機関も新制大学ぐらいのものなのです。そのラベルですら昨今はガバいので「大学を出られる程度に実家が太かったかもしれない」ぐらいの情報になりつつあります。なんせ学費全額免除だったり全額借金だったりソープランドで働きながら学費を工面したりして大学を出てしまったりすると実家の太さゲージとしても役に立たない。

 

 バクチ商材のはずれが多くなるとテキ屋のくじ引きになります。あのぜってえ景品表示法違反の最新ゲーム機が当たらない300円のクジです。店番のオバハンがクジの補充をサボったタイミングで3枚しか残ってないタイミングを狙って買い占めても安いプラスチックとバネでできたBB弾を発射するかもしれない鉄砲様のオモチャしか手に入らないあれです。いま婚活業者のたとえ話を始めたのですが皆様着いて来られていますでしょうか。

 婚活です。入会から退会まで100万円と聞くと人間を商材にしたバクチは胴元になったほうが絶対儲かるという気分になります。100万使って大ハズレをツモるぐらいなら100万使わずに大ハズレをツモったほうがオイシイのは小学生でも分かる方程式です。大ハズレをツモって弁護士でも呼んでやってあとで書籍化出来るようなゴーストライターにプロットだけ渡して左団扇で印税生活。今日び戸籍にペケがついたところで気にする連中もおるますまい。私は美人コスプレイヤーのハーレムを築いて適宜孕ませつつ出産しそうなタイミングで順番に籍を入れたり抜いたりしたい。ズッコンバッコン自由自在。自由が丘は東急沿線。

 

 半年婚活をサボると半年分市場価値が下がる、という事実をよく認識して行動しているのは女性ばかりという印象ですが我々男性もだんだんと歳を食って機能を失い、フニャチンになったり種無しになったり精液を遠心分離機に掛けて錬金術師のような種付けをしないと遺伝子が残らないなどという事態になります。怖い話をするのですがセックスレスで悩んでいる人々のコミュニティを覗くと女性比率が高くてびっくりします。男は30/40/50からとか言いやがる無責任な連中はフニャチン夫が抱いてくれなくて日々枕を濡らしつつ朽ちる肉体の遣り場のない可愛そうな人妻の気持ちに触れたりしない。この文章を書いている私の気が触れているかどうかはここでは議論しない。

 

 ピッピカチュウ

*1:東京証券取引所がある。株式関連のあれこれを揶揄して兜町ということがある。コミケや同人を指して「有明」というのと近い。

東大受験も怖いが本当に怖いのは家庭ではないか

 東大受験に関するnoteが2つ流れて*1くる。

note.mu

 

note.mu

 

 はじめに申し上げておくと私は東京大学の出身ではない。院だけロンダですらない(そもそも学士でアカデミックをギブアップした)。受験生であった時分に配点を調べてみたり、模試で理科一類の判定をしてみたりした上で、自分の学力が願書を取り寄せるに足らないと判断した、よく居るタイプの受験生だった。

 

 受験制度やら当時の配点やらについて語ると大学出て何年経っても受験の話を枕にする童貞みたいなのでやめておくとして、どちらのnoteにも、私が見て虐待であろうと判断する記述が存在する。「そこまでして東大行きたいか」と本人に問うても仕様のないことだ。何しろ虐待するのは親である。家庭は密室であるから常々申し上げている通り、一家の大黒柱がリビングで毎晩配偶者を縄で縛り上げてローソクを垂らしている光景が日常である、それが常識的な夫婦の営みである、とその家の子息が認識していても、おおよそそのイカレた常識観が遍く浸透することはないだろう。

 つまり、東大に非ずんば大学に非ず、と缶詰にされ、課題を課され、模試・過去問が解けないとぶん殴られたりメシが抜かれたりするような虐待を受けながら見事東大に進学し、それが成功体験となっている人間が生殖してこれを再生産(凄惨)するようなことがあってはならないのだ。そして、残念ながらこうして文字にして自戒の念を込めていても人間は弱い。少し圧力をかければ「言いたくはない」「こうしたくはなかった」等の枕を付けながらも自分が受けた仕打ちを再生産することはままあるのだ。

 

 別に自分の母親を批判したいわけではないが(ほら枕がついた)、私とて母にはさんざんやられてきた。冒頭に挙げた2つの記事と違うのは、私が普通科高校に進学した時点で母が満足してくれた、という点だ。母は事あるごとに自分が商業高校に進学し、受験科目が足りず、満足行く大学進学を諦めたという話をしていたし、(少なくとも高校入学までは)勉強が人生でいちばん大切であると言っていたし、私がそれに対し「本当に勉強が大事なのだろうか」と問えば激昂しながら運転中の自動車を海に向けて走らせ「このまま坂出港から飛び込んで心中してやる」と言ったのだ(そこで私は運転中の人間の機嫌を損ねてはいけないということを学んだ)。

 そこまでヒスを起こすほどの学歴コンプレックスですら、第一子である私が普通科高校へ入学した瞬間に憑き物でも落ちたかのように静かになった。記憶にある限り、高校進学後に母が私に対してブチギレ回したことはない。

 

 凄惨の再生産と言えば「お父さんが稼いできたお金だから」という言葉がある。これについてもあまり再生産はしたくないが(また枕がついた)、将来金銭的に追い詰められる状況で扶養家族に対しこのフレーズを使うのは卑怯であり人権侵害なのだろうが、チューブ型調味料のように圧力を掛けるとこの手のフレーズがにゅるりと飛び出すのは私が弱い人間だからだろうか。

 

 

 世界の輪郭が変わりゆく現代において、未婚の子と死別・離婚を伴った婚姻状態下で産まれた子に対する税制上の違いを含め、盛んに議論がなされている。家族とは密室であり、得てして問題がなければ理想的に回っていると解釈されがちである。カップルであれば違和感を抱いた際、一時的に「少し距離を置きたい」などとすることも出来るし、配偶者に問題があれば離婚もできる。けれど家族、特に独立前の子と親という関係性はやめることも難しければ一時的に距離を置くことすら難しい。下世話な例えで恐縮だが、自らの信ずる常識に照らし合わせて「親がおかしい」と判断し、自宅に子供を匿った場合は未成年者略取・誘拐となってしまう。個人は社会保障ではないため、児童相談所等然るべき機関に任せるのが保身も兼ねた正解となろう。

 

 

 これらの問題を解決する極端な方法が1つあり、生殖をやめればよい。将来的には、人間を増やしたければ超ビッグ試験管で肉体年齢18歳前後まで栽培し、一般的な常識とやらを脳みそに直接書き込む、そういう手段が採られても不思議ではないだろう。当然、今日の技術・倫理に照らし合わせてこれが不可能であることも承知している。

 

 賢者と愚者の話がある。前者は歴史に学び、後者は経験に学ぶというアレだ。私は愚者であるから歯が痛くなってから歯医者に駆け込み、有楽町のガード下みたいな音が自らの口から響くのを聞いて口の中に銀歯が増える。賢者は「歯を磨け」「定期検診に行け」という歴史に学んで永久歯を失わずに済む。

 

 私個人は愚者であり、どうも生物としての生き方を捨てることは出来ず、状況が許せば生殖したい、排卵日2日前ぐらいから「赤ちゃん欲しいの♡」とか言われながら愛する女性の子宮をどぶどぶと種漬けにしてやりたいという欲求を抱えながら生きていくことしかできなさそうだ。この記事に書いたようなことを常に戒めながら、しかしやはり人間は誤りながら生きていくしかないように思う。

 

 人生に二度目があればもう少し上手くやれる、この言葉こそが自らを愚者しめていると思いつつ、今日も異世界転生モノを面白えと読んでいるから救えない。

 

 そして今日もおっぱいは吸えない。

*1:裏の川ではなくtwitterのタイムラインの話

神戸かわさき造船これくしょん5のご案内

来る2018年10月14日(日曜日:鉄道の日ですね)に神戸国際展示場3号館で開催される「神戸かわさき造船これくしょん5」にサークル参加します。

配置は花隈06です。

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当日は新刊「荒潮は渡さない」を用意しています。表紙は白鳳さんにお願いしました。

twitter.com

 

新書版成人向けで60Pでご用意しております。700円ご用意下さい。

サンプルはPixivにアップしました。見開き画像では見づらいという声もあったので小説形式でアップしました。

www.pixiv.net

来られない方はメロンブックスに委託していますのでこちらでお願いします。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=417855

電子版はこちら。

https://www.melonbooks.com/index.php?main_page=product_info&products_id=IT0000207717

 

また、船橋の商社っぽくて特段治安の悪い鎮守府こと #TC鎮守府 のふるさと、サークル「CASTLEPOINT」からの委託も受けておりますので当日のおしながきは下記の通りとなります。当日は売り子としててぃーえーも居る予定です。リンクが踏めるタイトルはメロンブックスに飛びます。

「新スクの淵から」

新刊「荒潮は渡さない」700円

既刊「川内と過ごす夏曜日」700円

既刊「僕の彼女はレイヤー村雨」500円 ※コスプレもの:艦娘は出てきません

既刊「コスプレ売り子阿武隈改二」700円 ※コスプレもの:艦娘は出てきません

※おかげさまでコスプレ売り子阿武隈改二の書店委託は終了となりました。イベント頒布は当分の間行います。

「CASTLEPOINT(委託)」

Naval Trading Co.,LTD Ex-order [R-18] 500円

Naval Trading Co.,LTD #003 1,200円

Naval Trading Co.,LTD #004 1,200円

Naval Trading Co.,LTD #INSIDE_YOUR_HEARTS 1,000円

 

 

当日はどうぞよろしくお願いします。